新時代のハイエンドスマートフォンを定義するシャープ「AQUOS R6」登場!
「Leica」のDNAを継承した1インチセンサー採用カメラ、なめらかな高画質を実現した「Pro IGZO OLED」を搭載
特別企画
|2021/07/27|提供:シャープケータイからスマートフォンへと進化を続けてきた十数年。各社から次々と新端末が登場する中、常にユーザーの利用シーンを考えた新しい技術や機能を次々と搭載し、モバイル市場を牽引してきたのがシャープだ。そんなシャープのフラッグシップモデル「AQUOS R6」がNTTドコモとソフトバンクから発売された。5Gネットワークが展開された新しい時代のためのスマートフォン「AQUOS R6」の実力をチェックしてみよう。
大きく変化を遂げた国内のモバイル市場
ここ数年、大きく変化したと言われる国内のモバイル市場。各携帯電話会社が次世代通信技術「5G」を利用したサービスをスタートさせる一方、オンライン専用などの新しい料金プランがスタートするなど、モバイル市場の動きは活発だ。
しかし、それ以上に大きく変化を遂げたのは、やはり、端末市場だろう。2019年10月に改正された電気通信事業法により、各社の端末購入補助は制限され、端末そのものの売れ筋も大きく変わってしまった。シャープは同年に開催された発表会の席において、「なんとなくハイエンドスマホの終焉」というキーワードを掲げ、話題となった。ユーザーが本当に必要としているもの、求めているものをしっかりと分析し、その答えのひとつとして、必要十分を満たす「AQUOS sense」シリーズを国内市場に展開してきた。その結果、同シリーズは「国民機」と呼ばれるほどのベストセラーを記録し、2021年2月に発売された同シリーズ初の5G対応モデル「AQUOS sense 5G」も好調な売れ行きを記録しているという。
AQUOS senseシリーズをはじめとしたミッドレンジモデルが着実に国内市場に浸透する中、一方のハイエンドスマートフォンはどうあるべきか。そのひとつの「答え」として、生まれたのが今回のフラッグシップモデル「AQUOS R6」だ。
シャープはケータイ時代から、数々のイノベーションを起こしてきたメーカーとして、知られている。古くは世界初のカメラ付きケータイ「J-SH04」をはじめ、カラー液晶搭載や回転式ディスプレイなど、次々と発明を生み出し、市場を驚かせてきた。その発明力はスマートフォンにも継承され、なめらかな表示を可能にする倍速ディスプレイ、高い省電力性能を持つIGZOディスプレイ、手に持つと画面が点灯するなどの優れたユーザビリティなど、のちに他社が真似をするような技術や機能を数多く搭載してきた。
そして、今回発売された「AQUOS R6」は、まさにこうしたイノベーションによって、これまでのスマートフォンの常識を覆すようなモデルに仕上げられている。ドイツの老舗光学機器メーカー「Leica」のDNAを継承したカメラには、デジタルカメラのハイエンドモデルに採用される1インチの大型イメージセンサーを組み込み、ディスプレイは1Hz~240Hz駆動のなめらかな高画質を実現した「Pro IGZO OLED」を搭載。セキュリティに欠かせない生体認証は一発で指紋の登録や認証が可能な大型指紋センサーを採用し、5000mAhというクラス最高の大容量バッテリーを搭載するなど、まさにフラッグシップモデルの名に相応しいハイエンドスマートフォンに仕上げられている。
しかもこれだけのハイスペックを実現しながら、NTTドコモとソフトバンクの販売価格は、従来モデルと変わらない水準に設定されており、多くのユーザーが手に取りやすいハイエンドモデルとなっている点も見逃せない。
スマートフォンならではの進化を続けてきたカメラ
新モデルの「AQUOS R6」で、多くの人がもっとも注目するポイントといえば、まず、カメラが挙げられる。シャープが世界初のカメラ付きケータイを開発したことは広く知られているが、スマートフォン時代においてもカメラメーカーとの協業などにより、カメラ性能の向上に取り組んできた。そして、今回の「AQUOS R6」では、ドイツの老舗光学機器メーカー「Leica」と共同で開発を進めてきたカメラを搭載し、これまでのスマートフォンにはなかった環境を実現している。
