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4倍速10枚組で1,698円。国内メーカーでも2,380円

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5月15日(金)更新

S11HTが一部店舗で値動き

Impress Watch 先進ユーザーアンケート

IT先進ユーザー・一般ユーザーにおける次世代DVDの利用動向

~詳しく理解している人は少数、購入に関しては価格がネック~

従来のDVDと同じ12cmのディスクを用いながら、DVDの4~5倍(片面1層式で15~25GB)の大容量記憶を実現した次世代DVD。地上波デジタル放送などのハイビジョン映像をそのままの画質で録画・保存できるという点でも注目を集めている。ソニーや松下などを中心としたBlu-ray(以下ブルーレイ)と、東芝を中心としたHD DVDと2つの規格が存在し、映画配給会社やパソコンメーカーも巻き込んだ対立が続いている。最近では10万円切るようなエントリーモデルも発売されており、このボーナス・年末商戦期に購入を検討している読者も多いのではないか。

そんな次世代DVDの利用状況について、インプレスR&DとImpress Watch、gooリサーチが共同で調査を行った。日ごろからインターネットに触れ最新動向に感度の高いImpress Watch読者(以下Watch読者)と、Watch読者に比べると一般消費者層に近いgooリサーチ消費者モニター(以下gooリサーチモニター)の2 つの層に対する比較内容も一部掲載している。

【認知度】名称の認知度は高いが、内容まで知っている人は半数以下

次世代DVDに関しては、gooリサーチモニターで92%、Watch読者ではほぼ100%が、次世代DVDという言葉を聞いたことがあると回答している。ただし、内容まで詳しく知っているかどうかでは、gooリサーチモニターでは「詳しく知っている」はわずか11%で、「おおむね知っている」を合計しても46%と半数に満たない。一方Watch読者は、39%が「詳しく知っている」と回答しており、「おおむね知っている」を合わせると82%が次世代DVDに関する知識を持っている。やはりWatch読者のIT機器に対する関心は高い。

gooリサーチモニター Impress Watch読者

あなたは次世代DVDを知っていますか

【2規格の理解】違いを理解している人は2割弱

冒頭で説明したように、次世代DVDには「ブルーレイ方式」と「HD DVD方式」の2規格が存在しており、これらの規格の違いについて、「次世代DVD」という言葉を聞いたことがあると回答した人に尋ねてみた。gooリサーチモニターでは、「2規格の違いを理解している」と回答した人は17%であり、「詳しくは知らないが2規格存在することは知っている」が67%と大部分を占めている。一方、Watch読者では次世代DVDを詳しく知っている人が多いだけに、「2規格の違いを理解している」が58%と半数を超え、知識も豊富であると言えよう。

なお回答者には、調査段階で「ブルーレイ方式」と「HD DVD方式」という2つの規格名をあげて説明している。

gooリサーチモニター Impress Watch読者

次世代DVDに「ブルーレイ方式」と「HD DVD方式」の2つの規格があることを知っていますか

【所有率と所有機器】Watch読者の所有率は2割、PS3が圧倒的

では、実際に次世代DVDはどの程度普及しているのだろうか。Watch読者の所有状況は、19%とおよそ5人に1人が対応機器を所有している結果となった。

その内訳をみると、ブルーレイディスク再生機能を搭載した「PS3」が73%と最も高く、「ブルーレイディスクレコーダー」が22%で続いている。ただし、グラフでは掲載していないが、「PS3」に代表される次世代DVD対応ゲーム機で、実際に次世代DVDを再生したことがある比率は68%と、ゲーム利用に限ったユーザーがいることにも注意したい。

なお、gooリサーチモニターでは、有効な調査結果が得られなかったため掲載していない。

Impress Watch読者 Impress Watch読者

あなたが所有している次世代DVD対応機器をお選び下さい(複数回答)

【購入動機】半数弱は、パソコンやゲーム機の付随機能として

次に、所有者がなぜ次世代DVD対応機器を購入したのか、そのきっかけを尋ねてみた。やはり、PS3の所有者が多いことから、「パソコンやゲーム機などに機能が付随されていたから」が45%で最も高い。しかし、「ブルーレイやHD DVD形式のソフト(映画など)が出始めたから」が38%で続いており、映画などのパッケージソフトが次世代規格に対応し、市場に出回り出したこともまた、次世代DVD対応機器の購入に踏み切ったきっかけと言えよう。

Impress Watch読者

購入のきっかけは何ですか(複数回答)

【利用用途】パソコン用ドライブの主な利用用途は大容量データのバックアップ

今度は、所有機器を種類ごとに分け、それぞれの録画・記録用途を比較してみた。レコーダーを利用しているユーザーは、「次世代DVDディスクに、ハイビジョン映像をハイビジョン画質のまま録画する」が77%と圧倒的に高いが、従来のDVDに圧縮したハイビジョン映像を録画する利用方法や、次世代DVDディスクだが画質は従来のDVD画質のまま録画、といった利用の仕方をしているユーザーも見受けられる。

