1999/11/30 20:21
[PalmSource] ソニー、2000年中ごろにPalm端末を商品化
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Palm Computingのベルコー氏(左)とソニー南氏(右) |
11月30日、12月1日の両日にわたって、Palmプラットフォームの開発者会議「パームソース東京サミット」が開催されている。初日の30日には、Palm Computing副社長のマーク・ベルコー氏とソニー パーソナルITネットワークカンパニーの南雅文氏の合同記者会見が開催された。
この席上で説明された両社の提携内容は、両社がCOMDEX/Fallで発表した際の内容とほぼ同じだが、簡単にまとめると以下の3つになる。
・ソニーはPalm Computingプラットフォームの端末を2000年中盤ころに商品化する。商品は1つではなく、複数になる。
・Palm OSでメモリースティックをサポートする。
・次世代Palm OSにおいて、AV機能を拡張する。
なお、ベルコー氏によれば、ソニーと共同開発したAV拡張機能は、Palm OSをライセンスしている他のベンダーも利用できるという。ソニーが2000年に発売するPalm端末についての詳細はまだ発表段階ではないとして、一切明らかにされなかったが、南氏は「ワイヤレスネットワークは必然であり、バリエーションの中でそれが出てきたとしても不思議はない」と述べ、複数用意するというPalm機のひとつは、ワイヤレス通信機能を備える可能性を強く示唆した。ソニーは、通信インフラ事業にも進出、NTTがこれまで独占してきた「最後の1マイル」問題を無線接続によって解決するサービスの提供を予定している。こうしたインフラ事業との連携が予想されるところだ。また同氏は、「i.Linkも可能性のひとつ」であるとして、i.LINK(DV)インターフェイスの搭載も検討対象となっていることを明らかにした。
◎関連URL
ソニー、Palm Computingと次世代Palm OS共同開発のリリース
http://www.sony.co.jp/soj/CorporateInfo/News/199911/99-1115C/
(工藤ひろえ)
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