すでに、発表会などでも触れられていることだが、今やほとんどの人が日常的にスマートフォンのカメラで写真や動画を撮影している。もちろん、カメラといえば、従来から『デジタルカメラ』があり、筆者自身も含め、仕事やプライベートでデジタルカメラで写真を撮る人もいる。しかし、スマートフォンが普及したことで、今や大多数の人にとってのカメラは、スマートフォンのカメラとなり、デジタルカメラは一眼レフなど、クオリティの高い写真を求める趣味的なユーザー、さまざまな作品を撮るプロフェッショナルが中心の市場に移行しつつある。
こうした状況になった背景には、スマートフォンのカメラがデジタルカメラにはない進化を遂げてきたことが挙げられる。もともと、スマートフォンはケータイ時代から端末そのもののサイズに制約があるため、搭載できるイメージセンサーも大きくなく、レンズの枚数や口径にも制限があった。そのため、当初は画質などの面で、なかなかデジタルカメラに及ばないレベルだったが、5年ほど前から、複数のイメージセンサーで構成されたマルチカメラを搭載するモデルが徐々に増え、その進化の方向性に変化が見えてきた。
当初は複数のイメージセンサーによる被写界深度の違いを利用し、ポートレートなどを撮影したとき、背景をぼかして、人物を際立たせる写真を簡単に撮影できるようにしていたが、その後、複数のイメージセンサーで得られた情報を組み合わせ、暗いところでも明るく撮影できるようにしたり、カラーイメージセンサーとモノクロイメージセンサーを組み合わせ、より高品質な写真を撮れるモデルが登場した。最近では広角や超広角、望遠、マクロなど、さまざまな焦点距離に対応したカメラで構成するモデルなどが数多く発売され、市場でも高い人気を得ている。
こうしたマルチカメラによる高品質な写真が撮影できた背景には、限られたイメージセンサーのサイズを最大限に活かすため、スマートフォンに搭載されているチップセットなどのコンピューターによる演算能力を組み合わせたことが挙げられる。コンピューターという『知力』によって、高品質な写真や動画を撮影できるようにしてきたわけだ。
これに対し、デジタルカメラは搭載するイメージセンサーのサイズが大きいうえ、コンパクトデジタルカメラでもレンズが明るく、一定の倍率で光学ズームが可能な機種も多い。一眼レフともなれば、自由にレンズを交換できるため、さまざまな撮影シーンに合わせた写真や動画を撮ることができる。つまり、デジタルカメラはイメージセンサーやレンズといった基礎的な『体力』によって、高いレベルの撮影を実現してきたわけだ。
1インチ大型センサーを採用したLeica監修カメラを搭載
新モデルの「AQUOS R6」は、こうしたデジタルカメラに採用される物理的に優れたイメージセンサーとレンズに、スマートフォン最高峰の半導体とこれまでのスマートフォンで培ってきたアルゴリズムを組み合わせることで、常識を覆すスマートフォンのカメラを実現している。
まず、イメージセンサーにはハイエンドのコンパクトデジタルカメラや一眼レフカメラなどにも採用される約2020万画素の1インチ大型センサーを採用する。従来のAQUOS R5Gのメインカメラに採用されていた1/2.5インチのイメージセンサーに対し、AQUOS R6は面積比で約5倍となり、より広い面で光を捉えられるため、暗所ノイズも約40%、低減できている。スマートフォンのカメラに採用されるイメージセンサーは、ここ1~2年で大型化が進んでいるが、他製品をチェックしてみると、2021年発表の最新モデルでも1/1.33インチ程度に留まっている。1インチのイメージセンサーをスマートフォンは、Androidプラットフォームを採用した通信機能付きデジタルカメラの例を除けば、過去に例がなく、スマートフォンとしては事実上、「AQUOS R6」が世界初といえそうだ。
もうひとつの物理的なアドバンテージであるレンズについては、19mm相当の焦点距離、F値1.9の明るさを持つSUMMICRON 7枚レンズを採用する。AQUOS R5Gに比べ、解像性能は15%アップし、歪量も1/10に抑えられている。
