個人向け端末を選ぶ感覚では失敗するかも? 社用スマートフォンを選ぶポイントとは

富士通の法人向けSIMフリースマートフォン「ARROWS M357」が「社用最強」なワケ

2017/06/23 | 清水理史

自社で社用スマートフォンを導入する際、個人向けスマートフォンと同じ感覚で製品を選ぶと後々後悔することにもなりかねない。デザインや写真の撮りやすさなどに最適化された個人用スマートフォンと異なり、業務で利用するスマートフォンにはビジネスに欠かせない「柔軟性」や「安心感」「堅牢性」「継続性」といった要件が求められるからだ。本記事では、そんな法人端末を購入する際に重視したいポイントを具体的に解説するとともに、それらの条件を満たす端末「ARROWS M357」についてレビューする。

ARROWS M357は、法人向けのSIMフリースマートフォンだ

大画面と持ちやすさのバランスが取れた5インチモデル

「法人向け」をスマートフォンに求められるものとは?

「いったい何を基準に機種を選べばいいのか?」

いざ、社用スマートフォンを選定するとなったとき、あなたを悩ませるのは、きっとこんな問題だろう。

話題性やデザイン、カメラ性能などが重視される個人用スマートフォンと異なり、「社用」スマートフォンに求められるポイントは大きく異なる。なぜなら、スピードや機動性が求められる現代のビジネスシーンでは、スマートフォンが業務に使えない状況に陥ることが、決定的なビジネスチャンスの喪失にもつながりかねないからだ。

たとえば、導入に手間や時間がかかるようではビジネスで重要なスピード感が維持できないうえ、必要なサポートが受けられなかったり、既存の業務システムとの連携ができなければ業務効率がかえって下がってしまう。さらに、さまざまな天候や過酷な環境の現場などで使えなければビジネスチャンスが限られてしまうし、長時間の利用も考えられるビジネスシーンでバッテリー切れになることなども致命的だ。

では、具体的にどのようなポイントでスマートフォンを選ぶべきなのだろうか?

「社用」スマートフォンに求められる要件は業務形態やニーズによっても異なるが、ARROWSシリーズとして知られる社用スマートフォンを国内で長年手掛けてきた富士通では、そのポイントを「柔軟性」「安心感」「堅牢性」「継続性」という4つを挙げている。具体的にどのようなことなのか、それぞれの詳細に迫ってみよう。

ARROWS M357 スペック
OS Android 6.0
CPU MSM8916 Quad Core 1.2GHz
メモリ(RAM/ROM) 2GB/16GB
液晶サイズ/解像度 約5.0インチ/720×1,280
タッチパネル 静電容量方式
外形寸法(H×W×D) 約144×72×7.8mm
質量 約141g
カメラ イン約500万画素/アウト約1,310万画素(フラッシュあり)
LTE Band 1/3/8/19/26
3G Band 1/5/6/8/19
GSM 850MHz、900MHz、1800MHz、1900MHz
無線LAN 802.11a/b/g/n注2 2.4GHz/5GHz(ステルスAP対応)
無線WAN LTE、HSPA、UMTS、GSM、GPRS
Bluetooth Ver 4.1準拠
NFC あり
FeliCa あり
GPS あり
生体認証 なし
外部ディスプレイ出力 Miracast
ダイレクト・メモリースロット microSDXC
USB microUSB×1
オーディオ ヘッドセット接続端子 3.5φ
防水・防塵 IPX5/IPX8,IP6X
耐薬品 対応薬品(エタノール、IPA、次亜塩素酸ナトリウム)
バッテリー容量 2,580mAh
連続通話時間 約770/700分(LTE/3G)
連続待受時間 約640時間/780時間(LTE/3G)
バッテリー充電時間 約150分
電源供給方式 ACアダプタ(添付のUSBケーブル経由)
温湿度条件 温度5~35℃/湿度20~80%RH