一方、パソコン用ドライブの利用用途では、「次世代DVDディスクに大容量のデータを保存する」が33%と最も高い。パソコン用ドライブにはチューナーは搭載されておらず、全てのパソコンでハイビジョン放送が視聴できるわけではないため、次世代DVDへのハイビジョン録画は30%にとどまっている。「録画したことがない」も27%を占め、パソコン用ドライブの利用者は、データ等のバックアップ用途での利用が高い。

Impress Watch読者 Impress Watch読者

あなたは次世代DVDディスクにどのように録画していますか(複数回答)

【購入意向】Watch読者の購入意向は4割と高い

再び対応機器を種類ごとに分け、非所有者の今後の購入意向をみると、いずれの機器も「当面購入する予定はない」が大半を占めるが、1年以内に購入を予定している人を合計するとレコーダーで10%、パソコン用ドライブやゲーム機でも6%存在している。時期によらない購入意向であれば、レコーダーで41%、パソコン用ドライブで39%にも達し、次世代DVD対応機器の購入意向は高いといえる。グラフは掲載していないが、レコーダーではHD DVDに比べてブルーレイ、パソコン用ドライブではブルーレイ・HD DVD両対応モデルの意向が高い。

gooリサーチモニター Impress Watch読者 Impress Watch読者

今後、次世代DVDを購入する予定はありますか

【購入しない理由】1番の理由は価格、規格統一に対する意見も多い

では、購入意向がない人はどのように考えているのだろうか。gooリサーチモニター、Watch読者共に「価格が高い」が46%、60%と最も高く、「規格が統一されるまで様子を見る」が41%、50%と続いている。また、「現在の環境で満足している」との回答も34%、39%と低くはない。全体的にWatch読者のほうが選択している理由が多く、一般消費者より次世代DVDに対する知識の豊富さがうかがえる。グラフは掲載していないが、次世代DVDの普及期が出始めたここ2か月ほどの間に、従来のDVD規格のみに対応したレコーダーを購入した人も6%存在している。次世代DVDではなく、あえて従来のDVD規格を購入した理由でも、価格面が一番の理由となっている。

gooリサーチモニター Impress Watch読者

購入しない・使いたくない理由をお答え下さい(複数回答)

【購入時に重視したい点】やはり価格と規格が購入のポイント

反対に、購入意向のある人は何を重視したいと考えているのだろうか。やはり、両者共に「価格」が圧倒的に高く、gooリサーチモニターでは9割に達している。次にgooリサーチモニターでは「ハードディスクの容量」や「規格・対応メディア」がほぼ同じ比率で高く、Watch読者でも「規格・対応メディア」を重視する傾向にある。また、gooリサーチモニターでは「画質」よりも「メーカー」の比率がわずかに高いが、Watch読者では「画質」にこだわりをみせるユーザーが45%と高い。

gooリサーチモニター Impress Watch読者

今後、購入する際に重視したい点は何ですか(複数回答)

【ディスク単価】

今までは本体について触れてきたが、最後に次世代DVDディスクの1枚あたりの単価について、ユーザーの声を聞いてみた。両者共に、妥当だと思う金額は「250円以下」の比率が37、40%と最も高く、さらに4人に1人は「100円以下」が妥当と回答している。調査時点での平均価格はHD DVD-R(1層15GB)、BD-R(1層25GB)共に1,200~1,300円と、ユーザーが求める金額とは1,000円近くもの違いがある。

なお、BD/HD DVDのメディア価格についてはこちらの平均価格を参考にしている。
【AV Watch】BD/HD DVDメディア価格調査【秋葉原】【2007年10月12日】

gooリサーチモニター Impress Watch読者

次世代DVDディスク1枚の単価について、どの程度が妥当だと思いますか

【おわりに】

調査結果より、9割以上と高い認知度に比べて、内容を理解している比率は半数以下と低い結果になった。また、所有率はIT機器に関して先進性の高いWatch読者においても2割にとどまっている。所有機器をみると、価格がネックとなっていることもあり、比較的安価にブルーレイディスクを利用できるPS3が市場を牽引しているが、今後の購入意向ではレコーダーやパソコン用ドライブが4割と高い結果となった。ブルーレイ、HD DVDの規格の問題もあるが、いずれにせよ、ディスク単価も含めた価格の低下が最も望まれている。


本記事では全設問25問中、基礎的な設問9問の単純集計のみ掲載している。クロス集計や違った切り口からの設問・解説、本調査のデータ販売やその他の調査報告などはAll in One INTERNET magazine リサーチForumをぜひご覧頂きたい。


【調査対象】
ITニュース媒体であるImpress Watchの読者
gooリサーチの保有する消費者モニター
【有効回答数】
Impress Watch読者:11,521サンプル
gooリサーチ消費者モニター:1,067サンプル
【調査期間】
2007年11月21日(水)~11月28日(水)の1週間
【有効回答数】
Impress Watch読者:11,521サンプル
gooリサーチ消費者モニター:1,067サンプル
【主な属性】
gooリサーチモニター Impress Watch読者

性別

gooリサーチモニター Impress Watch読者

年齢

gooリサーチモニター Impress Watch読者

職種

本コーナーへのお問い合わせ:imri-research@impress.co.jp

2007/12/12
インターネットメディア総合研究所

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