機能・性能は必要十分なうえに、月額料金が“永久に”安くなる素敵仕様

相変わらずの安定・安心感。「arrows Be F-05J」の“乗り換え性能”がハンパない

2017/07/11 | 日沼諭史

arrows Be F-05Jの“乗り換え性能”をチェック!

2017年6月1日、NTTドコモから「arrows Be F-05J」が発売された。富士通のドコモ向けミドルレンジ端末としては、2015年の「arrows Fit F-01H」、2016年の「arrows SV F-03H」に続いて3代目となる。派手なスペックが必要とされないミドルレンジ端末であり、そういう意味では最初のarrows Fitの時から完成度が高かった同シリーズ。そのため、今回のarrows Be F-05Jもハードウェアや性能の面では大きな変更点はないようだ。

なのだけれど、パフォーマンスはそうやって維持しているのに、月額コストをグッと低くすることが可能になったのがarrows Be F-05Jの一番の注目ポイント。つまり、これまでも端末の価格としてはリーズナブルだったところ、それに輪をかけてコストパフォーマンスが高まったのだ。

月々の維持費を抑えるためには格安SIMへの乗り換えも選択肢としてはあるが、それでもMNOならではの高速・高品質な回線品質のドコモからは離れがたい人にとっては、機種変更に非常に最適な1台がこの「arrows Be F-05J」だ。もしかすると、MVNOからのMNP先の選択肢としても考えられるかもしれない。

arrows Be F-05J、果たしてどのくらいコストパフォーマンスが良くなり、いわば“乗り換え性能”がどれほど高まっているのか、さっそくチェックしてみたい。

※記事中の金額表記は特に注記ある場合を除きすべて税込です

ミドルレンジらしからぬ高耐久。高機能で、電池長持ち。デザイン性も高い

まずはarrows Be F-05Jの外観と、機能・性能面を確認してみよう。

F-05Jの大きさは、液晶ディスプレイ(IPS)が約5.0インチ(720×1280ドット)、ボディが幅72×高さ144×厚み7.8mm、約141g。サイドのアルミ合金フレームは、持ち上げやすさや落下時の衝撃緩和を狙ったラウンド形状となっている。

形状などは前モデルを継承、しかし安心感がある

ボディカラーはレッド、ブラック、ホワイトの3種類。ここではレッドを紹介しているが、この色、これまでのarrowsシリーズにないほど見た者を惹きつけるカラーリングをしている。サイドのフレームは目の覚めるような赤で、しかし金属の質感やラウンド形状のせいか、優しげな表情をしている。高いデザイン性に加えて、このアルミ合金部分が先代同様、高い強度と耐傷性を兼ね備えている点も忘れてはならない。

左右側面は頑丈なアルミ合金を使用。傷もつきにくい

背面もハードコートが施された傷のつきにくい素材となっている。背面の赤はどちらかというとピンク色寄りで、柔らかい印象を受ける。赤+ピンクとなると女性向け、みたいな風に受け取られそうだけれど、完全に女性向け、というところまではいかず、絶妙のラインで中性的な雰囲気の色合いになっている。男性が使っていても全く不思議のない、むしろ持っていると女性の目を引いて、仲良くなれそうな予感さえする(半分願望。しかし実際に妻からの評価は高かった)。

背面もハードコートにより傷がつきにくい。色はどちらかというとピンクに近いだろうか

頑丈さや耐久性、という点では、米軍の物資調達基準であるMILスペックの14項目に準拠しているのは、もはやarrowsシリーズでは定番と言えるまでになった。

耐衝撃、耐振動、耐低温・高温、耐低圧・高圧など14項目に加え、防水はIPX5/IPX8、防じんはIP6Xにそれぞれ準拠。高湿度環境にも耐えるので、お風呂スマホとしても利用できる。さらにはarrows NX F-01Jと同じく、1.5メートルの高さから26方向でコンクリート床に落下させ、画面が割れないことを確認する試験も新たに取り入れられた。これは、MIL規格試験を上回る厳しさの富士通独自試験となっている。