柔軟性:自社に最適なスマートフォンをすぐに導入できる「カスタムメイドプラスサービス」

数々の法人向け端末を扱う富士通ならではのカスタムサービスとは?※写真はイメージです

企業にとって、スマートフォンの導入は頭の痛い問題だ。自由にOSやアプリを使える個人用スマートフォンと異なり、業務用にOSやアプリを設定したり、業務に必要ない余計なアプリを削除したりと、端末をすぐに使える状態にして社員に手渡さなければならない。

従来、これらの作業は、別途、導入事業者に依頼したり、社内の情報システム部門や総務部門が負担する必要があったが、今や時代は変わりつつある。

富士通が社用スマートフォン向けに提供している「カスタムメイドプラスサービス」では、OSの基本設定やセキュリティ設定、アプリのプリインストール、無線LAN接続設定、ブックマーク登録など、すぐに業務に使える状態のマスタを作成し、そのマスタをインストールした状態で端末を納品してもらうことができる。いわゆるキッティングサービスだ。

カスタムメイドプラスで設定できる項目は多岐にわたるが(詳細はこちらを参照)、中でも注目したいのはセキュリティ設定だ。

たとえば、内部からの情報流出に使われる可能性があるカメラ機能を使えなくしたり、万が一の紛失や盗難に備えて複雑なパスワードをポリシーで強制したり、管理者がSMSで端末の情報を遠隔消去できるようにようにすることができる。

カスタムメイドプラスサービスの例
カメラ機能の抑止 アウトカメラ、インカメラによる撮影を抑止します。
スクリーンキャプチャの抑止 全てのアプリケーション、ホーム画面のスクリーンキャプチャの取得を抑止します。
リムーバブルデバイスの抑止 USBやSDカードを無効化することで、内部データのコピーを抑止し、情報流失を防止します。
その他の機能利用制限 使用者による勝手なアプリの追加や削除、利用アプリの制限に加え、端末初期化・セーフモードを抑止します。
アプリの追加/プリインストールアプリの削除 必要なアプリケーションのインストールや不要なプリインストールアプリの削除をします。
起動画面の変更 お客さまの会社のロゴなど、起動時の画面をご希望の画像に変更します。
パスワードポリシー設定 お客さまの自社パスワードポリシーに沿った、パスワード設定を使用者に強制します。

このような対策は、MDM(モバイルデバイスマネジメント)によってネットワーク経由で一括で設定するのが一般的だが、これには導入コストがかかるうえ、その設定や管理にも労力がかかるのが悩みだった。

これに対して、カスタムメイドプラスでは、端末側で基本的な対策を実施した状態で端末が出荷されるため、コストや手間を大幅に削減できることになる。文教や店舗などの特定業務向けに不要な機能を削除したり、特定のアプリしか利用できない状態で端末を出荷することもできるので、自社の営業形態に合わせたスマートフォンを手に入れることができるわけだ。

また、カスタムメイドプラスサービスで導入した端末は、本体を初期化した場合でも、カスタマイズされた状態はそのままに不要なデータや設定を削除できるようになっている。社内の人事異動などで、退職した写真の端末を別の社員に渡す場合などでも、最低限の自社設定を済ませた状態で手渡せるため、時間やコストの節約につながるだろう。

安心感:業務に欠かせないサポートおよびソリューションの活用

安心して使えることは、個人用スマートフォンでも重要なポイントではあるが、社用スマートフォンの場合、もう一歩、踏み込んだ安心感が必要になる。

たとえばサポートだが、個人向けスマートフォンでは単純な使い方の問い合わせや故障対応がほとんどだが、社用スマートフォンでは、業務用の特殊なアプリのエラーなど、さらに高度な問い合わせが必要になるケースがある。

富士通では、このような技術的な問い合わせやトラブルに対応するために、専門技術者による対応が可能となっている。高度な質問や調査にも対応してくれるうえ、短期間での解決が期待できるのは大きなメリットと言えるだろう。

もちろん、故障時の対応も充実しており、ハードウェアトラブル時に電話で状況を確認後、指定運送業者による引取修理を利用できる。わざわざ梱包したり、店頭を訪れる必要がないのでスピーディな対応が可能だ。

