Mobile Central click Here
 

モバイルIndex
【2000/04/03】
凄まじい決定打
Apple Cinema Display
【2000/03/27】
面白いかも切り替え機!!
ぷらっとホーム Pshare4
【2000/03/21】
これだ!! これで行くゼ!!
IBM SpaceSaverキーボード
【2000/03/13】
これならスッキリするかも!!
xircom Portstation
【2000/03/06】
三菱電機株式会社様、お見逸れしました
NTTドコモ D502i
【2000/02/28】
イマイチ整理しきれない俺のケータイ事情
【2000/02/21】
出た!! 最新版広辞苑入りSII電子辞書!!
SII SR900
【2000/02/14】
欲しい!! けど……
ソニー MusicClip
【2000/02/07】
片手で扱える軽快さはピカイチ!
ソニー インフォキャリー
【2000/01/31】
MP3じゃないシリコンオーディオ
ソニー メモリースティックウォークマン NW-MS7
【2000/01/24】
全体的にオッケー!! 欲しいかも!!
ソニー ボイスレコーダ ICD-MS1  
【2000/01/17】
D1は熱い!! やはり熱い!!
ニコン D1
【2000/01/11】
MDなんですよビデオなんですよ!!
ソニー MD DISCAM
【99/12/27】
すげー楽勝、のメール端末
NTTドコモ エクシーレ
【99/12/20】
初心者にもかなりオススメ
九州松下電器 POCKET・E
【99/12/13】
むむっ!? キレイ!!
富士フイルム プリンカム
【99/12/06】
高速移動中もOK!!
エッジ端末2機種
【99/11/29】
オプションに技あり!!
SONY VAIO PCG-C1XE
【99/11/22】
最近三洋電機がイケてるかも!
SANYO MD-U4
【99/11/15】
おもしろいかもしんない
DDIポケット ビジュアルホン
【99/11/08】
1人1端末1契約!?
俺にもっと端末を買わせろ!!
【99/10/25】
こなれ感高しの新型
ダイアモンド Rio500
【99/10/25】
ちと高いがココが使える!
ソニー DATA EATA
【99/10/18】
これは良い!! と思いました
富士フイルムFinePix1700Z
【99/10/12】
この期に及んでさらなる魅力が!!
東芝AllegrettoM4
【99/10/04】
これなら“使える”パフォーマンス
ソニーPCG-C1XE


検索
5






これなら使えるパフォーマンス ~VAIO PCG-C1XE~

PCG-C1XE
ソニー VAIO PCG-C1XE
初心者から上級ユーザーのメール専用機まで、幅広い層に受けたVAIO C1シリーズの最新機種。従来のC1Sの上位機にあたる。筐体上面が平面になり厚みが29mmとぐっと薄くなった。DVの取り込みも可能になり、TV出力アダプタ標準添付と、さらに遊べるマシンになった

■ C1なんか飽きちゃった

 俺は、これまで自分の持ち物になった(買ったりもらったりした)コンピュータを、おおよそ漏らさずリストにしている。で、何の気なしについさっきそのリストを見たら、これまで76台のコンピュータを所有してきたことになる。これはもはや必要とか仕事上とかそういうことではなく、マニアだと言えよう。

 ともあれ、その、俺のモノになった76台のコンピュータは、現在どこにあるのかと言うと、そのほとんどは俺のモノではなくなっている。別のコンピュータと交換しちゃったり、売っちゃったりあげちゃったり捨てちゃったり。つまり、自分の意志で、それらのコンピュータを手放したのである。
 もちろん、旧型になりまくったゆえもはやパフォーマンス不足だから手放した、という機種もある。が、改めてよーく考えてみたら、そーゆー機種は数えるほどしかない。多くの機種は、ユーザーである俺が飽きたから、手放したのである。つまりもうそのコンピュータがつまんなくなっちゃったのである。

 なので、現在残っているコンピュータはほんの少しだけ。泣けてくるほどナイスなメインマシンのIBM ThinkPad 770X、ウハウハでコレモンのDTVマシンのソニーVAIO PCV-R70、ハードディスククラッシュ中の東芝DynaBookSS 3300、便利なメール端末ことシャープのTelios HC-AJ1、サイバーなサーバーマシンのCobalt Qube 2700J、それからあんまし使ってないソニーのVAIOのPCV-S710とPCV-M350V5と98note(9801シリーズだヨ!!)のPC9801NSAと国民機(死語)のPC-486SRとQC-11とPower Macintosh 8100/80AVとPower Macintosh 8500/150とMicroQとPowerBook 1400cとLet's note ace A44と……ってオイオイ案外多いじゃねえかよ全然“ほんの少し”じゃねえよって感じになってきたが、それはそれとして置いといて、俺が言いたいのは、多くのコンピュータは比較的速攻で飽きるということだ。

