つまずきやすいところをチェック!
ネットワークカメラ「Arlo」使いこなし完全マニュアル[応用編]
2017/10/11 藤山哲人
これまでにセキュリティ対策やペットの見守りなどで、ネットワークカメラ「Arlo」や「Arlo Pro」をレビューしてきたが、実際にセットアップや操作時に困ってしまいそうな点をリストアップしてみた。これからArloを使い始める人は、ぜひ参考にしてほしい。
目次
ライブラリに貯まった映像を整理する
ライブラリの操作
メニューリボンの「ライブラリ」を選ぶと、Arloで撮影した映像や画像を閲覧したり、SNSと連携したりできます。ただし、アクセス権によっては、操作できない場合があります。
- お気に入り
- タップすると黄色の★マークが付き、再びタップして★マークを消すまで削除できなくなります。
- 共有
- 「メール」や「リンクをコピー」すると、権限を持っていない人でも映像を閲覧できるようになります。なお、メールの場合は、公開時間が24時間となります。FacebookやYouTubeとの共有も可能です。いちいちダウンロードせずに、これらのサイトに指定の動画を投稿できます。
- 寄付
- 指定の映像や画像を開発元のネットギアに寄付し、実験や開発などで自由に使えるようにします。画像の利用権を寄付するだけで、金銭授受はありません。
- ダウンロード
- 指定した映像や画像をスマホまたはパソコンにダウンロードします。
- 削除
- 指定した映像や画像をライブラリから削除します。 複数の映像をまとめてダウンロードや削除する場合は、「不要の画像をまとめて削除する」を参照してください。
不要画像をまとめて削除する
設定のミスやカメラの誤動作などで撮影してしまった不要な映像をまとめて削除する場合は、次のようにします。
- メニューリボンから「ライブラリ」をタップします。
必要に応じて、フィルター機能を使って画像を絞り込みます。画像の絞り込みについては、「撮影した画像や動画を絞り込むには」を参照してください。
- 表示された一覧から、削除する画像を選びます。
最初の1つめは、リストを長押し(およそ1秒)すると、複数選択モードになります。選択中の画像の右上には、チェックマークが表示されます。以降は、削除したい映像を次々にタップして選びます(長押しする必要はありません)。
- 画像を選び終えたら、右下に表示されているごみ箱のアイコンをタップします。
選んだ画像をまとめて削除できます。
インターネット上のムービーを自分のスマホやPCにダウンロードする
ライブラリで表示できる映像や画像は、Arloのサーバに保存されています。自分のスマホやパソコンのディスクに映像をコピーして、いつでも見られるようにするにはダウンロード機能を使います。
- メニューリボンから「ライブラリ」を選びます。 一覧に表示されている画像やムービーは、すべてArloのサーバに記録されているものです。
- 自分のスマホやPCにダウンロードしたい映像の右側にある「…」をタップして「ダウンロード」を選びます。
複数画像をまとめてダウンロードする場合は、最初の1つを長押しして複数選択モードに変更します。すると、一覧にチェックマークが表示されるので、以降まとめてダウンロードしたいムービーを選んで、下部に表示されているダウンロードボタンをタップします。モバイルネットワーク環境で多数のムービーをダウンロードすると、データ通信量が多くなることに注意してください。
映像を削除禁止にする
かわいいペットの姿など、ずっと残しておきたい映像はお気に入りのマークをつけておくと、誤って削除することもなく、たくさんの映像から見たいものをすぐに見つけられます。
- メニューリボンから「ライブラリ」をタップします。
- お気に入りにしたい映像を選び、右側の「…」をタップするか、一覧をロングタップします。
- 「お気に入り」をタップすると、画面に黄色い★マークがつきます。
★マークが付いたお気に入りは、削除できなくなります。なお、お気に入りにしている映像に対して、同じ操作をするとお気に入りを解除できます。
撮影した画像や動画を絞り込む
映像がたくさんあると、目的の映像を探すのに一苦労します。ベストショットはこまめにダウンロードするなどしたほうがよいでしょう。ここでは、もし映像がたくさん貯まってしまったとき、フィルター機能を使って絞り込む手順を紹介しましょう。
- メニューリボンの「ライブラリ」をタップします。
- 画面上部の「じょうご」アイコンにタップします
- 表示された項目から絞り込みたいものをチェックします。
チェックした条件すべてを満たす映像が検索できます。項目には、次のようなものが含まれています。
・カメラ名:複数台あるカメラを絞り込みます。
・動作:以降4つは、録画するきっかけを選べます。動作は映像の変化を検知して録画開始したものに絞り込みます。