スマートフォンに搭載するカメラは、一般的なデジタルカメラと違い、本体の厚みが限られるため、レンズの枚数を増やしたり、口径を大きくすることは難しいとされている。そのため、デジタルカメラで撮影した写真に比べ、撮影した風景などの一部が微妙に歪んだり、クッキリ感が失われてしまうことがあるが、スマートフォンではこれをチップセットなどの画像処理によって、補正してきた。イメージセンサーのサイズが1インチと大きくなれば、当然、レンズに求められる性能も高くなり、画像処理の技術も一段と難しくなるが、AQUOS R6ではこうした課題をクリアした7枚構成のレンズを新たに開発し、Leicaによる画像処理技術とシャープが持つスマートフォンカメラのノウハウを組み合わせることで、今までにない自然で高品質な写真を撮影できるようにしている。ちなみに、「SUMMICRON(ズミクロン)」という単語は、あまり聞き慣れないかもしれないが、Leicaのレンズに冠されてきた名称であり、AQUOS R6のカメラにはLeicaお墨付きのレンズが採用されていることを意味する。
そして、「AQUOS R6」のカメラが非常にエポックメイクなのは、従来のようなマルチカメラではなく、メインカメラを基本的にシングルカメラとして、仕上げていることが挙げられる。前述のように、スマートフォンのカメラはここ数年、マルチカメラの流れが定着し、フラッグシップやミッドレンジのスマートフォンは、ほぼ全機種がマルチカメラを搭載している。もちろん、シャープも「AQUOS R5G」や「AQUOS sense4」、「AQUOS sense5G」などで、積極的にマルチカメラに取り組み、カメラ性能の向上を目指してきた。そんな中、世界初のカメラ付き携帯電話を生み出したシャープがシングルカメラのハイエンドモデル、フラッグシップモデルを投入してきたことは、とても興味深い取り組みといえるだろう。
さて、実際のカメラについては、いくつかの作例を見ていただきたいが、個人的には1インチセンサーの威力とも相まって、今までのスマートフォンとは少しニュアンスが違う印象を受けた。撮影する被写体やシチュエーションにもよるが、全体的に解像感が高く、ぼけ味が自然な写真を誰でも簡単に撮ることができる。下記は筆者が実際に撮影した写真だ。
ここで、ひとつ気をつけたいのは、Leicaという老舗ブランドと共に設計や開発が進められたとはいえ、「AQUOS R6」はデジタルカメラではなく、あくまでもスマートフォンであるという点だ。その一端がうかがえるのは、カメラを使うためのアプリにある。
「AQUOS R6」でカメラ機能を使うには、シャープ独自の[カメラ]アプリを利用する。特殊なアプリではないため、はじめてのユーザーでも操作も迷うことなく、これまでどおり、本体を被写体に向け、シャッターボタンをタップすれば、同じように撮影することができる。
被写体に合わせたガイド線も選択できる
高品質な写真が撮影できるとはいえ、ユーザーにとっては今までと同じように撮影できることが基本であり、「AQUOS R6」はそのことを十分に理解したユーザーインターフェイスに仕上げられている。もちろん、従来同様にAIによる自動認識や画像処理も行なわれるため、標準設定のままでもさまざまなシーンにおいて、簡単にクオリティの高い写真を撮ることができる。また、夜景やポートレートで撮影したい場合は、ユーザーが自ら「ナイト」モードや「背景ぼかし」モードに切り替えて撮影することも可能だ。
ナイトモードの作例(撮影:若林直樹)
逆に、デジタルカメラなどで写真撮影に関する知識を持っているユーザーなら、撮影モードを「マニュアル写真」に切り替えると、設定値を細かく変更して、撮影できる。項目としてはホワイトバランスやISO感度、シャッタースピード、フォーカス、色合い、コントラスト、明瞭度が用意されており、撮影者のセンスを活かした撮影を可能にしている。あまりデジタルカメラに詳しくないユーザーも「AQUOS R6」のカメラで、少し設定値を変更して撮影してみると、新しい写真や動画の世界が広がるかもしれない。
ちなみに、インカメラについては1600万画素のイメージセンサーに、27mm相当の焦点距離、F2.3のレンズを組み合わせたものが搭載される。