 特に俺はそうなのだ。正直言って、現在超気に入り中かつ飽きてない状態すなわち使いまくり中のマシンなんて、ThinkPad 770XとPCV-R70くらいなモンなのである。いや、他のマシンがダメでしょうがないとかヘボいとかダサいとかそーゆーことではなく、今でも「コレはとても良い計算機だ」と言えるのだが、同時に「とても良いけど飽きた」とも言えるのである。もはや俺は前述の2台以外のマシンには、とりわけ刺激を感じなくなったということだ。

 そんな俺が思い返すに、かなりスパッとあっさり飽きちゃったマシンってのもある。最初はもの凄い勢いで買い、もの凄いテンションで使った、のにもかかわらず、1カ月もしないうちにヘロヘロヘロ~って飽きちゃって、手放しちゃったというマシン。特に「ああ、あのマシンはそうだった、速攻で飽きた」というのは、何を隠そう、VAIOのPCG-C1。初代C1であり世界初のモーションアイ搭載機だ。

■ ふぅん、またC1か

PCG-C1XE
スリムになった筐体。上面ロゴも彫れてます

 PCG-C1になぜ飽きちゃったのかは、まあそれはそれとして置いといて、そんなふうに飽きっぽい俺が、話題の最新型C1ことPCG-C1XEをどう見るのか。今回はそれを書いてみ……え!? 前のC1に飽きた奴がなんで最新のC1のコト書くのかって? それはソニーさんが貸してくれたからだ。貸してくれるという最新マシンを要らないと断るほどは、俺はまだコンピュータ慣れしていないのである。

 というわけで、PCG-C1XE。
 モバイルPentium IIの266MHz、HDD約8.1GB、メモリは64MB、表示はC1ならではのウルトラワイドXGA(1024×480ドット、8.9型TFT)。ポート類は、USB、iLINK、モデム用モジュラー、外部ディスプレイにマイクにヘッドホンにPCカードスロット(Type2×1)。おもしろいところでは、各種ソフトウェアを回転式ダイヤルで選んで押して起動できるジョグダイヤルがあったり、DVGatemotionに対応していたり、バーチャルAIBOと遊べるTinyAIBOプログラム(音声コマンドで本物のAIBOのリモートコントロールもできるヨ!!)が愉快だったり、その他ホビー指向のソフトウェアがいっぱい入っていたりと、いろいろ……あっもちろんモーションアイもあって、これは録画できる画像が最大640×480になって画質アップな感じになっている。まあ、詳しいことはPCG-C1XEの紹介ページをご覧いただきたい。

 さて、俺としては、このPCG-C1XE、C1の処理能力や容量が高まって、ソフトウェアとかが洗練され、新しいお遊び的機能も付いたような、その程度のマシンだと思った。いや、思っていた。
 既にこのスタイルのマシンを一度買って飽きちゃった人然とし、「ふっ、またC1か。いい感じなんじゃな~い。売れそうだよね。ソニーさん順調だねえ」と、まるで擦れ枯らしのパソコン雑誌編集者(新型ハードウェア紹介記事担当)みたいなスタンスで、何とも思わないのかと思っていたのだ。

 ところが、いざ借りてみるてぇと、これが……あっバーチャルAIBOがオシッコしてるぅ~って突如話が逸れたがけっこう飽きないんですよTinyAIBOが……つまりPCG-C1XEを借りてみたら、俺の内部からPCG-C1XEを超欲しがる第二の俺が現れ増幅し肥大して、ついにオリジナルの俺にとって変わってしまったのだ。

■ PCG-C1XEが欲しいワケ

PCG-C1XE
ジョグダイヤルでくるくるピッピッ

 つまり俺は、最強にPCG-C1XEが欲しくなったのであり、オリジナルな俺に言わせれば「まったくミーハーな奴」とも言えるのだが、もはやオリジナルな俺なんざぁ加速的にしょぼくれていくのであって、真の俺はやっぱりPCG-C1XEが欲しいと言えよう。つーか欲しい。

