つまずきやすいところをチェック!
ネットワークカメラ「Arlo」使いこなし完全マニュアル[録画/視聴編]
2017/10/11 藤山哲人
これまでにセキュリティ対策やペットの見守りなどで、ネットワークカメラ「Arlo」や「Arlo Pro」をレビューしてきたが、実際にセットアップや操作時に困ってしまいそうな点をリストアップしてみた。これからArloを使い始める人は、ぜひ参考にしてほしい。
目次
家族や友人に撮影した映像を見せる
撮影した画像を家族や友人が閲覧できるようにする
自分以外のスマートフォンやパソコンから、カメラの映像をシェアしたい場合には、Arloのサイトにアカウントを登録し権限を付与します。権限には、大きく分けると以下の3つがあります。
- 撮影した動画などを「見るだけ」の権限
- 撮影した動画などを「見たり・削除」できる権限
- ベースステーションを「在宅・留守」モードなどに変更できる権限
権限の種類とできることの詳細は、「アカウントと利用できる機能一覧」を参照してください。
アカウントの作成と権限を付与する手順については、「アカウントの作成とアクセス権を付与する手順」を参照してください。
アカウントの作成と、アクセス権を付与する手順
録画した映像を家族や友人でも閲覧できるようにするには、アカウントを作成して権限を付与します。 ※アクセス権を付与された人が、ほかの人にアクセス権を付与することはできません。
- 右上の「Ξ」ボタンから「設定」をタップします。
- 表示されたメニューから「アクセス権の付与」をタップします。
- 権限付与画面から「+」ボタンをタップします。
- メールアドレスを入力します。
苗字や名前、シェアするカメラなども合わせて指定します。
映像を見せてもよいカメラを指定し、閲覧権限を付与できます。複数カメラの閲覧を許可する場合は、すべてのカメラを選んでください。なお、ベースステーションを指定すると、ベースステーションの警告音の鳴動のON/OFFができるようになります。
最下行の「アクセス権の許可」をチェックすると、カメラの映像を削除したり、カメラやベースステーションの警戒モードの切り替えができます。設定を終えたら、「招待を送る」ボタンを選びます。
指定したメールアドレスには、次のようなメールが送られますので、相手が内容に従って操作すると、指定のメールアドレスのアカウントが作成され、Arloのカメラやベースステーションを共有できます。
招待した相手にアカウントが発行されたかどうかは、この画面の一覧で次のように表示されます。
【表示の状況】 保留:招待のメールを送っただけでアカウントが作られていません。相手にはメールの内容に従って、アカウントを有効にするよう促してください 承認済み:すでにアカウントが作成され、閲覧可能になっています。
アカウントの種類と、それぞれで利用できる機能一覧
アクセス権を付与したユーザーを削除する
ライブラリの閲覧などができるよう、アクセス権を付与したユーザーを削除するには、以下のように進めます。
- 右上の「≡」の設定をタップします。
- 「アクセス権の付与」をタップします。
- 削除するユーザーを選びます。
- 最下行にある「友人を削除」をタップします。
映像をFacebookやYouTubeに投稿する
Arloで撮れたかわいいペットの映像をなどYouTubeやFacebookに投稿するのも簡単です。
- メニューリボンから「ライブラリ」をタップします。
- メールやリンク先を公開、またはFacebookなど投稿する映像を選び、右側の「…」をタップするか、一覧をロングタップします。
- 「共有」をタップして、表示された選択肢を選びます。
- メールリンク
- リンク先が埋め込まれた文面が自動的に挿入された、新規メール編集画面が表示されます。共有したい人にメールを送信すると、24時間指定した映像が公開できます。
- リンクをコピー
- 自分のブログなどにコピーしたリンク先をペーストして、映像を公開します。
- ひと言コメントをつけた映像をFacebookに投稿します。映像のデータは、ArloからFacebookに直接転送されます。
- YouTube
- ひと言コメントをつけた映像をYouTubeに投稿します。映像のデータは、ArloからYouTubeに直接転送されます。
