[COMDEX/Fall'99] 石井英男のモバイルレポートLVCC編
2000年の登場を控え、盛り上がるBluetooth対応製品
今回のCOMDEX/Fallの目玉の一つが、Bluetoothである。Bluetoothは、Ericsson、IBM、Intel、Nokia、Toshibaの5社が中心となって開発している無線通信インターフェイス規格であり、Bluetoothに対応した製品なら、メーカーの違いなどを意識せずに近くに置くだけで、無線によるデータ転送が可能になる。PCだけでなく、家電分野での応用も期待されている。
Bluetoothの正式規格書(Ver. 1.0)が'99年7月末に公開されたことで、Bluetooth対応製品の開発に弾みがついた。Bluetooth対応製品は、2000年前半あたりに登場してくると予想されている。COMDEX/Fall '99では、東芝ブースなどでBluetooth対応製品が展示されていたほか、Bluetooth Pavilionと名付けられたブースが設けられており、賑わいをみせていた。Bluetooth Pavilionでは、Bluetooth対応製品の開発ベンダーが一堂に集まり、携帯電話とノートPCを無線で接続しインターネットアクセスをおこなうデモや携帯電話とヘッドセットの間を無線で接続して、ワイヤレスヘッドセットを実現するデモ、Palm VとノートPCを無線で接続してデータのシンクロをおこなわせるデモ、ソニーのVAIO PCG-C1同士を無線で接続して動画を双方向で送るデモなど、さまざまなデモが行なわれていた。
2000年は、未来に向かってBluetoothが離陸する記念すべき年になるのではないかという感触を持った。
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TDKのブースで展示されていたBluetooth対応PCカード。出荷は来年の第2四半期で、価格は100~120ドル程度とのことだ |
耳に付けているのが、Bluetooth対応ヘッドセット。携帯電話との間で無線で音声をやりとりする |
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Palm Vや携帯電話とノートPCとをBluetoothを利用して接続するデモ |
2台のPCG-C1にBluetooth対応PCカードを装着して、相互に相手の画像を送るデモ |
◎関連URL
COMDEX/Fall'99のホームページ
http://www.zdevents.com/comdex/fall99/
(石井英男)
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