たのしいAQUOS PHONE

ぐるっと見渡せる全天球撮影

2014-08-01 Reported by 法林岳之

多彩なカメラ機能を持つAQUOSスマートフォン。2014年の夏モデルからは、新しいカメラアプリ「SHカメラ」を搭載していて、以前に紹介した「フレーミングアドバイザー」など、多彩な新機能を搭載している。SHカメラで写真を撮って、SNSに投稿することが楽しくなりそうだけど、今までと違った楽しみ方ができそうなカメラ機能も搭載されている。それが「全天球撮影」だ。

全天球撮影は、端末のカメラで自分の上下左右や周囲の写真を続けて撮影することで、自分の周囲の様子を収めた全天球写真を生成することができる機能だ。もう少しイメージしやすい感覚で言えば、Googleストリートビューを再生しているときのような画像を誰でも簡単に作成できてしまうわけだ。ちなみに、全天球撮影は元々、Android 4.2以降の[カメラ]に搭載されている機能で、AQUOSスマートフォンでは[SHカメラ]のアプリから機能を呼び出せるようにしたものだ。

このようにグルッと見渡せる全天球写真を手軽に撮影することができる

撮り方はいたって簡単。[SHカメラ]のアプリを起動し、ファインダーの角に表示されている矢印形のアイコンをタップして、各機能のアイコンが表示された状態に切り替える。続いて、もう片方の角に表示されている[撮影モード/カメラ設定]アイコンをタップし、表示された一覧から[全天球撮影]を選ぶ。

上記の手順で撮影モード一覧に進み……

全天球撮影を選択

はじめて起動したときは「全天球撮影(PhotoSphere)の使い方」というガイドが表示されるので、ひと通り目を通す。その後、別のカメラアプリに切り替わるので、画面を左端から右にスワイプしてメニューを出し、[Photo Sphere]を選択すると、全天球撮影が開始する。

撮影が開始したら、まず全天球写真の起点となる方向にカメラを向け、[撮影]をタップする。起点となる場所で撮影すると、今度は上下左右の少しずれた位置に丸い点が表示されるので、そこにファインダー内の[○]アイコンを合わせる。自動的にシャッターが切られ、周囲の風景が少しずつつながって撮影されていく。これをくり返し、自分の周囲360度の写真を撮ると、最終的に撮り終わったら、画面下段のチェックマークをタップする。

そうすると、バックグラウンドで全天球写真の合成処理が実行され、完了すると、画像が保存される。

撮影を終えると、360度パノラマ写真が生成されるまで、少し時間がかかる。進行状況は通知パネルに表示される(画面は304SHのものです)

ちなみに、全天球撮影をするときのコツとしては、まず水平方向の写真を一周、撮ってしまうこと。続いて、上下の部分を撮っていくわけだけど、端末はできるだけ同じ位置に持ったまま、向きだけを変えて撮影していくのがおすすめ。また、室内などで被写体との距離が近いところは、合成がちょっとずれてしまうこともあるので、何度か撮影してみて、全天球写真に適した距離感をつかむようにしたい。逆に、屋外の風景などは比較的ずれにくいので、どんどん撮ってみるのがおすすめだ。

こうして撮影した写真はAQUOSスマートフォンの[アルバム]アプリで再生することができる。全天球撮影の写真を開くと、画面中央に全天球撮影のアイコンが表示されるので、そこをタップすると、表示が切り替わり、全天球写真を指でぐりぐり動かしたり、端末の向きに応じて動かしたりといった方法で楽しむことができる。

この全天球撮影で撮影した画像はJPEG形式なので、メールに添付して、そのまま送信することができる。相手がAndroid 4.2以降のスマートフォンやタブレットであれば、メールに添付された画像を端末に保存し、各機種の写真再生アプリから選べば、同じように全天球写真を楽しむことが可能だ。また、Google+に投稿したり、Google マップにアップロードして世界中に公開することもできる。

Android 4.2以降ならメールに添付された全天球写真も閲覧できる

Google マップに公開して、みんなに見てもらうことも

これからのシーズン、旅行や帰省などでいつもと違ったところに出かけることが多いだろうけど、その様子を全天球撮影で撮影し、友だちや家族にメールで送ってあげれば、その場所の雰囲気をリアルに伝えることができそうだ。また、SHカメラの様々な活用法を紹介している「PHOTOSHOW」では、全天球撮影を使った面白アート写真など、さらに進んだ応用技も提案しているので、参考にしてみてはどうだろう。

■PHOTOSHOW|SHSHOW:シャープ
http://3sh.jp/cp/photoshow/index.html

■360度全てを写真に切り撮ろう!
https://plus.google.com/u/1/100061300974557052771/posts

AQUOSスマートフォンの楽しさのひとつでもあるので、ぜひ全天球撮影を試してみて欲しい。


法林 岳之

1963年神奈川県出身。携帯電話やスマートフォンをはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。主な著書は「できるWindows 8.1」をはじめ、「できるポケット docomo AQUOS PHONE ZETA SH-01F 基本&活用ワザ 完全ガイド」「できるゼロからはじめるタブレット超入門 Android 4対応」「できるポケット au Androidスマートフォン 基本&活用ワザ 完全ガイド」「できるWindowsタブレット Windows 8.1 Update対応」など、数多く執筆。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。ホームページはこちら