|
北原静香
コンピュータ歴はなんと小学生から。Windows NTやLinux関連の原稿をおもに執筆。プログラムも書いたりしちゃう方であるが、素顔はぱっちりした目がチャーミングな女性なのだ。
|
|
■ 光るアンテナは数あれど…
携帯に光るアンテナをつけてる人って多いよね。最近ではファミレスでも売ってるメジャーなアクセサリって感じだけど、アンテナである以上れっきとした通信機器の部品。だから、ちゃんと自分の端末にあった製品を選ぶかどうかで性能に差が出る。もちろん私も光るアンテナを付けてるユーザーのひとりで、端末にあわせて銀色のボディのアンテナに、ブルーのLEDという比較的シンプルなデザイン。実はこれ以前にも「最強のアンテナ」の製造元として紹介された木村電子工業の製品なのだ。
■ う~ん職人気質
|
筆者愛用の木村電子製アンテナ |
私がKMRの製品にこだわる最大の理由は確かな技術力。実は木村電子製品って他の類似品と比べるとかなりお高い。同じ光るアンテナなのに何でだろうと疑問に思った私は、木村電子 代表取締役 木村武彦氏に取材を依頼したところ快諾してくだったため、さっそくインタビューに押し掛けちゃいました。
木村氏への最初の質問は、「どうして木村電子のアンテナは、他メーカーの類似品よりも高いのでしょう」という率直なもの。いきなり失礼だったかなぁと思っていたら、木村氏は実にあっさり回答。「最近は海外製のいいかげんなアンテナが多いけど、うちは全部国内で作ってるから。」うーん、なるほど。木村氏によると、携帯のアンテナって長さやコイルなんかがとても重要で、使ってる携帯のタイプにあったアンテナを使わないと感度が下がってしまうものなんだって。だから木村電子では自社の工場(国内に4個所)で、ひとつひとつ丁寧にアンテナを作っているのだそう。
木村電子がアンテナにこだわる最大の理由は、自分達が純正のアンテナを供給するメーカーだから。実は光るアンテナを製造しているメーカーで、純正品のアンテナも作っいるのは木村電子だけなんだって。端末に最初から付属する純正アンテナのメーカーとしての自負は、たとえ光るアンテナであっても“いいかげんなアンテナはつくれない”という気持ちにつながる。薄利多売で粗悪品が市場に溢れる中、敢えて値段では勝負しないという心意気ははっきり言ってスゴイと思う。
しかも、木村電子はこれまで積極的に製品の直販をせず、OEMでの供給がほとんど。つまり「木村電子」というブランドは現在のところ存在していないってわけ。あぁっ、こんなにこだわった製品たちなのに、ブランドイメージがないなんて残念でしょうがないっっ。目指せアンテナ界のプラダ(あれ?)
■ バリエーションいろいろ
ちなみに木村電子の光るアンテナには、いくつかのバリエーションがある。私のはとってもシンプルなデザインだけど、飛び出すアンテナとか、スケルトンなんかもある。もちろんシルバーだけじゃなく、ブラックボディのアンテナもちゃんとある。以前の携帯は圧倒的に黒が多かったんでブラックのがよく売れたそうだけど、最近ではシルバーが主流。でも最近の端末を見てると、またブラックボディも流行りそうな気配してるよね。
|
|
右から、800MHzの飛び出しタイプ、800MHzの通常アンテナ、1.5GHzの飛び出しタイプ、1.5GHzの通常アンテナ。飛びだしタイプは、小さなボタンを押すとアンテナが飛び出すもの |
|
|
|
LEDを覆う樹脂にカラーラインの入っているタイプ。LEDの色は、左が緑、右が白
|
LEDを覆う樹脂が透明色のタイプ
|
LEDを覆う樹脂が半透明のタイプ。透明のものより控えめな光りぐあい
|
■ cdmaOneと光るアンテナ
ところでcdmaOne用の光るアンテナが、ほとんど市場に出回ってないことに気づいてる人いる? 実はこれってcdmaOneの特性のためなの。cdmaOneは電波状態が良好のとき発信する電波を弱く、電波状態が悪いときには強く電波を発信するしくみ。でも、このしくみが光るアンテナには致命的で、光るアンテナは端末が発信する電波を使ってLEDを発光させるから、あまり電波が弱いとLEDが発光しない。木村電子でもcdmaOne用に感度の高いLEDを使ったり部品を工夫したりしたけれども、結局はコストなど多くの面を解決できずに商品化を断念せざるを得なくなってしまったんだそう。
他の光るアンテナを出してるメーカーのほとんども同じ結果だったみたいで、cdmaOne対応をうたったアンテナを製造した会社の中には、“光らない”という理由で返品が相次いでつぶれちゃったところもあったくらい。とはいえ、この問題は今後のWCDMA方式でも付きまとうわけで、光るアンテナの未来はあんまり明るくないかも…。とはいえ次世代のWCDMAに向けて、木村電子は今日も研究に余念がないそうですっ。
■ ちょっと注目「ピカキャラ」
光るアンテナもいいけど、“ヒカリモノ”アクセサリは他にもある。このピカキャラは、アンテナ部分からぶら下げて、本体背面の上部に両面テープで留めるアクセサリ。パネルにはプリクラとか、透明のキャラクターシールを貼って自分だけのオリジナルにできちゃう。パネル部分の内部に数個のLEDが内蔵されていて、光るアンテナと同じく電波を発信すると発光する。背面に貼り付けるのに抵抗がある人でも、ぶら下げるだけで結構光るから大丈夫かも。(ときどき光らないのは、ご愛敬ってことで) ちなみに、この「ピカキャラ」も木村電子製で、現在は原宿でのみ直販してるんだそうです。
|
|
ピカキャラ。右は、筆者の携帯電話にピカキャラを付けて光らせたところ。四角く緑に光っているのがピカキャラ |
◎木村電子工業問い合わせ先
〒215-0023 川崎市麻生区片平5-8-16
Tel:044-988-1689(代表) Fax:044-988-9889
担当者:西城さん
(北原静香)
2000/02/09
読者プレゼントのお知らせ |
プレゼントは終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。 |
ここでご紹介した木村電子工業製アンテナのサンプルを、抽選で読者の方にプレゼントします。ご希望の方は、プレゼント担当( mobile-present@impress.co.jp )までメールで、サブジェクトには「アンテナ」、本文にはご希望のアンテナの番号とお名前を書いてご応募ください。締切は2月10日午後8時です。当選された方にはメールでお知らせするとともに、お届先ご住所などを問い合わせさせていただきます。
色の選択はおまかせください。800MHzタイプはN501i、F501i/F502iでは使用できません。サンプル品のため、その他の機種でも、ねじ部分などが適合しない場合もあります。あらかじめご了承ください。
1:800MHz 飛び出しタイプと通常アンテナの2本セット 2名様
2:800MHz 通常アンテナ、赤、青、緑 3本セット 1名様
3:1.5GHz 飛び出しタイプと通常アンテナの2本セット 3名様
4:ピカキャラ 1名様
|
|