このほか、製品のトラブルに対応するために通常は1年のサポート期間を3年に延長することも可能。法人向けならではの充実したサポート体制と言えるだろう。

また、スマートフォンを既存の社内システムと連携させたり、一元管理するための各種ソリューションも活用可能だ。

スマートフォンを内線化したり(内線プラス/モバイルコラボレーションサービス)、外出先から社内ネットワークに安全にアクセスできるようにしたり(FENICSⅡユニバーサルコネクト)、スマートフォンを一元管理するためのモバイル統合管理(MDM)サービス(MobileSUITE、FENCE-Mobile Remote Manager)を利用したりすることもできる。

このようなサービスと組み合わせれば、より安心してスマートフォンを業務に活用できるだろう。

堅牢性:現場の過酷な状況でも本当に使えるか?

最近では洗面所やキッチンなどでスマートフォンを使う人も増えたため、個人用スマートフォンでも水に強いことを特徴にした製品が増えてきた。

しかし、単に「水に強い」といっても、実はそのレベルにはいろいろなランクがあり、どれくらい過酷な状況に耐えられるのかは製品によって大きな差がある。

たとえば、水滴がついた程度(IPX2)しか想定されていないものと、あらゆる方向から水流が当たっても耐えられる(IPX5)ものでは、同じ「水に強い」でもまるで状況が異なる。水没の場合もIPX7では一時的なものしか想定されていないが、IPX8であれば継続的な水没にも耐えられるため、まるで状況が異なることになる。

個人向けのスマートフォンの場合、防水の場合でもIPX5/7の製品があったり、IPXに関する記述がなにもない場合もあるが、社用スマートフォンでは本当に過酷な状況が想定されている。

たとえば、富士通の法人向けマートフォンARROWS M357は、単にIPX5/8に対応となっているだけでなく、実際のテストについても下記のようにWebページなどで詳細が公開されている。このように条件が明記されることで、具体的にどのようなビジネスシーンで使えるかが容易に想像できるだろう。

ARROWS M357の防水スペック

  • 内径6.3mmの注水ノズルを使用し、約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水する条件であらゆる方向から噴流を噴射(IPX5相当)。
  • 常温で水道水の水深1.5mのところに沈め、約30分間放置(IPX8相当)。
IPX規格 防水性能の等級
IPX0 特に保護がされていない
IPX1 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
IPX2 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
IPX3 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
IPX4 あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
IPX5 あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
IPX6 あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
IPX7 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
IPX8 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)

ARROWS M357は、タフネス性能で定評のある個人向けスマートフォン「arrows M03」の防水性能を引き継いでいる。過去の検証では水に浸けての水中撮影すら可能だった

また、個人向けスマートフォンの場合、防水に対応していても、防塵にまでは対応していない製品も少なくないが、ARROWS M357はIP6X相当の防塵(直径75μm以下の塵埃(じんあい)が入った装置に電話機を8時間入れてかくはんして)にも対応しているうえ、米国国防総省が規定する米軍採用規格(Military Specifications and Standards)試験レベルの耐久性、堅牢性も備えている

IPX規格 防塵性能の等級
IP0X 特に保護がされていない
IP1X 直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定)
IP2X 直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定)
IP3X 直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
IP4X 直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
IP5X 有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)
IP6X 粉塵が中に入らない(耐塵形)

落下、浸漬、粉塵、塩水噴霧、湿度、太陽光照射、振動、風雨、高温動作(60℃固定)、高温保管(70℃固定)、低温動作(-20℃固定)、低温保管(-30℃固定)、低圧保管、低圧動作という14項目でのテストが実施されており、過酷な状況でも使えるようになっているのが特徴だ。

このほか、ビジネスシーンで想定される環境での落下試験(1.5mからの落下試験、衝撃試験、振動試験、前面20.4kgf/背面35.7kgfでの1点加圧試験)をクリアしているうえ、イソプロピルアルコールやエタノール、次亜塩酸素ナトリウムなどの耐薬品性能も評価されており、医療現場などを想定した過酷なテストも実施されている。

単に「水に強い」というだけでなく、それが高いレベルの規格として、きちんと裏付けされているかどうか? さらに防塵、落下、薬品まで、あらゆる現場を想定して過酷なテストが実施されているかどうか? これらが本当の意味で社用スマートフォンに求められる条件だ。

