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楽天がドローン×地上配送ロボットの配送実験。部屋の前まで(ほぼ)無人配送

楽天は24日、国家戦略特区である千葉県千葉市にて、ドローンと地上配送ロボット(UGV)を組み合わせた配送の実証実験の成功を発表した。都市部におけるドローン物流の早期実現を目指す。

ドローンと地上配送ロボットを組み合わせ

楽天は、ドローン配送ソリューション「楽天ドローン」を2016年より開始し、千葉市ドローン宅配等分科会にも参画している。その中で、人口密集地の高層ビルなど、建造物の多い都市部における、ドローンの着陸地点から注文者の玄関口までの配送手段の構築が課題となっていた。

今回の実験では、三井不動産レジデンシャルと「楽天ドローン」を活用した事業推進を目的とする合意書を締結。同社らが建設中の「幕張ベイパーク クロスタワー&レジデンス」のモデルルームと周辺地域にて実施した。

実験は、楽天の専用ドローン「天空」が建物前まで配送した荷物を、地上配送ロボットに積載し、注文者が待つモデルルームの部屋まで届けるというもので、都市部配送の普及に向けた課題点や安全性の確認を行なった。

デモの流れ

楽天では専用ショッピングアプリも開発し、重量インジケーターで注文商品の総重量も確認可能とした。

アプリからの商品注文を受けて、ドローンが出発。ドローンの出発地点は花見川緑地で、花見川の上空と若葉3丁目公演近辺を飛行して、モデルルームの駐車場に着地。コンシェルジュが商品をドローンから取り出して、地上配送ロボットに入れると、地上配送ロボットがモデルルーム内の部屋まで商品を配送する。

飛行ルート
アプリを開発

楽天は今後、ドローン物流と地上配送ロボット(UGV)を組み合わせた、都市部における無人配送システムの早期構築を目指す。2019年以降には、市川市の楽天フルフィルメントセンター(RFC)から幕張ベイパークのマンションへのドローンによるデリバリーの実験を予定している。