・音声検知:音声をきっかけに録画したものに絞り込みます。
・手動:ライブ画面から手動で録画したものに絞り込みます。
・IFTTT:IFTTTと呼ばれる規格に対応したWebサイトのアクションをきっかけに録画したものに絞り込まれます。ITFFFの詳細については「ArloとIFTTTを連携させて活用する」を参照してください。
・お気に入り:お気に入りのマークをつけたものに絞り込みます。
・お気に入り以外:お気に入りのマークが付いていないものに絞り込みます。
ライブ映像の楽しみ方とトラブル
ライプ映像中の操作方法
メニューリボンから「デバイス」をタップし、一覧から「Live」をタップすると、現在の状態をライブで映し出せます。この画面では、次の操作が可能です。ただし、アクセス権によっては、操作できない場合があります。
- 一時停止
- ライブ映像を中止します。
- 録画
- 一度選ぶと赤くなり録画を開始します。もう一度選ぶと録画を停止します。
- カメラ
- 静止画を撮影します。
- 明るさ
- 明るさを変更します。
- マイク
- マイクボタンをタップしながらスマホに話しかけると、カメラからその声が流れます。
- スピーカー
- タップするごとにカメラの音声モニターをON/OFFします。
- 全画面
- タップすると全画面表示に切り替わります。
- 画面に触れる
- 素早く2回タップすると映像を拡大します。また指でピンチすると映像を拡大・縮小できます。画面にタップしたまま指を動かすと、拡大した画面のほかの部分を見られます(スクロール)。
声がけの音声がカメラから出ない場合
ライブ画面から声がけすると、そのカメラのスピーカーからスマホで話した音声が流れます。しかし、これが流れない場合は、スピーカーがオフになっていたり、音声が小さくなっている可能性があります。
- メニューリボンから「デバイス」をタップします。
- 一覧からカメラを歯車アイコンをタップします。
- 「音声の設定」をタップします。
- 各設定を行います。
・マイク:ONにすると映像と一緒に音声も録音し、ライブ配信します。OFFにすると、音声なしの映像になります。
・スピーカー:ONにすると声がけの音がカメラから流れるようになります。OFFにするとカメラから音声が再生されません。
・カメラズーム
・スピーカー音量:声がけの音量を設定します。通常は一番右の最大にしておきます。
ArloとIFTTTを連携させて活用する
ArloはIFTTTという規格に対応したインターネットのサービスから、特定の操作などをトリガーにして、カメラの録画などを開始します。またArloのセンサーの情報を元に、ITFFFを経由してプッシュ配信などを行います。
IFTTTアプリのインストール
- GooglePlayで「IFTTT」を検索してインストールします
- GoogleやFacebookなどのアカウントを利用して、IFTTTの新規アカウントを作成します
これらのアカウントがない場合は、IFTTT独自のアカウントを作成します。
IFTTTのアプレットを使って録画を開始する
- IFTTTのアプリを起動しログインします
- 画面下部の虫眼鏡アイコンをタッチします
- 検索キーに「Arlo」と入力します
- 一覧からアプレットを選びます
アプレットとは、あらかじめ作られている雛形です。一覧には「Arlo」のカメラのバッテリー残量をiPhoneなどApple系のリマインダーに登録する機能や、Arloのカメラが部屋で動きを感知すると、フィリップス社製のIoT対応LED電球を点灯したりできます。アプレットの例としては下記のようなものがあります。
トリガー | アクション |
---|---|
バッテリー容量低下 | iOS系のリマインダーにその旨を通知 |
指定したエリア外に出る | Arloを警戒モードに切り替える(iOSのみ)。Androidは同機能が標準装備 |
指定したエリア内に入る | Arloの警戒モードを解除(iOSのみ)。Androidは同機能が標準装備 |
Arloのカメラが動きを検知 | フィリップス社製のHue lightsを点灯する |
Arloのカメラが動きを検知 | 自分のスマートフォンに電話をかける(ただしアメリカ国内のみ) |
Amazonの音声認識Alexaで「Alexa, trigger Arlo」としゃべる | Arloが警戒モードになる |
Amazonの音声認識Alexaで「Alexa, trigger disarm Arlo」としゃべる | Arloの警戒モードを解除 |
SmartThings社製のドア開閉船さが「開」になる | Arloのカメラで録画を開始 |
Arloの警告発生 | Googleのスプレッドシートにログを残す |
Arloの警告発生 | 「Music」プレイヤーを使って、警告に対応する音声や音楽を流す |