継続性:長期的にも短期的にもビジネスを止めない工夫

続いて注目したいのは「継続性」だ。これは長期的と短期的の2つの観点で考えるべきだ。

まず、長期的な観点となるOSのバージョンだ。

個人用のスマートフォンではAndroid 7.0などの最新のOSを搭載していることが、製品の特長となっている場合もあるが、法人向けスマートフォンでは必ずしも最新のOSが最良とは限らない

最新OSの機能は必ずしも必要とは言えないうえ、導入に際しての評価にも十分な時間が取れない。すでに社内研修で特定のバージョンをベースに使い方を教育していたり、特定バージョンでの動作を前提に開発した業務アプリなどを利用している場合であれば、むしろ最新バージョンであることが、導入のネックになってしまう場合もある。

しかも、個人用のスマートフォンの場合、OSのバージョンアップが通信事業者やメーカーの都合で決められてしまうため、利用者や管理者の意図に反してOSがメジャーバージョンアップされてしまう可能性もある。

バラバラのタイミングで実施されるバージョンアップに都度対応したり、社内に混在する複数バージョンのOSの検証やサポートをしなければならないとしたら、管理者ならずとも、その苦労にゾッとするだろう。

これに対して、ARROWS M357では、安定したAndroid 6.0が採用されているうえ、そのバージョンを継続的に利用できる体制が整えられている。

具体的には、以前のバージョンでも安全に使えるようにするためのセキュリティパッチを富士通が独自に提供していたり、ソフトウェアアップデートを導入企業の都合に合わせて任意のタイミングに調整することができるのは、企業にとって大きなメリットだ。

端末のOSは、長期間、安定して使えることが重要。最新版OSをむやみに使うより、安定した以前のバージョンに、しっかりとセキュリティパッチを適用することが重要。仮に最新バージョンにアップデートする場合でも、そのタイミングは企業側でコントロールできないと混乱する

続いて、短期的な観点を見ていこう。ビジネスシーンでは非常に重要な「バッテリーの持ち」だ。

個人向けのスマートフォンでも「バッテリーの持ち」は重要な判断基準の1つとなっており、最近では大容量のバッテリーを搭載していることを特徴として訴求する製品も少なくない。

もちろん、単純にバッテリー容量の数値が大きければ、それだけ多くの電力を供給できるが、必ずしも「容量が大きい=長時間駆動」であるとは限らないのがポイントだ。

いくらバッテリー容量が大きくても、その電力を有効に使えなければ、結果的にスマートフォンを使える時間が短くなってしまう。本当に重要なのは、容量ではなく、実際にどれくらいかを示す「時間」の値だ。

特にビジネスシーンでは、長時間の外出や長期の出張など、充電できない時間が長く発生することが考えられる。いざ、会社と連絡をしようと思ったとき、通話やメールができなければ、わざわざスマートフォンを社用で導入した意義が揺らいでしまうだろう。

そこで重要になるが、フル充電の状態からどれくらいの時間、スマートフォンを待ち受け状態で稼働させ続けることができるかを示す「連続待受時間」だ

「燃費」性能を示す連続待受時間に注目

たとえば、個人向けスマートフォンでは最新鋭の機種でも、連続待ち受け時間は300~400時間程度となる。日数に換算すれば2週間前後となるが、ARROWS M357では、この時間がLTEで640時間、3Gで780時間と、圧倒的に長い

個人向けのスマートフォンは利便性を高めるために、さまざまなアプリやサービスが稼働しているため「燃費」が悪いわけだ。

一方、ARROWS M357は、富士通独自の省電力技術により、稼働中の電力消費を低く抑えることに成功しており、長時間の外出や長期間の出張で充電できない状況が続いても無駄に電力を消費することがない。

バックグラウンドのアプリ動作を自動で最適化。不要なアプリが裏で無駄にバッテリーを食っていた……というのを防いでくれる

もちろん、待受中に通話やメールなどに利用するため、実質的な待受時間はスペック上の時間(日数)よりも短くなるが、ベースとなる値が300~400時間の場合と600~700時間の場合では、日常的な待受時間でも大きな差となって現れることになる。

