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洗えるスマホ「arrows Be F-04K」の満足度はどれくらい?
どんなものでも買い物するときは、ベストなチョイスをするべくいくつかの製品を比較するもの。むしろ悩んでいるときが一番楽しかったりするのだけれど、しかし、たいていは自分の望んでいる要素全てを満たした製品なんてものは見つからなかったりする。だからこそ悩むわけで、結局はガマンできる欠点は目をつぶり、ある意味妥協して製品選びをしているのではないだろうか。それはスーパーで今夜の晩ご飯を考えるときも、家電製品を買うときも、新しいスマートフォンを選ぶときも同じはず。
5月25日にNTTドコモから発売された「arrows Be F-04K」も、ミドルスペックのスマートフォンということで、「3Dゲームがバリバリできるハイエンドじゃなきゃ!」という人にとっては、処理性能の部分で不足を感じるかもしれない。けれど、ゲームの快適さにこだわらない人にとっては“ガマン”する部分が極端に少ない、満足度の高いスマートフォンでもあるのだ。何拍子も揃った“低ガマン、高満足スマホ”とでも言うべきarrows Be F-04K、その魅力を紹介しよう。
初期費用も月額費用もリーズナブルなdocomo with対象機種
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arrows Be F-04Kの気になる価格、月額費用は?
スマートフォンで一番最初に気になるのは、おそらく値段だろう。例えばハイエンドスマートフォンは機能・性能ともに十分だけれど、最近は一括購入価格で10万円前後する端末も珍しくなく、その場合、価格面では“ガマン”のレベルが極端に高い。
一方F-04Kは、ドコモオンラインショップで本体価格3万3696円と手頃なお値段。他のドコモのスマートフォンと比べても、F-04Kの本体価格は安価な部類に入る。そして、毎月の料金から一定額が割引される「docomo with」対象機種となっているのも満足ポイントの1つだ。割引額は月1500円。機種変更せず、指定の料金プランで利用している限り割引が続くので、もし2年間使ったとすれば、それだけで本体価格分を取り戻せる、と言うこともできる。
というわけで、リーズナブルな本体価格と月1500円の割引で、満足ポイントは「+2」である。
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メモリ、ストレージが増量。Wi-Fiも大幅パワーアップ
安かろうわるかろう、という言葉があるように、そんなに安価で割引もあるようだと不安になるのが、やっぱり端末の性能。F-04Kの基本性能をチェックしてみると、チップセットにはクアルコムのSnapdragon 450を搭載し、メモリは3GB、ストレージは32GB備えている。このSnapdragon 450は、エントリー端末向けのものとはいえ、上位のSnapdragon 600番台に近いアーキテクチャをもつとされている高性能なチップセット。3D CGを多用したゲームだと力不足を感じるかもしれないが、2Dゲームやそれ以外の用途では安定した性能を発揮する。
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ゲームができないわけではないが、ハイエンド端末を前提とした3Dゲームなどをプレーするときは、もう少しパワフルさがほしいと思うときも
メモリとストレージは旧モデルのarrows Be F-05Jから増量され、スマートフォンやアプリを使用する時の快適さを底上げしている。外部ストレージとなるSDカードは最大400GBまで対応しているので、写真や動画の保管にも困らない。大容量ストレージでアプリやデータをより多く保管しておけるということは、より長く使い続けられるということでもある。長く使い続けるほど得になる仕組みのdocomo withには、まさにぴったりの端末なのだ。
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SDカードにも従来通り対応。最大400GBのmicroSDカードが使える
ハードウェア面では、Wi-Fi性能が大幅にパワーアップしているところにも注目したい。F-04Kは、高速無線LAN規格IEEE 802.11acに対応しているだけでなく、MU-MIMOやビームフォーミングにも対応しているのだ。最大通信速度は433Mbpsで、対応するWi-Fiルーターを使っていれば、MU-MIMOによりF-04Kを含む複数の端末と同時通信するときの効率が向上する。さらにビームフォーミングによって、F-04Kを使っている場所に合わせて電波を最適化するので、総合的にWi-Fi環境を改善でき、通信の高速化が期待できるのだ。
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Wi-Fi性能も高まった。11ac対応はこのクラスの端末では珍しい
高性能チップセットに大容量のメモリと内蔵ストレージ。400GBのmicroSDカードにも対応し、高速なWi-Fi規格とMU-MIMO、ビームフォーミングで、満足ポイントは+7である。
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arrows史上最大級(?)の進化を果たしたカメラ機能