最大240Hzでなめらかな高画質を実現する「ProIGZO OLED」搭載
新モデルの「AQUOS R6」で、もうひとつ注目されるアドバンテージといえば、約6.6インチのWUXGA+対応「Pro IGZO OLED」有機ELディスプレイだ。
シャープは液晶ディスプレイを製造するメーカーとして知られており、なかでも「In」(インジウム)、「Ga」(ガリウム)、「Zn」(亜鉛)、「O」(酸素)によって構成される酸化物半導体「IGZO」を使った「IGZOディスプレイ」は、液晶アイドリングストップなどの革新的な技術により、高い省電力と優れた画質を実現してきた。冒頭で触れた「AQUOS sense」シリーズが高い評価を受けた背景には、IGZOディスプレイが高い省電力性能を実現し、それがユーザーに着実に認知されてきたことも少なからず関係している。ちなみに、IGZOディスプレイはすでに120機種以上に搭載され、2000万台以上が販売されている。
一方、シャープは液晶ディスプレイに加え、早くから有機ELディスプレイにも取り組んでおり、スマートフォン向けにも有機ELパネルを供給してきた。その先駆けとなったのが2018年12月にソフトバンクで発売された「AQUOS zero」で、自社開発のOLED(有機EL)ディスプレイをはじめて搭載したスマートフォンとして開発された。その後、同社の有機ELディスプレイは「AQUOS zero2」や「AQUOS zero5G basic」などにも搭載されている。
今回の「AQUOS R6」に搭載される「Pro IGZO OLED」は、その名のとおり、液晶ディスプレイのIGZOで培った技術を活かして開発された有機ELディスプレイになる。有機ELディスプレイは液晶ディスプレイに比べ、高いコントラストや鮮やかな発色が魅力とされているが、Pro IGZO OLEDでは4倍速駆動でクッキリなめらかな表示を可能にしつつ、表示するコンテンツに合わせ、1Hz~240Hzで駆動できるため、なめらかな表示と優れた省電力性能を両立させることに成功している。
有機ELディスプレイについては、最近、高リフレッシュレートでの駆動を謳う製品がいくつか登場しているが、実は高リフレッシュレートで表示を続ければ、それだけ消費電力が多い状態が継続するため、スマートフォンの電池残量に大きな影響を与えてしまう。これに対し、Pro IGZO OLEDは画面が静止している状態では毎秒1回の書き換え(1Hz)で駆動し、動きの激しいゲームなどではフルに性能を活かした240Hzで駆動し、残像を抑えたクリアな画面で楽しめるようにするなど、表示するコンテンツに合わせた動作を可能にしている。ディスプレイそのものの性能も非常に高く、ピーク輝度はスマートフォンAQUOS史上最高の2000nit、コントラストは2000万:1となっており、最大10億色の表示に対応する。
実際に画面を見ながら、端末を操作した印象としては、これまでの有機ELディスプレイを搭載した他製品と違い、視認性が良く、目が疲れないように感じられた。これは筆者の推測でしかないが、有機ELディスプレイはもともと、発色が良く、高輝度で高コントラストという特長を持つものの、光の強さと色鮮やかさの影響か、一定時間、動画コンテンツなどを視聴していると、やや目が疲れるような印象がある。これに対し、「Pro IGZO OLED」は表示がなめらかであり、表示するカラーのバランスも自然に調整されているため、動画コンテンツを視聴しても他製品ほど、疲れないように感じられた。
3D超音波式指紋センサーなどの優れたユーザビリティ
優れた性能を持つ有機ELディスプレイ「Pro IGZO OLED」を搭載した「AQUOS R6」だが、そのパネルの下には、今の生活スタイルに欠かせない「指紋センサー」が搭載されている。
スマートフォンではさまざまな個人情報を扱ううえ、オンラインサービスにログインしたり、決済サービスなども利用するため、スマートフォンのセキュリティをいかに担保するかは、重要なテーマとなっている。こうしたニーズに対し、多くの機種では生体認証のしくみを取り入れ、これまでのスマートフォンAQUOSでも指紋センサーによる指紋認証に対応してきた。若干、セキュリティは下がるが、利便性の高い顔認証も利用できるようにしている。