突発的な案件で長時間の移動や滞在を迫られたとき、「いや、スマホが充電できなくて……」という言い訳をしなければならないようでは、重要なビジネスチャンスも逃すことになりかねない。もしも、充電が必要になっても、ARROWS M357は急速充電対応で短時間充電が可能だが、そもそもそんな機会があまりないのが特徴だ。

自由に通信事業者を選べることも社用スマートフォンに欠かせない条件に

このほか、これからの時代の社用スマートフォンに求められる条件を追加するとすれば、対応する周波数も重要だ。

個人用のスマートフォンでも、いわゆる「格安SIM」などと呼ばれるMVNO事業者向けのSIMフリー端末が流行しているが、法人向けのスマートフォンにも、このSIMフリーの流れが訪れている。

従来の法人向けスマートフォンは、通信事業者ありきであったため、選択できる機種が限られていたり、回線と端末をセットで導入しなければならないなどの柔軟性に乏しかった。

しかし、富士通のARROWS M357はSIMフリーとなっているため、回線事業者を問わずに利用することができる

SIMフリーなので、幅広い通信事業者から自社にあったところを選べる。もちろん格安SIMの利用も可能だ

現在、付き合いがある通信事業者をそのまま使うこともできれば、NTTドコモ、au、ソフトバンクと、それぞれに法人向けサービスの内容や料金を比較し、端末とは別に回線だけ自由に選択することもできる。

特定の回線事業者で導入後、別の回線事業者へと切り替えたとしても、端末をそのまま使える場合もあるのも企業にとっては魅力的だ(一部契約変更の場合もあり)。前述した「柔軟性」に付け加えてもいいARROWS M357の特徴と言えるだろう。

NTTドコモ(1/3/19)、au(1/26)、ソフトバンク(1/3/8)のそれぞれの周波数に対応しており、回線事業者を自社の環境に合わせて選択できる

すべての条件を満たす「ARROWS M357」

このように、法人での利用を前提にスマートフォンを選ぶ場合、一般的な個人向けスマートフォンではなく、法人向け製品を選ぶメリットが見えてくる。

自社のニーズに合わせた状態(回線事業者の自由な選択も含む)で導入できる「柔軟性」を備えていること、法人向けならではの高度な質問への回答や迅速なトラブル対応が可能で業務に必要なサービスも使える「安心感」があること、さまざまな環境で耐えられる「堅牢性」を備えていること、そして長期的なOSサポートと短期的な燃費性能という「継続性」を備えていること、これらの条件が整うことで本当の意味で「社用」として使えると言えるだろう。2年間の長期販売がされるため、長期に渡って同一機種を調達可能になるのもうれしいところだ。

そう考えると、これらの条件をすべて満たすARROWS M357は、言うなれば「社用最強」端末と言っても過言ではないスマートフォンと言える。

実際に手に取って使ってみても、屋外での見易さが考慮された液晶(スーパークリアモード対応)、周囲に騒音がある環境での音声の聞き取りやすさ(スーパーはっきりボイス)など、日常的なビジネスシーンでの使いやすさも考慮された端末となっており、ストレスを感じさせない一台となっている。

これから社用スマートフォンの導入を予定している場合は、検討する価値のある一台と言えるだろう。

法人向けの視点でスマートフォンを選ぼう

このように、スマートフォンといっても、スペックやサービスをよく見比べると、個人向けと法人向けでは大きな差ががあることがよくわかる。

スマートフォンというと、ついついブランドイメージやデザイン、CPUやカメラなどのスペックだけで選んでしまいがちだが、本当にビジネスに必要なスペックやサービスは何なのかを考えて、製品を選ぶ必要があると言えそうだ。

そういった意味では、長年、法人向けスマートフォンを手掛け、国内で多くの実績を持つ富士通のARROWSシリーズは、安心して導入できる製品と言える。これからスマートフォンの導入を検討している場合は、候補としてぜひ検討してみるといいだろう。