今やスマホと言えばカメラ、カメラと言えばスマホ、というくらいに、スマートフォンの数ある機能のなかでもとりわけカメラ性能が重視されている。カメラ機能の完成度が、機種選びの判断基準の1つにもなっていると言っても過言ではない。そんなわけで、当然F-04Kもカメラ機能に力が入っているのだが、もしかすると今回のカメラはarrows史上最も大きな進化を果たしているかもしれない。
センサーの有効画素数こそ、アウトカメラが1220万画素、インカメラが500万画素と標準的だが、アウトカメラはセンサーの画素サイズが従来比で56%大きくなり、光をより多く取り込めるようになった。さらにF1.9の明るいレンズを採用したことで、これまでより1段も2段も暗所性能が高まっている。
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F-04Kのアウトカメラ。F1.9の明るいレンズに進化した
そして、「デュアルPDオートフォーカス」という技術により、従来は最速約0.4秒かかっていたピント合わせが、F-04Kでは最速約0.03秒にまで高速化している。実際、撮影してみるとシャッターボタンを押してからシャッターが切られるまで、ほとんどラグはなく、一瞬だ。
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自撮りには欠かせない(欠かしたくない)「美肌補正」機能。お肌の調子にかかわらず安心して撮影、シェアできる
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美肌補正レベル「0」(補正なし)の場合
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美肌補正レベル「8」の場合
また、カメラアプリとしての機能拡充も目立つ。特に動画撮影機能のアップデートが大きく、なかでも「Live Auto Zoom」は、他の機種には見られないユニークな使い方ができる機能になっている。これは、動画撮影中に注目したい被写体をタップ、もしくは丸で囲むようにすると、その被写体に向かって自動でゆっくりズームしてくれるというもので、ズーム対象の被写体が画面端などにいても操作しやすいのがメリットだ。乗り物や子供、ペットなど、動く被写体にフォーカスして撮影するのが楽になるだけでなく、演出の1つとしても面白い。
Live Auto Zoom
加えて、動画のなかの指定した時間帯だけスローモーションにする機能も追加された。撮影方法は、カメラアプリで「ハイスピード動画」を選んで動画撮影するだけ。その後、「ギャラリー」アプリで動画を開いて「SLOW」編集することで、任意の箇所をスローモーションにできる。迫力のある瞬間を、より印象的にするのに効果的なスローモーション動画は、ぜひとも日常的に使いこなしたいところだ。
スローモーション動画の編集画面。スローモーションにしたい時間帯を指定して保存するだけ
スローモーション撮影
画素サイズの拡大とF1.9の明るいレンズによる暗所性能の向上に、デュアルピクセル技術によるオートフォーカスの進化、さらには動画撮影の2つの新機能と写真撮影に加わった美肌補正機能により、満足ポイントは+7である。
泡タイプのハンドソープで洗えるので、常に清潔に保てる 防水のほかに高い防湿性能も備えている。お風呂スマホも問題なし 1.5メートルの高さからコンクリートに落下させても画面が割れないことを確認 よく見ると上部と下部のエッジがわずかに立ち上がっている。これにより画面側から落下しても傷や割れを防ぐことができる 側面に備える電源ボタン。これがExliderだ ロック解除用の指紋センサーとして使える アプリのスクロールや拡大・縮小操作も楽に Super ATOK ULTIASで快適に日本語入力
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かざして手軽に支払いなどができるおサイフケータイ対応
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対応サービスの拡大が進むGoogle Pay。キャンペーンも実施中だ
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ハイレゾヘッドフォンと組み合わせることで高音質を体感できる
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高機能ハイレゾプレーヤー「ONKYO HF Player」がプリインストール
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内蔵アンテナを引き出すだけでワンセグのテレビ番組を視聴可能
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充電ポートはUSB Type-Cに
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ストラップホールが用意。他のスマートフォンではあまり見られなくなったが、arrowsはしっかり用意している
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