ベースステーションを留守「警戒」モードに/または解除する
ユーザーが自宅を離れたときに自動的に警戒モードに変更する
スマホの位置情報と連携し、自宅から離れるとArloのベースステーションを自動的に「警戒」モードに変更できます。帰宅時には自動的に「警戒」モードが解除されます。なお、自宅からどれだけ離れると「警戒」モードにするかの調整も可能です。すぐ近くのコンビニに行くだけなら警戒にしないなどの調整ができます。
- メニューリボンから「モード」をタップします。
- ベースステーションを選びます。
- 警戒モードから「ジオフェンス」の横にある鉛筆アイコン(編集)タップします。
すでに自宅などの設定が終わっている場合は、「ジオフェンス」にタップするだけで、ベースステーションのモードが切り替わります。
- 現在地の住所と地図が表示されるので自宅の場所を指定します。
- 左下にある「範囲」ボタンをタップし、モード変更しない範囲(自宅にいるとみなす範囲)を指定します。
- 範囲に名前をつけます。通常は「自宅」などとします。
- どのスマホの位置情報を元にモードを切り替えるかを指定します。通常はいつも利用しているスマホを指定します。
- その他細かな設定をします。自宅の範囲内にいるモード(通常は待機)と範囲外に出たモード(通常は警戒)などを指定します。最後に「完了」をタップします。
曜日と時刻を指定して警戒モードを変更する
お店のように営業時間や休業日が決まっている場合は、曜日と日時でベースステーションの留守「警戒」モードを自動で切り替えるスケジュール機能が利用できます。
- メニューリボンの「モード」をタップします
- すでに設定したスケジュールの内容を変更するには、スケジュールの帯をタップします。新しくスケジュールを追加する場合は「追加」をタップします。
- スケジュールの詳細を指定します。
ベースステーションのモード(2017年9月現在は警戒モード固定です)、そのモードにする時間帯(開始と終了時刻、適応する曜日)を指定します。指定の時刻を過ぎると、ベースステーションは在宅を意味する「待機」モードになり、録画などを行いません。
なおベースステーションの時計は、自動的にインターネットで補正されます。
警戒モードで自動録画開始する場合と、録画開始の調整
映像に変化があった場合に録画する
ベースステーションを警戒モードにした際、部屋の映像に変化があった場合にカメラで録画を開始します。ペットがケージに入った場合や、不審者が敷地に近づこうとした場合などに録画を開始できます。
- メニューリボンから「モード」をタップします。
- 既存もしくは新しい警戒モードを選びます。
既存の場合は、鉛筆マークの編集ボタンをタップします。
- 「ルール」に一覧から鉛筆マークの編集ボタンをタップします。
- 「次の場合」で「動作検知」をチェックします。
これでカメラが部屋の映像の検出したのをきっかけに、指定した録画や警報を鳴らすなどのアクションを設定できます。
録画開始のためのカメラ感度を調整する
たとえば玄関を監視する場合、家の前を通過するクルマは無視して、カメラに来訪者が大きく写ったときだけ録画する場合などに設定します。録画開始のカメラの感度と考えていいでしょう。なお、音声の感度は調整できません。
- メニューリボンから「モード」をタップします
- 既存もしくは新しい警戒モードを選びます。既存の場合は、鉛筆マークの編集ボタンをタップします。
- 「ルール」に一覧から鉛筆マークの編集ボタンをタップします。
- 「次の場合」で「動作検知」がチェックされていることを確認します。
- 「動作検知」の鉛筆マークの編集ボタンをタップします。
- 「動作検知の感度」のスライドをタップして調整します。
数値が小さくなる左側に寄せると感度が鈍くなり、右側に寄せると感度が高くなります。設定を終えたら「戻る」をタップします。
なお、ここで設定しただけでは、感度の設定変更は反映されません。必ず次の手順まで行ってください。 - 「ルールの要約」の画面に戻ったら「保存」をタップします。
「保存」をタップして初めて設定が確定します。「保存」をしなかった場合、感度の変更は行われませんので注意してください。
