- 確定申告しなければなりません。
サラリーマンは、原則的には年末調整によって１年間の所得税の納税を終えているので、確定申告の必要はありません。しかし、上に挙げたような人は、年末調整の対象とはならないため、自分で翌年２月16日から３月15日までの間に、確定申告をしなければなりません。
- 給与所得の計算方法
給与所得には、原則として必要経費の控除はありません。１年間の給与収入に応じて定められている「給与所得控除費」という控除額を控除して所得金額を計算します。
給与所得金額
＝
１年間の給与収入金額
－
給与所得控除
〈給与所得控除額の計算〉収 入 金 額 給与所得控除額 超 以 下 ――
１８０万円
３６０万円
６６０万円
１，０００万円１８０万円
３６０万円
６６０万円
１，０００万円
――収入金額×40％（最低650,000）
収入金額×30％＋180,000
収入金額×20％＋540,000
収入金額×10％＋1,200,000
収入金額×５％＋1,700,000（計算例）給与収入2,100万円の場合
2,100万円－（2,100万円×５％＋1,700,000）＝1,825万円
∴給与所得 1,825万円
- 税額の計算
給与所得金額 － 所得控除額
〔３〕〔４〕参照× 税率 ＝ 所得税額 ∥（千円未満端数切捨）
課税される所得金額〈所得税の税率表〉
課税される所得金額 税率 控除額 ――
330万円超
900万円超
1,800万円超330万円以下
900万円以下
1,800万円以下
――10％
20％
30％
37％――
330,000円
1,230,000円
2,490,000円（計算例）給与所得金額1,825万円、所得控除額100万円の場合
1,825万円－100万円＝1,725万円
1,725万円×30％－1,230,000＝※3,945,000万円
※ この所得税額から定率減税額が控除されます。減税額は、所得税額×20％相当額（上限25万円）です。
この例の場合は25万円となり、納付税額は3,945,000円－250,000円
＝3,695,000円となります。