ところが、昨今の新しい生活スタイルでは、外出時にマスクを装着することが前提となっているため、顔認証だけでは画面ロックが解除できず、一部の機種では操作をする度にマスクをずらしたり、PINやパターン、パスワードの入力による解除操作をしなければならない状況となっている。
こうした生活スタイルや社会環境の変化もあり、スマートフォンでは改めて指紋認証の重要性が見直されているが、今回のAQUOS R6では画面内指紋センサーとして、「3D超音波式指紋センサー」を搭載し、一段とユーザビリティを向上させている。一般的に、ディスプレイ下に搭載される画面内指紋センサーには、光学式と超音波式があるが、AQUOS R6は米クアルコムが開発した超音波式指紋認証センサー「Qualcomm 3D Sonic Max」を採用する。しかも指紋センサーそのもののサイズが従来の「8×8mm」に対し、「20×30mm」という面積比で約9倍に大型化しており、指紋の登録も認証も圧倒的に速い。
実際にどれくらいの速さかというと、指紋登録時はくり返し何度も画面に指を押し当てるのではなく、基本的には一度、当てるのみで登録が完了する。認証時も指紋センサーのエリアが広いため、位置を合わせて、何度も指を当て直す必要がなく、おおよその位置に指先を当てれば、ほぼ一発で認証が完了する。認証のレスポンスも速く、同じく画面内指紋センサーを採用していた「AQUOS zero2」と比べても約2倍の速度で認証が完了する。筆者は個人的にいくつもの機種を試しているが、AQUOS R6の指紋認証のレスポンスを体験してしまうと、他機種の画面内認証がまどろっこしく感じられるくらいだ。
米クアルコムが開発した超音波式指紋認証センサー「Qualcomm 3D Sonic Max」を採用。指紋センサーも約9倍に大型化しており、指紋登録時に画面に何度も指を押し当てる必要もなくほぼ一発で認証が完了する
そして、さらに指紋センサーのサイズが大型化していることを活かし、2本の指を画面に当てる指紋認証を使うこともできる。扱いやすさという点ではやや制限があるが、2本指で認証することで、よりセキュアに使いたいというニーズにも応えられる。
指紋センサーを利用した機能としては、ロック解除時に指紋センサーを長押しして、特定のアプリを起動する「Payトリガー」も非常に便利な機能だ。画面表示が必要な「d払い」や「PayPay」を設定しておけば、コンビニエンスストアのレジでもすぐにそれぞれの支払い用バーコードを表示することができる。
2本の指を画面に当てる指紋認証も使用できる
バッテリーをいたわるインテリジェントチャージ対応
ハードウェアの仕様面で、多くのユーザーが注目するバッテリー容量については、スマートフォンAQUOS史上最大となる5000mAhの大容量バッテリーを搭載する。利用状況にもよるが、「Pro IGZO OLED」の高い省電力性能とも相まって、連続待受で400時間以上、連続通話で1800分以上を実現している。ある程度、頻繁に操作するような使い方をしてもかなり余裕のある利用が可能といえそうだ。
ところで、昨今のテレワークやリモートワークが増えた環境では、外出時に長時間、スマートフォンを利用するものの、在宅時は従来よりも長く充電した状態が続くことも少なくない。充電状態が長く続くと、バッテリーに負荷がかかり、数年後にバッテリー性能が低下したり、膨らんでしまうといったことが起きる。そこで、「AQUOS R6」ではバッテリーに必要以上の負荷をかけないように充電する「インテリジェントチャージ」が搭載されている。具体的には、端末の温度や周囲の温度に合わせ、自動的に充電方法をコントロールするもので、最大充電量を90%に抑えたり、画面消灯時のみ充電し、画面表示中はダイレクト給電に切り替えるなどの機能も用意される。スマートフォンを長く安心して使いたいユーザーには、うれしい機能のひとつだろう。
バッテリーに必要以上の負荷をかけないように充電する「インテリジェントチャージ」を搭載