これでカメラが部屋の映像の検出したのをきっかけに、指定した録画や警報を鳴らすなどのアクションを設定できます。
カメラ感度の確認をする
カメラの感度を調整して、実際に警戒モードにして撮影する前に、どのぐらいの動きや変化があった場合、録画が開始されるのかをチェックできます。
- 右上の「≡」の設定をタップします。
- 「マイデバイス」をタップします。
- 一覧からチェックしたいカメラを選びます。
- 「動作検知テスト」を選びます。
- 「動作検知の感度の調整」をスライドさせて「新しい設定でテスト」ボタンをタップします。
- カメラに向かって部屋を歩き回ったり、物陰から除いてみたリします。
録画を開始する動きを検知すると、カメラ正面のオレンジのランプが点灯します。なお、映像解析はArloのサーバで行われるので、実際に動いてからランプが点灯するまでに、数秒〜数十秒かかる場合あります。
少し動いては、何秒か待ってランプが点灯するかどうかを確認するとよいでしょう。また、この機能は感度のテストなので、実際に録画を開始する感度を調整するものではありません。録画開始のカメラ感度調整は、「録画開始のカメラ感度を調整する」を参照してください。
物音がしたときに録画を開始する
ベースステーションを警戒モードにした際、部屋で物音がしたときにカメラで録画を開始します。ペットの犬が留守中に無駄吠えしていないか? 来客時のドアチャイムに連動して警戒する場合などに使います。
- メニューリボンから「モード」をタップします。
- 既存もしくは新しい警戒モードを選びます。既存の場合は、鉛筆マークの編集ボタンをタップします。
- 「ルール」に一覧から鉛筆マークの編集ボタンをタップします。
- 「次の場合」で「音声検知」をチェックします。
- 「音声検知」の鉛筆マークをタップします。
- 音声の感度を指定します。
ここで設定しただけでは、まだ変更が更新されていません。元の画面に戻ってください。
- 元の画面に戻って必ず「保存」をタップしてください。
これでカメラが音声を検出したのをきっかけに、指定した録画や警報を鳴らすなどのアクションを設定できます。
独自の警戒モードを作るには
たとえば門扉に取り付けたカメラで来訪者を検知し、映像は玄関に付けたカメラで撮影するなど、独自の警戒モードを作ることができます。
- メニューリボンから「モード」をタップします。
- ベースステーションを選び、既存もしくは新しい警戒モードを選びます。
既存の場合は、鉛筆マークの編集ボタンをタップします。
- 「ルール」の一覧から鉛筆マークの編集ボタンをタップします。
- 「次の場合」できっかけとなるカメラと変化を指定します。
動作検知は映像に変化があった場合、音声検知は音声を検出した場合に、「次のことをします」で指定したアクションが実行されます。
- アクションをするカメラと録画時間などを指定します。
ベースステーションの警報を鳴らす場合は、「警報を鳴らす」にチェックします。
- アクションが発生したお知らせの伝達方法を指定します。
「プッシュ通知」をチェックすると、スマホにプッシュメッセージを送信します。「アラートメール」をチェックすると、指定したメールアドレスに動きがあったことをお知らせするメールを送信します。
変化があったことお知らせするメールやプッシュ通知がうるさい時は
通知がうるさい場合は、メールやプッシュ通知のみに絞ることができます。
- メニューリボンから「モード」をタップします。
- ベースステーションを選び、通知がうるさいと感じる警戒モードの鉛筆マークの編集ボタンをタップします
- 「ルール」の一覧から鉛筆マークの編集ボタンをタップします。
- 「アクションが発生したお知らせ」の伝達方法を指定します
「プッシュ通知」をチェックすると、スマホにプッシュメッセージを送信します。「アラートメール」をチェックすると、指定したメールアドレスに動きがあったことをお知らせするメールを送信します。
どちらもチェックを外すと、通知が届かなくなります。このときは、自身でこまめにライブラリをチェックしに行く必要があります。 また、映像の変化をきっかけにしている場合は、カメラの感度を下げることで通知の数を減らすことができます。感度の調整の仕方は、「録画開始のカメラ感度を調整する」をご覧ください。