2001年12月
『スナッチ』

『ターミネーター』

『グリンチ』

2001年11月
『キャスト・アウェイ』

『スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス』

『ショコラ』

『ゴッドファーザー』

スタンド・バイ・ミー』
2001年10月
『明日に向かって撃て!』

『羊たちの沈黙』

『バトル・ロワイアル』

アンブレイカブル』
2001年9月
『アラビアのロレンス』

『初恋のきた道』

『ペイ・フォワード』

クリムゾン・リバー』
2001年8月
『コヨーテ・アグリー』

『リトル・ダンサー 』

『ザ・セル 特別プレミアム版』

『火垂るの墓 -ほたるのはか-』

『17歳のカルテ コレクターズ・エディション』

2001年7月
『ダイナソー』

『宮廷料理人ヴァテール』

『グリーン・デスティニー』

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』


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原題:『BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID』

Cast&Staff:
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
製作総指揮:ポール・モナッシュ
製作:ジョン・フォアマン
脚色:ウィリアム・ゴールドマン
音楽:バート・バカラック
出演:ポール・ニューマン/ロバート・レッドフォード/キャサリン・ロス ほか

発売メーカー名:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社
定価:3,980円(税別)
■映画史に名を残す粋な2人のアウトロー


 過去の名作が次々にDVD化される今日この頃。クラシック映画のファンなら、ついついお気に入りがリリースされるたびに買い込んでしまう人も多いのではないだろうか。そして考える。「置き場所をどうしよう…」。そして、また名画がひとつDVD発売されてしまった。1969年のアカデミー賞4部門に輝いた西部劇の傑作『明日に向かって撃て!』である。

 世間を騒がす悪名高き2人のアウトロー、ブッチとサンダンス。次から次へと銀行を襲い、指名手配を受けていた。繰り返し行われる犯行に業を煮やしたある銀行家は、一流メンバーによる捜査団を結成、彼らを捕まえ殺すように命じたのだった。

 実在したアウトローをモデルに、彼らが自由奔放に生きてゆく様を神話的に描いた本作は、カラー作品なのだが美しく印象的なセピア色の映像で始まる。西部劇というハードなジャンルにありながら、このようにアート感覚溢れる映像や、粋な会話、絶妙なコメディセンスを存分に取り入れ独特の作風を打ち出したことが“新感覚のウエスタン”と称された所以だろう。時折差し挟まれる静止映像でストーリーをつないでゆく紙芝居的演出や、無声のシークエンスがあったりと全編に渡って演出はかなり凝ったものだ。優れた演出とともに本作を成功に導いたものとして、オリジナル音楽の存在も忘れてはならない。アカデミー主題歌賞を受賞した『雨にぬれても』を聴けば、誰もがあのシーンを思い浮かべることだろう。ポール・ニューマンとキャサリン・ロスが自転車に乗るあの場面である。映画とサントラの理想的な関係を成立させたこの名シーンは、西部劇の常識を覆す爽やかなテイストを持っており、30年以上経った今もこの映画に新鮮な風を感じさせている。

 

■スタッフ同窓会のような音声解説


 製作者たちの音声解説を聞きながら本編を観賞するのは、映画ファンにとって至福の喜びである。特にクラシック作品の場合には、完成から長い年月を経た後に音声収録されるので、解説者たちが当時の思い出を辿りながら記憶を掘り起こしてゆく様子が伺えて感慨深い。本作では監督のジョージ・ロイ・ヒル、撮影監督のコンラッド・ホールら4名が解説しているが、スタッフ同窓会のような懐かしさに溢れた雰囲気も感じられる

 静かに、だが確かに心に残されている情熱を抱えて当時の様子を語り始めるスタッフたちは、それにしても、30年も前のエピソードを良く覚えているものだ。どうしてこのシーンをこんな風に撮ったかとか、演出の意図はとか、この場面を撮影した時にどんなことを考えていたか、どんな会話が交わされたか、そしてスタジオ側の反応はどうだったかといった裏話が次々に披露されるのには全く驚かされる。

 実は、 1994年に行われた出演者たちのインタビュー集も特典として収録されてるのだが、かなりお年を召したニューマン、レッドフォード、ロスらもやはり同様に当時の様子をかなり細部に及んで語っている。それもこれも、本作がスタッフ、キャストにとって長いキャリアを積んだ後でも誇りであり続けているという事実の現われなのだろう。  ただ、そうは言っても彼らの証言の中にも多少のズレは生じている。そんなズレが“ささいな食い違いがある話”としてまとめられているところなどは洒落が利いていてユニークだ。併せて収録されているメイキング映像、プロダクション・ノートなども、オン・タイムで作品を観賞できなかった筆者にとって、名作をより良く知るための絶好の素材となった。

 



■片面2層
■画面サイズ:シネマスコープサイズ(16:9)
■収録時間:111分
■音声仕様:

1,英語 モノラル(オリジナル)
2,日本語 モノラル

 
■メイキング・オブ・『明日に向かって撃て!』
■音声解説(監督/撮影監督 他)
■インタビュー集(P・ニューマン/R・レッドフォード/K・ロス 他)
■プロダクション・ノート(英文)
■もうひとつのエンド・クレジット
■オリジナル予告編集


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