「暗いところ」でもここまで撮れちゃう最新AQUOS PHONE！
2013-12-13 Reported by 若林直樹
スナップ写真はもちろん、食べ物、観光、記念写真、いまやなんでもスマホのカメラで撮りまくる時代。かく言うフォトグラファーである私も、仕事では重くてでっかいカメラを使っているけれど、Facebookにアップする写真はスマホで撮った物ばかりだったりするのだった。
カメラ機能といえば、5年前にシャープの携帯「930SH」で夜景を撮ったとき、すごく明るく撮れてビックリしたのを憶えている。そんなシャープの2013年冬モデル最新スマホである「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」「AQUOS PHONE SERIE SHL23」「AQUOS PHONE Xx 302SH」は、暗い場所での撮影がさらに得意になっているという。その名も「NightCatch」！
今回、実際に試したところ、これまた暗いところの撮影ですっごく使えるのだ。
ちなみに、前モデルから搭載されている「HDR」撮影機能というのがあるが、「NightCatch」と「HDR」、何がどう違うの？という方も多そうだ。この2つの使い分けについても解説しよう。
「NightCatch」を試してみよう
「NightCatch」を有効にすると、薄暗い場所も明るく、ノイズを抑えて撮影することができる。画面上のアイコンをタッチするだけで直ぐに「AUTO」と「OFF」を切り替える事ができ、撮影画面にも反映されるので、手軽に効果を確かめて撮影できてとても重宝する。
文字で説明がないのでちょっとわかりにくいが、NightCatchを有効にするのはこのアイコン
というわけで、実際に撮影してみよう。まず、趣のあるカフェバーで店内を撮影した。
NigthCatch OFF
NigthCatch ON
NightCatchをONにすると、見ての通り、暗い床のタイル模様まで見える様になる。これならば、たとえば友人との飲み会での撮影でも、各人の顔が判別できるだけの明るさになるだろう。
次に、さらに暗い室内で、観葉植物を撮ってみた。
NigthCatch OFF
NigthCatch ON
NightCatchをONにすると暗部が見えるようになるだけでなく、カーテンのあたりを覆っていたザラザラしたノイズが少なくなっている。
「HDR」を試してみよう
「HDR」とは、露出の違う写真を合成して、いわゆる写真の「白飛び」「黒つぶれ」を抑え、全体の明るさをバランスよく見えるようにする機能である。特に逆光などの場合、シルエットになってしまい見えない部分を見える様にしてくれる便利な機能だ。
この機能も画面上のアイコンで「ON」「OFF」を切り替えることができ、ONにすると先に紹介した「NightCatch」は自動的にOFFになる。
HDRを有効にするのはこのアイコン。「HDR」って書いてあるからわかりやすい
まずは、HDRの効果がもっともわかりやすい、屋外での強烈な逆光（夕日）で撮ってみる。
HDR OFF
HDR ON
HDRがOFFの状態では手前のオブジェの黒つぶれが激しいが、HDRをONにすることで黒つぶれが軽減。太陽の白飛びも少なくなった。
次に、室内での照明による半逆光で試してみよう。
HDR OFF
HDR ON
HDRをONにすることで、影の部分の黒つぶれが軽減し、階調が判別できるようになった。
とはいえこのシーンでは、陰影のしっかりしているHDR OFFの方が、写真としては印象的で良く見える。やみくもに機能をONにするのではなく、仕上りをイメージして使う機能を選択してみよう。
NightCatchとHDRを使い分けて一歩先の使いこなしを！
「暗いところを見えやすくする」という意味ではNightCatchとHDRを混同しがちだが、有効なシーンはかなり異なってくる。
NightCatchは光源が少なく、全体的に薄暗い部屋で有効。HDR撮影は、「とても明るい場所」と「とても暗い場所」が混在しているシーンで有効だ。
まずは自宅の薄暗い場所や、照明や窓に対面した逆光撮影で、「NightCatch」「HDR」両方試してみて、どちらが効果があるのか、実際にやってみよう！
撮影協力：カフェ「グラフィックス」(宇都宮市）
http://graphics-style.com/
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若林 直樹雑誌、広告等の仕事の傍ら、ライフワークとして自然や癒される空間を求めて国内外を旅している。 撮影対象はICチップからアフリカ象まで幅広い。デジタルカメラは1995年からコンパクトからプロ機までテストレビューに携わる。 自宅ではフェレットをこよなく愛し、我が家で生まれた5匹と暮らす。いつかフェレットの写真集を出そうと企み中。HPはhttp://homepage2.nifty.com/nao-w/ |
