有線LAN対応の機器を手軽に無線化
ギガビットLAN対応エクステンダー「EX6100」をワイヤレスコンバーターとして使おう
2014/10/15 清水理史
こちらの製品は生産が終了しています。後継の新機種については下記の記事で紹介しています。
テレビやレコーダーなど、家電製品の中にもネットワーク機能を備えたものが増えてきました。インターネット経由で動画サービスを利用できたり、別の部屋に設置されたレコーダーを操作して録画番組を見たりと、いろいろなことができるようになっているのが特徴です。
しかし、そんな便利なネットワーク機能も、実際には使われていないケースが多くあります。設置されている製品が有線LANにしか対応していないために、配線が面倒でつないでいなかったり、無線LAN機能を内蔵しているものの対応する無線LANの規格が古いために、つながりにくかったり、十分な速度が出ないことも珍しくありません。
そこで、おすすめしたいのが、ネットギアから発売されている「EX6100」です。本来は、無線LANの電波が届きにくい場所に設置する中継機ですが、ワイヤレスコンバーターとしても使えるようになっており、本体の有線LANポートにテレビなどを接続することで、有線LANを無線LAN化することができます。
しかも、最新のIEEE802.11acに対応しているため、ネットギアの「R7000」など、同じくIEEE802.11acに対応した無線LANルーターと組み合わせて利用すれば、最大433Mbpsという高速の無線LAN通信を利用することができます。
有線LANにしか対応していないテレビなどはもちろんのこと、無線LANを内蔵しているゲーム機などでも、もっと高速にインターネットにつなぎたい場合は、EX6100の利用を検討してみる価値があるでしょう。
EX6100なら、有線LANもギガビット対応なので、大容量の映像をダウンロードしたり、レスポンスが要求されるゲームなどでも快適に利用できます。
ワイヤレスコンバーターと言っても、基本的には中継機として動作するため、有線LAN接続の機器はもちろんのこと、無線LAN接続のPCやスマートフォンなどをつなげる中継機用のSSIDも稼働させることができます。
それでは、その使い方を実際に見ていくことにしましょう。
STEP1
EX6100をワイヤレスコンバーターとして使う方法はとても簡単です。標準の中継機(Extender)として利用する設定で初期設定をしておき、本体の有線LANポートにゲーム機などを接続するだけで利用できます。
STEP2
親機との接続は、WPSを利用すればボタンを押すだけと簡単です。レコーダーやテレビなど、設定画面にアクセスできない機器の場合は、WPSで接続するといいでしょう。
STEP3
PCなど、ブラウザを利用して設定画面にアクセスできる端末の場合は、手動で設定することもできます。STEP1の設置後、PCでブラウザを起動すると、自動的に設定ページ(NETGEAR Genie)が表示されます。
- まずは2.4GHz帯の接続を設定します。周囲のアクセスポイントのSSIDが一覧表示されるので、接続先を選択します
- 接続のためのパスフレーズを入力します。無線LANルーター本体に記載されている値を間違えないように入力しましょう
- 続いて5GHz帯の設定をします。同様に、SSIDの一覧から、接続先となる自宅の無線LANルーターのものを選びます
- パスフレーズを入力します。2.4GHz帯と別に設定されている場合もあるので、よく確認して入力しましょう
- ネットワークの種類を選択します。自宅のネットワークに接続するので、「プライベート」を選択します
- 設定完了です。エクステンダーとしても設定されるため、記載のSSIDとパスフレーズを使えば、電波の届きにくいPCやスマートフォンをEX6100経由でつなぐこともできます
以上で、EX6100をワイヤレスコンバーターとして使う設定は完了です。テレビやゲーム機はもちろんのこと、デスクトップパソコンなどを無線化したいときなどにも活用するといいでしょう。