後述するように、とにかく「長く使えば使うほどお得になる」機種なので、末長く安心して使える高耐久性を備えているのは非常にありがたいところだろう。

新機能満載のAndroid 7.1搭載。おサイフケータイとワンセグはもはや不可欠

ソフトウェア面では、OSに新しいAndroid 7.1.1を搭載し、マルチウィンドウなどのスマートフォンの使い勝手を高めるさまざまな機能が利用できるようになったのが大きな変化。新機能を体験したいユーザーにとっても興味深い端末ではないだろうか。

マルチウィンドウ機能。画面を2分割してそれぞれに異なるアプリを表示できる

もちろん、おサイフケータイとワンセグにも対応。モバイルSuica、楽天Edy、nanacoをはじめとする電子マネーが使えるのは、やはり大きな強み。ワンセグも、よくある「イヤフォンがアンテナ代わりになる」という妥協的な仕様ではなく、専用のアンテナが本体に内蔵され、引き出して使用するタイプとなっている。ワンセグは災害時の情報収集に役立つとされているが、いざという時にアンテナ(イヤフォン)を持ち出し忘れて受信できない、なんて困った事態に陥ることもないのだ。

おサイフケータイ(FeliCa)に対応。電子マネーやその他ICカード絡みのサービスで活躍する

内蔵アンテナでワンセグ視聴が可能。ネットワークがつながらない状況でも、情報を得るのに便利

他のミドルレンジ端末は、そもそもワンセグ機能がないか、あってもこのイヤフォン端子などにケーブルを差し込んでアンテナ代わりにする必要がある

CPUはクアッドコアの1.2GHzを採用し、メモリ容量は2GB、ストレージは16GB。このあたり、ミドルレンジとしては標準的なスペックではあるのだけれど、最大256GBのmicroSDXCカードを利用できるので、ストレージの容量面での不安はない。

できるだけ大容量のmicroSDカードを装着することで、撮影した写真・動画の保管場所に余裕ができる

内蔵バッテリーの容量は2580mAh。ドコモなどの調査によると、一般的なスマートフォンの利用状況に当てはめた時に、約105時間の電池持ちを実現し、丸3日間は充電なしで動作するとしている。わりと頻度高く使う人でも、毎日充電しないとすぐに電池が切れる、みたいなことにはならないはずだ。

永久に割引される1,500円が、ボディブロー(リフレ)のように効いてくる!?

というわけで、肝心の“コスト”の方がどんなものなのかチェックしてみよう。

F-05Jの本体価格は、ドコモオンラインショップで新規契約/機種変更共に28,512円(2017年6月現在)。今や10万円前後が当たり前になったフラッグシップのAndroid端末と比べて3分の1以下という、かなりリーズナブルな設定となっている。さらに、この安価な端末価格に加えてF-05Jのアドバンテージとなるのが、月額料金がいつまでも永久に1,500円(税抜)割引になるというドコモの施策「docomo with」が適用されること。

解約する、あるいは他のdocomo with非適用端末に機種変更する、といった適用除外条件を満たさない限り、この1,500円(税抜)割引は永久に続く。しかも、契約台数に制限もないため、例えば家族みんなでF-05Jを契約すれば、その台数分だけ割引が適用される。

F-05J端末代金
一括支払時 分割支払時
28,512円 1,188円/月
月々の割引は1,620円(税込)なので、18カ月利用した時点で機種代金の元が取れる計算。割引は永久に続くため、使えば使うほど割引総額は大きくなっていく
利用月数 割引総額 機種代金との差額
1カ月 1,620円 26,892円
6カ月 9,720円 18,792円
12カ月 19,440円 9,072円
18カ月 29,160円 -648円
36カ月 58,320円 -29,808円

実際の料金プランの例を挙げてみよう。まず、1人だけで、5分以内の国内通話が無料の「カケホーダイライトプラン」を契約し、F-05Jを機種変更で購入することを考えてみる(価格はすべて税込)。

データ通信容量2GBの場合
カケホーダイライトプラン基本料(2年契約) 1,836円
データSパック(2GB) 3,780円
spモード 324円
docomo with -1,620円
月額料金
(端末代金一括支払時)
4,320円/月
データ通信容量5GBの場合
カケホーダイライトプラン基本料(2年契約) 1,836円
データMパック(5GB) 5,400円
spモード 324円
docomo with -1,620円
月額料金
(端末代金一括支払時)
5,840円/月

