たのしいAQUOS

AQUOS Kを海外で使う

2015-03-12 Reported by 法林岳之

2月に発売されたばかりのAndroid搭載フィーチャーフォン「AQUOS K SHF31」。すでにレビュー記事を掲載していて、AQUOS Watch+でも順次、便利な機能を紹介しよう……と考えていたのに、ボク自身は2月末からMobile World Congress 2015を取材するため、スペイン・バルセロナに出かけることになってしまった。何ともタイミングが悪い……。

しかし、考えてみれば、AQUOS Kはauの国際ローミングサービス『GLOBAL PASSPORT』にも対応しており、ちゃんと現地で使うこともできる。そこで、今回は他の機器と組み合わせて、AQUOS Kをバルセロナで使ってみた。

AQUOS Kを海外で使用。パケット通信もWi-Fiも、ブラウザでGoogleマップも使えちゃう

まず、もっとも気になるデータ通信については、国内でパケット定額サービスに加入していれば、海外利用時にも定額で利用できる「海外ダブル定額」に対応しているため、安心して使うことができる。この海外ダブル定額の料金体系は、1日あたり約24.4MBまでなら最大1980円、それ以上は最大2980円という二段階定額になっている。一般的なスマートフォンではバックグラウンドで数多くの通信が発生するため、データローミングを有効にしていると、最大2980円の容量に達してしまうけど、AQUOS Kの場合、プリインストールされているアプリは基本的に自動通信が制限されているため、うまく使えば、1日当たり、最大1980円の範囲で収まってしまうことも考えられる。

国際ローミングで渡航先に到着すると、SMSが送信されてくる

メインメニューの[アプリ]から[GLOBAL PASSPORT]を起動。現在、滞在中の地域での料金も確認できる

この「うまく使う」ための方策として、見逃せないのがWi-Fiの活用だ。ホテルなどの宿泊施設や街中の観光スポットでは、Wi-Fiサービスが提供されていることが多いが、AQUOS Kは他のフィーチャーフォンと違い、Wi-Fiに対応しているため、渡航中はWi-Fiサービスを積極的に活用することで、AQUOS Kでのモバイルデータ通信をできるだけ少なくできるわけだ。

ホテルだけでなく、移動中なども含め、もう少しAQUOS Kのモバイルデータ通信機能を使いたいというのであれば、海外渡航者向けに提供されているモバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスを使うのも手だ。今回はビジョンが提供するGLOBAL Wi-FiのモバイルWi-Fiルーターを借りていたので、AQUOS KのWi-Fiを接続したところ、ブラウザなども快適に使うことができた。

海外ダブル定額を使わず、移動中も使いたいときは海外モバイルWi-Fiルーターのレンタルがおすすめ

ところで、AQUOS KはAndroidをプラットフォームに採用しながら、フィーチャーフォンとして開発されているため、Androidスマートフォンなどで使われているGoogleマップなどが利用できない。海外渡航時にはぜひとも活用したいアプリのひとつなんだけど……。

と言っても諦める必要はない。実は、ブラウザを起動し、GoogleマップのWebページにアクセスすれば、ちゃんと地図を見ることができる。Androidスマートフォンと同じレベルではないけど、現在地もわかるし、地図の拡大/縮小も可能だ。

ブラウザからGoogleマップを表示。タッチクルーザーEXを使い、拡大縮小などもできるが、操作には少し慣れが必要

ということで、AQUOS Kをいきなり海外で使うことになったけど、短期間ではあったものの、意外に便利に活用できたという印象だ。特に、Wi-Fiが利用できて、地図やWebページも見られるというのは、今までのフィーチャーフォンではなかなか体験できなかった便利な環境と言えそうだ。

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