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Windows Vistaについて

わかりにくいエディション構成
Windows Aeroには期待の声多し

 1月30日にWindows Vistaが発売された。まだ「Longhorn」と呼ばれていたころと比べて、いくつかの目玉機能の実装が見送られたりしたが、発売当日のイベントはWindows XPを上回る盛り上がりだった。Windowsとしては2001年11月以来の新OSの発売だが、ユーザーの動向はいかに。Impress Watchとgooリサーチが合同で調査した。

 まずWindows Vistaの認知度だが、Watch読者とgooリサーチともにほぼ全員が、少なくとも名称は知っている。Watch読者は約62%が製品の内容や特徴まで具体的に知っており、Longhornのころから継続的に情報を追いかけていた様子がうかがえる。gooリサーチではこの割合が20%強だが、Windowsの新しいバージョンであることは63%の人が知っており、いずれ自分も使うであろうということは認知していると思われる。


あなたはWindows Vistaをどの程度知っていますか。(n=11,944)
[Impress Watch]
あなたはWindows Vistaをどの程度知っていますか。 (n=1,083)
[gooリサーチ消費者モニター]

 今回の調査は2月14日に開始した。Windows Vista発売から2週間が経過していたわけだが、Windows Vistaをすでに導入済みと回答したのは、Watch読者では11.65%となった。これはWindows Vista搭載パソコンを含んだ数字である。そして導入の動機で、新しいOSを試してみたかったからと回答した人が約83%にものぼった。これまでの調査でもWatch読者の新しいもの好きな傾向がはっきりしていたが、新OSについても例外ではなかったようだ。

 しかし、気になるのは「とくに導入を検討していない」と回答した割合がかなり多かったことだ。Watch読者では約57%、gooリサーチでは約71%が、調査時点では導入を検討していない。「3カ月以内に導入を検討している」、「半年以内に導入を検討している」、「1年以内に導入を検討している」の選択肢への回答者が少なかったのはどちらにも共通している傾向だ。

Windows Vista(Windows Vista搭載PCを含む)の導入について教えてください。(n=11,944)
[Impress Watch]
Windows Vista(Windows Vista搭載PCを含む)の導入について教えてください。(n=1,083)
[gooリサーチ消費者モニター]

 つまり、Windows Vistaに期待していた人や新しいもの好きは発売してすぐに飛びついたが、半分以上の人はWindows Vistaについてとくに期待もしていないし、導入の必要性も感じていない結果となったわけだ。Windows XPなど以前使用していたOSに不満があったからWindows Vistaを導入した人はごく少数であり、Windows Vistaの導入を検討中の人で、現在のOSに不満があるからと回答している人も同様に少ない。

Windows Vista導入の動機を教えてください。 (n=1,391)
[Impress Watch]
Windows Vista導入の動機を教えてください。(n=26)
[gooリサーチ消費者モニター]
※回答が少ないため参考まで

 その理由として自由回答で目立つのは、「Windows Aero」を筆頭としてWindows Vistaの特徴的機能を不足なく動作させるためには、かなり高めのマシンスペックが要求される点だ。Watch読者では、すでにWindows Vistaを導入した人でもっとも多かったのはDSP版の購入者で、半数強だった。また、Windows Vista導入にあたってメモリやビデオカードのアップグレードを実施した率がわりと高かった。DSP版は自作ユーザーやショップブランド向けの製品であり、所有する自作パソコンのスペックを強化したうえでWindows Vistaを導入したというWatch読者の姿が目に浮かぶ。

Windows Vistaの導入にあたって次のなかからあてはまるものをお選びください。(n=1,391)
[Impress Watch]
Windows Vistaの導入にあたって次のなかからあてはまるものをお選びください。(n=26)
[gooリサーチ消費者モニター]
※回答が少ないため参考まで

 Windows Vista搭載パソコンを購入した人で圧倒的に多かったのは、Home Premiumエディション搭載モデルだった。各メーカーともこのエディションをプリインストールしたモデルが主力であるから、自然な結果に落ち着いたといえる。DSP版の購入者ではUltimateが圧倒的に多かったが、メーカー製プリインストールパソコンでは、Windows Vistaの機能をバランスよく含んだエディションが製品ラインナップの中心だ。

Windows Vista搭載PCを購入した方にお聞きします。購入したエディションを教えてください。(n=208)
[Impress Watch]
Windows Vista搭載PCを購入した方にお聞きします。購入したエディションを教えてください。(n=10)
[gooリサーチ消費者モニター]
※回答が少ないため参考まで

 Windows Vistaの各エディションについては、わかりにくいという不満が自由回答で目立っていた。たとえばBusinessエディションではエンターテイメント機能が削られているとか、Home Premiumは高度なネットワーク環境には向かないということなどは、かなり調べないとわからない。そこで、「全部入り」のUltimateにしてしまえ、という人もけっこういるのではないだろうか。またWindows Aeroが動かないHome Basicエディションの存在についても、「不要なのでは」という意見が散見された。複雑になってきたOSの機能を、基本に立ち返って削り込んだと思われるエディションだが、パソコンの用途が多様化した中では力不足の感が否めない。

 オンラインで上位エディションのライセンスキーを購入できる「Windows Anytime Upgrade」の利用状況は、Watch読者ではすでに何らかの利用をした人が2%、利用を検討していない人が約75%だった。このサービスは、すべての組み合わせで下位から上位にアップグレードできるわけではなく、組み合わせが4種類に限定されている。なかでもいちばん利用されそうなのは、Home Premium搭載のメーカー製パソコンを買って、Ultimateにアップグレードするパターンだろう。gooリサーチではこの質問項目に対する総回答数が26と非常に少なかったため、数字を比較して傾向を見ることはできない。

オンラインで上位エディションのライセンスキーを購入できる「Windows Anytime Upgrade」の利用について教えてください。
(n=1,391)
[Impress Watch]
オンラインで上位エディションのライセンスキーを購入できる「Windows Anytime Upgrade」の利用について教えてください。
(n=26)
[gooリサーチ消費者モニター]

※回答が少ないため参考まで

 Windows Vistaについての自由回答を見ていて感じたのは、歴代のWindowsのなかではもっともわかりにくいバージョンであることだ。Windows Vistaを導入するからには、やはり「Windows Aero」は使いたい。しかし現状のマシンスペックできちんと動作するのだろうか。診断プログラムが用意されているが、そこまでしなければならないのかと思う人も多いだろう。メーカー製のパソコンのほとんどは、そのままでは会社のドメインに参加できないHome Premium搭載モデルなので、なんらかのアップグレードが必要になる。そしてマイクロソフトは、Windows XPの正式サポートを2014年まで延長した。

 いまから新しいWindowsパソコンを買うのなら、OSはWindows Vistaのなんらかのエディションになる。新しいもの好きは発売直後に飛びついたが、そうでない人は、現在使用しているパソコンが使えなくなった時点で考えればいいや、ぐらいに考えているのではないだろうか。




 Impress Watchでの調査は2月14日16時から2月21日16時にかけてImpress Watchの読者を対象にインターネット上で行い、11,944の回答があった。 gooリサーチでの調査はImpress Watchと同じ期間、gooリサーチの消費者モニターを対象にインターネット上で行い、1,083の回答があった。

<主な属性>
性別
[Impress Watch]
性別
[gooリサーチ消費者モニター]

年齢
[Impress Watch]
年齢
[gooリサーチ消費者モニター]

職種
[Impress Watch]
職種
[gooリサーチ消費者モニター]


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2007/03/14
Impress Watch編集部

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