大画面☆マニアの西川善司、7インチの「AQUOS PAD SH-06F」を使う
2014-08-12 Reported by 西川善司
西川善司はスマホにも大画面を追い求めていた
筆者、西川善司は無類の大画面好きであり、自他認める大画面☆マニアである。
筆者がスマートフォンに移行したのは約3年前。移行組としてはかなり後発である。それはなぜかというと、それまでのスマートフォンの画面が4インチ以下と小さかったから。約3年前にようやく、当時スマートフォン史上最大画面サイズという5.3インチディスプレイの機種を使いはじめた。なぜなら大画面☆マニアだからだ。
筆者は電話をあまりする方ではないが、仕事関係の電話を受話する必要はあるので、そのまま単体で電話機として使えることが絶対条件だった。なので、画面サイズ的には7インチ前後のタブレットには興味はあったのだが、普通の電話機としても使える機種はなかったため、「理想の大画面スマホ」に巡り会えるその日まで、長らく様子を見てきたというわけだ。
3年前、筆者が選択したその5.3インチスマホを皮切りに、5インチ前後の大画面スマホがブームとなり、この画面サイズの機種ラインナップは拡充された。とはいえ、筆者にスマホへの移行のきっかけを作ってくれた5.3インチの機種とほぼ同等の画面サイズであったため、買い換えを考えるまでには至らなかったのである。
しかし、あけて2014年、単体で通話可能で6.4インチという機種が登場。これはデカい!…ということで衝撃を受けて、MNPでキャリアを変更してまで、この6.4インチの大画面スマホをに買い替えた。
ところがそれから数ヶ月。今度はシャープがなんと、7インチの大画面「AQUOS PAD SH-06F」を出してきたのだ。建前上はタブレット扱いの本機だが、単体で通話可能であり、まさに筆者の条件にかなう機種だ。
うぐぐぐ。何というタイミング。先に出ていればコッチを買ったのに…。
7インチ、1920×1200ドットは丁度イイ!
そんな感じのタイミングで、SH-06Fの実機を数週間借りることができた。
「6.4インチ→7インチ」の移行ということで、実機に触れる前は、数字から感じるイメージとして「ひとまわり大きいのかな」という先入観を持っていたのだが、実物を目の当たりにしてそれが誤りだったことに気づく。
筆者の愛機の6.4インチタイプのものよりも、全長はむしろ微妙に小さいくらいで、その代わり横幅がやや大きくなっているのだ。
6.4インチの筆者の現行愛機は16:9の1920×1080ドット、7インチのSH-06Fは16:10の1920×1200ドット。縦に持ったときは、横解像度が120ドット分、広い。これは、Webサイトを見る際には、その広がった横幅120ドット分、情報量が多くなってシンプルに見やすいのだ。
Impress Watchのように、本文中に写真や画像が埋め込まれているサイトでは、本文テキストが写真・画像に押しのけられて幅が狭くなってしまうことが多いわけだが、SH-06Fでは横幅が広い分、たとえ写真・画像が幅を利かせていても、本文テキストに窮屈感を感じずに読むことができる。
逆に、その広くなった横幅感が、持った時のホールド性を下げていたりとか、携帯性を下げていたりすることはないのか…と心配されそうだが、それはない。絶妙にちょうどいいのだ。
おそらく、SH-06Fの「7インチ」「1920×1200ドット」という大きさ・解像度は、実用上、ホールド性、携帯性、大画面性、情報量において、最大限かつ最適なバランスなのかも…と感じた。
大画面端末を狙っている人は、6インチ台もいいが、SH-06Fのような7インチ台も検討すべきだ。
では、今後、SH-06Fのような7インチスマホはこれ以上、進化の余地がないか…というとそんなこともないと思っている。
筆者は、大画面☆マニアであると同時に高解像度マニアでもあるのだが、この7インチスマホは今後、解像度を上げる方向で進化していって欲しいと思う。Webサイトなどを縮小させて全体を見渡せるように見たとき、印刷物レベルの小さい字が判読可能になればさらに使いやすくなると思うからだ。
シャープは超高解像度液晶パネルを実現化するのに適した「CGシリコン液晶」や「IGZO液晶」の技術を持つメーカーなので、このサイズ感のまま、解像度を4Kクラスに上げていくことは技術的に全然可能なはずだ。
SH-06Fは、筆者に、そんな「未来に思いを馳せる」ようなことまでさせてしまう大画面スマホであった。
(トライゼット西川善司)
西川善司大画面映像機器評論家兼テクニカルジャーナリスト。大画面マニアで映画マニア。本誌ではInternational CES他をレポート。僚誌「GAME Watch」でもPCゲーム、3Dグラフィックス、海外イベントを中心にレポートしている。映画DVDのタイトル所持数は1,000を超え、現在はBDのコレクションが増加中。ブログはこちら。 |
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