最小構成のデータ通信容量2GBのケースだと、最初に端末代金を支払ってしまえば、月々の料金は4,320円と、かなり抑えることができる。これなら、docomo withのおかげで節約できた1,500円(税抜)の分をデータパックに回し、データ通信容量を一段階上の5GBに増やすのもアリだろう。

また、データ通信容量が5GB以上だと、それまでの契約年数に応じて割引額が増える「ずっとドコモ割」も利用できるので(最低4年以上から)、実際の支払額が(数百円ではあるが)より少なくなる。さらには、ドコモでは旧機種の下取りも行なっているので、下取り対象機種を所有していてそれと引き換えに機種変更するのであれば、端末代金の負担を大幅に減らせる可能性がある。

もう1つ、今度はシェアパックで家族(夫婦+25歳以下の子供)全員が契約する時のシミュレーションをしてみよう(価格は全て税込)。

データ通信容量5GB(シェアパック5)の場合

親回線

子回線1

子回線2
(25歳以下)
カケホーダイライトプラン
基本料(2年契約)
1,836円1,836円1,836円
シェアパック5(5GB)7,020円--
シェアオプション-540円540円
spモード324円324円324円
docomo with-1,620円-1,620円-1,620円
月額料金
(端末代金一括支払の場合)
7,560円/月1,080円/月1,080円/月
月額料金合計
(端末代金一括支払の場合)
9,720円/月
月額料金の一人当たり平均額
(端末代金一括支払の場合)
3,240円/月
合計データ通信容量5GB+1GB(U25応援割)
一人あたり平均2GB通信可能

シェアパックの場合、親回線は少し高い月額料金を支払うことになってしまうけれど、子回線2つはデータ通信分の負担がほとんどない。そこに親回線と同じように2回線とも1,500円(税抜)の割引が適用されるので、最終的に月額1,080円、3人合わせても9,720円で済む。25歳以下の子供がいる場合は+1GBのデータ通信容量がボーナスとして追加されるので、お得感もある。

もちろん、先述したように「ずっとドコモ割」を適用できればさらに安価になるし、通話をほとんどしない(家族とはLINEなどで連絡する)なら、カケホーダイライトプランではなくシンプルプラン(月額1,058円)にして、1カ月あたり1人800円近く節約することも可能だ。

シンプルプラン+データ通信容量5GB(シェアパック5)+ずっとドコモ割の場合

親回線

子回線1

子回線2
(25歳以下)
シンプルプラン
基本料(2年契約)
1,058円1,058円1,058円
シェアパック5(5GB)7,020円--
ずっとドコモ割
(15年以上)
-864円--
シェアオプション-540円540円
spモード324円324円324円
docomo with-1,620円-1,620円-1,620円
月額料金
(端末代金一括支払の場合)
5,918円/月302円/月302円/月
月額料金合計
(端末代金一括支払の場合)
6,522円/月
月額料金の一人当たり平均額
(端末代金一括支払の場合)
2,174円/月
合計データ通信容量5GB+1GB(U25応援割)
一人あたり平均2GB通信可能

1回線、月あたり1,500円(税抜)の割引は、単体の金額だけを見ればささやかかもしれないけれど、「毎月引かれる」「しかも永久に」ということを考えると、意外にインパクトがあるように思う。特に家族と分け合うシェアパック利用時は、人数が多いほど全体のお得感は増す。もちろんその分端末代金はかかってしまうわけだけれど、下取りプログラムなどのキャンペーンを上手に使って初期費用や分割代金を抑えることができればベストだろう。

長く安心して使えるスマートフォンを、長く使ってお得に!

通常使用には十分なパフォーマンスをもちながら、使い続ける限りずっとおトクな料金が継続するF-05J。今使っている端末が古くてなんとなく動きが鈍いと感じたり、なんだか毎月の支払額が(月々サポートなどの割引有効期間が満了して)多くなってきているなあ、と思ったら、“乗り換え性能”の高いこのF-05Jを検討してみてはどうだろうか。

ポイントキャンペーンも実施中!

ドコモでは、2017年7月31日までにF-05Jを含むdocomo with適用機種を購入すると、抽選で最大7万7777ポイントのdポイントが当たるキャンペーンも実施している。もし7万7777ポイント当たれば、月額を5,840円としたときに、(dポイントは回線利用料の支払いにも使えるので)ざっと13カ月分をチャラにできる計算!