また、本体はIPX5/IP8の防水、IP6Xの防塵に対応しており、屋内外のさまざまな環境において、安心して利用することができる。NTTドコモ、ソフトバンクの5Gネットワークに対応し、ソフトバンクについては今年の春から開始した既存の4Gネットワークを転用した5Gネットワークでの運用にも対応するため、より広いエリアで5Gネットワークの恩恵を受けることができる。
ちなみに、5GについてはNTTドコモもソフトバンクもデータ通信が使い放題や大容量の料金プランを提供しており、テザリングも利用しやすくなっているが、これを活かすための「テザリングオート」も便利な機能だ。テザリングオートはあらかじめ設定した場所に居るときのみ、テザリングのON/OFFを自動的に切り替えたり、その場所を離れると、再び自動的にON/OFFが元に戻る機能になる。充電時のみ、電池残量が15%以下のときは有効にしないといった条件を加えることも可能だ。
たとえば、ひとり暮らしをしているユーザーが自宅に光回線などがない場合、帰宅時にテザリングをONに切り替え、テレビやゲーム機などを利用できるようにして、外出時はテザリングをOFFにするといった使い方ができる。逆のパターンも可能で、外出中にパソコンを使うことが多いユーザーは、オフィス滞在時はテザリングをOFFにして、会社のネットワークに接続し、オフィスを離れたときは自動的にテザリングをONに切り替えて、いつでもパソコンをインターネットに接続できるようにすることが可能だ。このあたりはユーザーの工夫次第で、さまざまなシチュエーションで活用することができるだろう。
また、スマートフォンAQUOSのユーザビリティを語るうえで欠かせないのは、シャープならではの数多くの便利機能だ。従来モデルでは設定メニュー内に「AQUOS便利機能」としてまとめられていたが、「AQUOS R6」では「AQUOSトリック」というネーミングに改められ、その内容もよりビジュアルでわかりやすいメニューに変更されている。
たとえば、本稿で説明した「Pro IGZO OLED」のディスプレイ設定をカスタマイズできる「リッチカラーテクノロジーモバイル」、なめらか表示をアプリごとに設定できる「なめらかハイスピード表示」、端末を持ったときに自動的に画面を点灯する「自動画面点灯」、表示や予測変換なども自由にカスタマイズができる文字入力ソフトの「S-Shoin」、画面の端をなぞるだけでスクリーンショットが撮れる「Clip Now」など、実用性の高い機能が揃っている。「AQUOS R6」を手にしたユーザーは、ぜひ一度、「AQUOSトリック」に用意されている多彩な機能を試していただきたい。
シャープならではの数多くの便利機能を搭載。試してもらいたいのが「AQUOSトリック」だ
1インチ大型センサーとPro IGZO OLEDで
新時代のスマートフォンを定義する「AQUOS R6」は買い!
新しい生活様式が浸透する中、モバイル業界は5Gネットワークが本格的に拡大し、普及する時期を迎えつつある。おそらく、多くのユーザーがこれから手にする端末は、当然のことながら、5G対応端末がファーストチョイスになるはずだ。
しかし、冒頭でも触れたように、国内のモバイル業界は改正電気通信事業法の施行により、大きな転換点を迎えている。端末購入補助が制限され、国内市場の売れ筋はミッドレンジに移行したとされているが、裏を返せば、その端末が持つ本来の価値が何なのかがあらためて問われる時代になったとも言える。なかでもハイエンドスマートフォンはその価格に見合うものを持っているか、ユーザーに何か新しい価値や体験を提供できるかが問われている。
今回の「AQUOS R6」は、まさにその問いかけと期待に応えるシャープ渾身の一台だろう。1インチの大型センサーを採用したLeica監修のカメラはもちろん、なめらかで美しい高画質表示が可能な「Pro IGZO OLED」、快適な操作性を実現する「大型指紋センサー」や5000mAh大容量バッテリーなど、新しい時代のハイエンドスマートフォンがどうあるべきなのかを真摯に考え、ユーザーの期待に応えるモデルに仕上げられている。「AQUOS R6」はカメラやディスプレイ、ユーザービリティに対し、より高い価値を求めるユーザーに、ぜひ使って欲しい一台だ。