[COMDEX/Fall'99]石井英男のモバイルレポートLVCC編
好調のPalmシリーズ、盛り上がらないWindows CE
LVCCでは、Microsoftや東芝、NEC、ソニー、日立といった大企業が多く出展しており、一つ一つのブースの規模も大きい。LVCCの展示会場は、South HallとNorth Hallに分かれているが、South Hallを入ってすぐという一番目立つ場所を毎年確保しているのが、Microsoft社である。しかし、Microsoft社のブースの展示は、Windows 2000中心であり、それほど目新しいものはなかった。昨年や一昨年に比べると、Windows CE関連の展示も減っていたようだが、Windows CEに対する取り組みをやめたわけではない。14日夜に行なわれたビル・ゲイツの基調講演でも、Web CompanionというWindows CEベースの情報端末が紹介されるなど、「Windows CE=Handheld PCあるいはPalm-size PC」という図式から脱却しようという意図が感じられる。
しかし、これも裏を返せば、Windows CEがPDA用OSとしては、思ったほど成功していないということなのかもしれない。特にPalm-size PCの分野では、3comを中心とするPalm OS陣営が圧倒的なシェアを占めている。会場のあちらこちらで、Palmシリーズ(Palm IIIやPalm Vはもちろん、Palm VIIユーザーもいた)を使っている人を見かける。3comブースでもPalm関連の展示には常に人だかりがしていた。HandSpring社のPalm OS搭載PDA「Visor」も登場、ますますPalm OS陣営の地盤は固くなっているようだ。
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無線機能を内蔵したPalm VIIのデモ |
Palmシリーズ用のケース類の展示 |
◎関連URL
COMDEX/Fall'99のホームページ
http://www.zdevents.com/comdex/fall99/
(石井英男)
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