自宅パソコンの液晶モニターに関する調査~ Watch読者の半数が液晶モニターを別途購入 ~ |
大型化やワイド化、ハイビジョン対応、各種入力端子やTVチューナーの搭載、低価格化など、パソコン用液晶モニターを取り巻く環境は日々進化している。ワイドスクリーンに最適化されたWindows Vistaやフルハイビジョン映像を堪能できる次世代DVD機器の普及に加え、動画やゲームを大画面で楽しみたいという読者も多いのではないか。そんな「液晶モニター」に関して、インプレスR&DとImpress Watch、gooリサーチが共同で調査を行った。日ごろからインターネットに触れ、最新動向に感度の高いImpress Watch読者(以下Watch読者)と、Watch読者に比べると一般消費者層に近いgooリサーチ消費者モニター(以下gooリサーチモニター)の2つの層に対する比較内容を掲載している。 なお、本記事では全設問36問中、自宅での使用に関する項目のみ掲載している。職場での液晶モニターの使用に関する項目や本調査のデータ販売、その他の調査報告などはAll in One INTERNET magazine リサーチForumをぜひご覧いただきたい。 液晶モニターの使用率は4割、Watch読者では6割まずは自宅でどんなタイプのPC用モニターを使用しているかを調べてみよう。 一般消費者に近いgooリサーチモニターでは、デスクトップPCに液晶モニターを接続している人と、ノートPC単体を使用している人が4割強でほぼ同じ比率となった。 一方で、Watch読者ではノートPC単体の使用は2割にとどまり、「デスクトップPCに液晶モニターを1台接続」が5割強、「デスクトップPCに液晶モニターを複数台接続」も1割弱と、6割強のユーザーが液晶モニターを使用している。 使用サイズは17インチがメイン。Watch読者ではより大型サイズの比率も高い次に、デスクトップPCやノートPCの外部接続として使用している液晶モニターのサイズをみると、gooリサーチモニター、Watch読者ともに「17インチ程度」が最も高い。 ただし、Watch読者では、19インチ以上の液晶モニターの比率がgooリサーチモニターに比べて高く、より大きな画面の液晶モニターを使用している。 3割が液晶モニターをPCとは別に購入、Watch読者では8割弱液晶モニターをどのように入手したかでは、「PC購入時に一緒に付属していた」が半数を占め、PCメーカー製モニターとのセット購入の比率が高い。 一方、Watch読者では「あとから買い足した」と「PC本体を購入するときにPCとは別売りのモニターを同時購入した」を合わせると8割を占め、一般消費者との違いが明確である。また、液晶モニターを別途購入しているユーザーはWatch読者全体では51%※となる。 ※Watch読者の液晶モニターの使用率が65.7%(デスクトップPCやノートPCに液晶モニターを1台以上接続している比率)なので、Watch読者全体では51.2%となる。 一般消費者はPCメーカー製モニター、Watch読者は専門メーカー製モニター使用している液晶モニターをメーカー別にみると、「DELL」が16%、「NEC」が15%、「FUJITSU」が13%でTOP3となる。いずれも国内のデスクトップPCのシェアが上位のメーカーである。前問の結果からもわかるように、セット購入の比率が高い一般消費者ではデスクトップPCのシェアに比例している。 一方、Watch読者では、「MITSUBISHI」や「NANAO(EIZO)」といった液晶モニター専門メーカーがトップを誇り、両者の傾向がはっきりと分かれた。 購入のポイントは「値段」と「画面サイズ」液晶モニター購入時に重視した点では、「値段」や「画面サイズ」を重視した比率が高く、「メーカーやブランド」が続いている。Watch読者でも同様の傾向にあるが、gooリサーチモニターに比べて「画面解像度」を重視した比率が高い。 デスクトップPC用液晶モニター利用者の半数は「特に不満な点はない」現在使用している液晶モニターで不満を感じている点では「特に不満な点がない」がデスクトップPCで46%、ノートPCで31%と高く、液晶モニターに対する不満は低い。 Watch読者では「特に不満な点はない」は3割弱にとどまり「画面サイズが小さい」がデスクトップPCで27%、ノートPCで36%と高い。 7割前後は「購入予定はない」現在使用している液晶モニターとは別に、新たにモニターを単品購入する予定があるか尋ねたものである。(パソコン自体の買い替えによる交換を含まない) 不満点が少ないことからも「購入予定がない」が7割前後と高い。一方、Watch読者では、「購入予定はない」が最も高いものの、デスクトップPCを使用している人において、「時期は決まっていないが購入する予定」が3割弱とgooリサーチモニター比べて高い。 現状より大型のサイズを希望。Watch読者では「24インチ程度」が4割弱続いて、今後購入したい液晶モニターについてみてみる。現在最も使用されているものと同じ「17インチ程度」が最も高いが、19インチや20、24インチといったサイズの希望も高く、現状より大きな画面サイズを望んでいる。一方、Watch読者はさらに大画面のサイズを希望する傾向にあり、「24インチ程度」が35%で最も高い。 “液晶といえばSHARP”というイメージの一般消費者。Watch読者は専門メーカー志向次に希望メーカーであるが、「まだ決めていない」が3割と高いものの、液晶テレビで知名度の高い「SHARP」が21%で最も高い。一般消費者の中では“液晶といえばSHARP”というイメージが強いといえる。一方、Watch読者の場合は、使用しているメーカーでも人気の高い「NANAO(EIZO)」や「MITSUBISHI」が4割前後と、他のメーカーに比べて突出して高い。 【おわりに】今回の調査は一般消費者に近いgooリサーチモニターとWatch読者の差異が大きく表れた結果となった。特にメーカーに関しての差は歴然で、Watch読者は単体で液晶モニターを取り扱っている専門メーカーの製品を好む傾向にある。現在の売れ筋は19インチや20インチと言われているが、薄型テレビに合わせて大画面化や低価格化が進んでおり、以前より手軽に購入できるようになってきている。HDMI端子を備え、フルハイビジョン表示が可能なワイドタイプの液晶モニターなど、AV機能を充実させたモデルも多く登場しており、Watch読者ではそれらへの興味も高い。今後の動向に注目していきたい。 本記事では全設問36問中、自宅での使用に関する項目のみ掲載している。 クロス集計や違った切り口からの設問・解説、本調査のデータ販売やその他の調査報告などはAll in One INTERNET magazine リサーチForumをぜひご覧頂きたい。 gooリサーチで単純集計を無料でお申し込みいただけます。
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2008/3/12 ■Impress R&D リサーチForum
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