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飲食店の無断キャンセルを防げ。対策推進協議会設立
2018年11月1日 17:48
飲食店における無断キャンセル「No show問題」の解決を目的に、無断キャンセル対策推進協議会が設立され、賛同業者の取り組みについて公開された。賛同業者は、飲食事業者向けITサービスを提供する5社。
無断キャンセルによる損失には、食材や人件費、席を確保することで他の来店者が利用できない機会損失などがある。無断キャンセル対策推進協議会は、飲食店向けに無断キャンセルの防止や被害を最小限にするための仕組みを提供するとともに、飲食店利用者向けの啓発活動を実施するとしている。
無断キャンセル(ノーショー)は、予約そのものを忘れてしまう「うっかりノーショー」、キャンセルポリシーや無断キャンセルに対する「認識不足のノーショー」、「悪意のあるノーショー」の3つのタイプがあるという。賛同業者の5社、トレタ、favy、ブライトテーブル、ポケットコンシェルジュ、USEN Mediaは、これらに対する取り組みを発表している。
飲食店向け 予約/顧客台帳サービスの開発・販売を行なうトレタはこれまでも、予約確認メールを配信する仕組みや、ウェブ経由での予約客に対するリマインドメールの自動配信、予約と同時に前受金(保証金)を預かることができるデポジット機能などを提供。また、飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」導入店舗向けサポートとしてお見舞金サービスを開始しているほか、日本法規情報との提携による「トレタ 飲食店相談サポート」や予約トラブル防止アプリ「トレテル」の提供を開始する。
飲食市場に特化したマーケティング支援および飲食店運営を行なうfavyでは、ネット予約時のキャンセルポリシー提示の仕組みや、予約前日のリマインドメールの配信機能を提供。無断キャンセルが発生した場合、 キャンセル料の100%を保証する「ノーショー保証サービス」も提供している。
予約代行アプリ「ペコッター」を運営するブライトテーブルでは、予約日前日のプッシュ通知によるコンファメーションを行ない、無断キャンセルの防止につとめるとしている。また、飲食店からの依頼にもとづいて、ユーザーへのヒアリング、飲食店への連絡を促しているという。
オンラインレストラン予約サービス「Pocket Concierge」の運営するポケットコンシェルジュでは、キャンセルポリシーを設けた予約時の事前決済サービスを提供。また、レストランのドタキャン席を買い取り、LINEを通じてダイナース会員に座席を提供する「ごひいき予約」も提供している。
グルメメディア「ヒトサラ」や訪日外国人向けグルメサイト「SAVOR JAPAN」を運営するUSEN Mediaでは、予約前日のリマインドメール配信などの仕組みを取り入れる。またSAVOR JAPANヘルプデスクでは、外国人ユーザーからの予約問合せを各言語に堪能なオペレーターが代行することによる内容の取り違え防止など、ユーザー・飲食店双方のコミュニケーションをより確かにつなぐためのサービスを提供している。
トレタ 飲食店相談サポートでは、トレタのサービスを導入している飲食店を主な対象とした、飲食店向け相談サポート窓口(サポートコールセンター)を開設。相談内容に応じて日本法規情報に登録する弁護士、税理士、労務士など全国約1,000事務所の専門家の中からマッチングされた最適な専門家と、初回の30分間、無料で電話相談ができるとしている。
トレタ 飲食店相談サポートは、トレタを導入していない飲食店でも、予約トラブル防止アプリ「トレテル」のユーザーであれば、無断キャンセルに関する相談については利用可能。