 まず、もう初代C1を義理の妹に譲ってしまったので比較できないのだが、なーんかディスプレイ部分と本体キーボード部分の接合が、心なしかカッコ良くなっているよーな気がする。もしかしたら初代とおんなじかもしれないが、ついさっき肥大化・増幅してこの世に生まれてきた俺はそう感じたのである。それと、キーボードを打った感じがなーんか良くなっているような気もする。

 さらに、これは確実にそうだと思うが、本体がシャープになった感じだ。ソニーなのにMebiusStyleってことじゃなくて(ってコレってオヤジギャクですか)、初代C1の隠れたダサさであった、あの本体のボッテリ感が全然ない。横長四角に作られたハンバーガーのような(そんなモンねえよ>拙者)、あの厚ぼったい感じがない。液晶面が薄くなったと言えば早いのだが、505シリーズのキレのある存在感を持ったという印象だ。そうそう、それから、ディスプレイ部が薄くなったのにも関わらず、VAIOという文字列が印刷じゃなくてちゃんと彫ってあるのもイイ感じだ。ていうかホントは俺としてはココにはVAIOじゃなくてSONYって彫ってあったほうがカッコ良いと思うのだが、そんなこたぁ余計なお世話ですな。

 TinyAIBOをはじめとする、VAIOならではの“遊べるアプリケーション”群も、PCG-C1XEを欲しいと思ってしまう理由になる。これらのアプリでできることを、この小さくてキレイなマシンで楽しんでいる自分を想像すると、思わずLAOX入間店に注文電話を入れそうになる。

 しかも、コイツはかなりマトモにビデオ遊びができそうだ。初代C1でもある程度ビデオ遊びができたし、それが魅力でC1を買ったと言ってもウソではない。が、どちらかと言えば初代C1は、圧倒的にモーションアイの魅力で買った感じで、モーションアイでビデオでモバイルでVAIOという、そういう表面的なイメージの魅力で買ったような気がする。でも、PCG-C1XEには、力強くなったモーションアイ本体があり、ビデオを扱うためのアプリケーションの洗練・機能強化・新規追加がある。もはやモーションアイは当然のデバイスとなっていて、さあそれを前提に何をやろうか、という、より深く突っ込んだ、新たなステージでの魅力を感じる。

 でまあ、要するに、やっぱりC1のポータビリティと凝縮感、それから楽しんで使えそうだという点で、俺はPCG-C1XEを欲してしまうのだが、それら魅力の前提には、ハードウェアのパフォーマンスがある。

■ これなら“使える”パフォーマンス

PCG-C1XE
TinyAIBOと音声認識ソフトSmartCommanderで、本物のAIBOを声で動かすこともできる。ソニーの人いわく「C1XEはAIBOユーザー必携のAIBO周辺機器です」

 ココをご覧いただければ、PCG-C1XEのコンピュータとしての処理能力がおおよそおわかりいただけるかと思う。このくらいの力量があれば、たいていのコトをスンナリこなせるだろう。

 特に嬉しいのは、HDD容量だ。総容量約8.1GBだが、各種ソフトウェアがプレインストールされた状態での空き容量は、約6GBある。6GBも空いているのだ。MP3データをたっぷり入れても、モーションアイでさんざん動画を撮っても、いろんなアプリをインストールしても、けっこう余裕がある容量である。さあこの6GBに何を詰め込んでやろうか、と考えると、思わずヨドバシカメラのWebサイトでPCG-C1XEの注文ボタンを押しそうになる。

 まあ、既にデスクトップで十分イケるマシンを使っていたり、そのうえモバイル向けのノートを使っていたりする人には、PCG-C1XEは「あ~おもしろそーだなー」で終わってしまうマシンかも知れない。が、コンピュータというモノにいろんな方向からの愛着を感じるような人っていうか俺にとっては、この全然大袈裟でなくて楽しそうで、気が向いた時だけ取り出してチョコッと使える(このヘンがけっこう肝心)マシンが、かなり魅力的に映る。

 そうだコレにP-in挿したりデジカメの画像入れたりDVカメラとつないだりして、決して大事っぽくないスタンスで、コンピュータを愉しむのだ!! そうなんだよ、この、コンパクトだけどハードウェア的には今時のサブノート+αの……ああっ「バッテリの充電が完了しました」とか喋ったゼこのPCG-C1XEってそう言えばC1の時もこんなコト言ったような気がしたなぁ(借り物PCG-C1XEをいじくりながら原稿を書いているため突然文章が切り替わって申し訳ない)……つまり、フツーのモバイルパソコン+αの実力を持つこのかわいいマシンでいろいろやりたいんだよ俺はよォ!! とか考えていると思わずラオックスダイレクト販売でPCG-C1XEをキーワード検索して“特価\249800”の文字列を表示させて[バスケットへ]ボタンを押しそうになる。

 それから、俺にはこれらとは別に「欲しいぜコイツが!!」と思っちゃう理由もある。外で使うためにと、各種のパソコンやPDAなどを使ったが、結局、俺にとっていろいろな場面で不自由なく使えて、同時に満足して使えるのは、小さいWindows 98マシンなのだ。PDAやCEマシンだと、ウチにあるマシンから転送して使えないデータがあるとか、使用感がぎこちないとか、慣れが必要とか、細かいイライラ感が出てくるのだ。また、モバイル専用の機器となると、たいていが必要十分なハード・ソフトで、「ちゃんとできる」とか「一応できる」とか「できないことはない」というレベルまでだったりする。まあそれはそれで役立つからいいかもしれないが、コンピュータを愉しむとなると、「ちゃんとできまくり」以上でないとダメなのだ。ええっ、お外でそんなコトまでぇ~!! というふうに自分自身で驚いたり呆れたりして、愉快に行動したい。

 要するに、家とおんなじよーなコトは当然できて、当たり前に外で使い物になって、さらに外でやると楽しいかもしれないよーなこともできて、ついでに(前述のように)小さくてかわいくて密度が高いというような、そんな感じのマシンを求めているのである。

 そういうふうに、欲張ったスタンスで携帯指向のWindowsマシンを考えると、まあ結局はなかったりするのだが、その理想にかなり近いのが、PCG-C1XEだったりするわけだ。

■ちょっとした不満など

 ところで、PCG-C1XEも厳密に言えば俺が理想とするところの持ち歩き用マシンではない。それは、まず画面の問題。1024×480ドットという独自の画面は、数値上で見るよりずっと快適だったりするが、でも、縦がもうちょっと欲しい。1024×600くらいあればヒジョーにイイ感じだと思う。

 それから、バッテリ。標準のバッテリでも1時間程度は使えるようだが、そんなんじゃ心細いのである。これはPCG-C1XEに限ったことではないのだが、もっとデカくてパワフルなバッテリを最初から搭載していただきたい。どうせモバイルなんかやってるとケータイだのデジカメだのウォークマンだのいろいろ持ち歩いて結局重くなってヒィヒィ言うのだから(そうしたくない人は最初からPDAとかを1台で済ましたりしている)、最初からドーンとLバッテリ搭載して「最低でも3時間動きます」とか言っていただきたい。
 C1や505のACアダプタは超コンパクトなんだから何もデカいバッテリなんか……というのは間違いだ。コンセントを探すとかオフィスで充電とかいう考えも違う。本体のみで長時間使い続けられるという、“何も気にしなくていい安楽さ”を求めたいのだ俺は!! って熱くなってないで素直にLバッテリ買い増ししろ>俺、って感じですな。

 あとこのPCG-C1XE、TinyAIBOを動かし続けているからか、それとも常駐モノのソフトが多いからか、なーんかこう、CPUのスペックよりも非力な気がしなくもない。ちょっと遅い感じ。HDDが遅いのか、それとも表示か、ともかく、モタつく感じがした。でもまあ、気にならないレベルと言えばそうなのだが……。

 ついでに、PCG-C1XE、使っていると底面がすげぇ熱くなる。ちょっとヒンヤリした風が吹く季節だというのに、マシンの底面は熱いゼ熱いゼ燃えてるゼ~という感じだ。まあ別に溶けやしないからいいのだが、リチウムイオンバッテリってこんなにエナジーがあるんですねえ。
 と、話は逸れたが、俺としては、秋の夜長とか初冬の郊外で、ちょいとPCG-C1XEを起動したりなんかしてみたくてたまらないのであった。

◎関連URL
■VAIO C1XE製品情報(ソニー)
http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Consumer/PCOM/PCG-C1XE/

(スタパ齋藤)
1999/10/04


お問い合わせ Mobile Central ホームページへ戻る