こどもとIT
STEMをテーマに「プログラミング」「ロボット」「算数・数学」の部門賞を新設した「Amazon知育・学習玩具大賞2017」を発表
2017年10月12日 14:26
Amazon.co.jpは、2017年10月6日、「Amazon知育・学習玩具大賞2017」を発表した。大賞には、創作力や計画性を育むお話サイコロ「ローリーズストーリーキューブス 冒険」が選出されたほか、審査員特別賞には、立体やプログラミングの基礎が学べるおもちゃが選ばれた。
この賞は、Amazonで販売している国内外の数万点の知育・学習玩具の中から、子どもの知的発達や好奇心を刺激するおもちゃを選定するもの。おもちゃの対象年齢は2~12歳が対象となる。
一次審査では、2015年1月以降に発売されたおもちゃのなかから、Amazonカスタマーレビューをもとに、47点のおもちゃを選定。二次審査では、脳研究者である東京大学 薬学部教授の池谷裕二氏、情操教育の専門家であるNPO法人CANVAS理事長の石戸奈々子氏、プログラミングの専門家であるNPO法人みんなのコード代表理事の利根川裕太氏が審査員となり、大賞1点、部門賞3点、審査員特別賞3点を選定した。また、一次審査の基準を満たさずノミネートされなかった中から、Amazonおもちゃ&ホビー事業部がAmazon特別賞として2点を選定した。
大賞は「ローリーズストーリーキューブス 冒険」
大賞として選ばれたのは、サイコロに書かれたイラストをつなげて冒険物語を作る「ローリーズストーリーキューブス 冒険」(1,500円/The Creativity Hub)。柔軟な想像力や順応性が求められるほか、正解がないため遊び方に無限の広がりがある。アナログな見た目にも関わらずプログラミングに必要な基礎的な力を育成を助けるとして評価された。
新設された「プログラミング」、「ロボット」、「算数・数学」部門賞
2回目となる今回は、社会的に関心が高まりつつあるSTEMをテーマに、「プログラミング」、「ロボット」、「算数・数学」の部門賞が新設された。
プログラミング部門賞には、「プリモトイズ キュベット」(31,968円、プリモトイズ)が選ばれた。プログラミング関連のおもちゃは入門用でもハイエンドなものが多いが、プリモトイズ キュベットは、まだ文字が読めない時期の子どもでも楽しんでプログラミングの基礎を理解できる点が魅力とされた。
ロボット部門賞には、「BOCCO(ボッコ)」(31,320円/ユカイ工学)が選ばれた。ロボットを介して遠隔で親子がコミュニケーションできるという点が評価された。振動センサーや鍵センサーなどさまざまなセンサーを付けられるため、スマートホーム用の端末としても機能する。
算数・数学部門賞には、「高学年の小学生ピタゴラス」(2,974円、ピープル)が選ばれた。平面的な教科書の説明だけでは理解しづらい図形が、このおもちゃを使うことによって実感をもって楽しく理解できるようになるという。小学校の高学年用とあるが、低年齢の子どもでも遊べる点も評価されたという。
Amazonおもちゃストアでは、日本でもSTEM教育に対するニーズが高まっていることから、2016年10月に「STEMストア」を開設し、理系の能力の基礎を育むことのできるおもちゃを取り揃えているという。
審査員特別賞は3点、Amazon特別賞は2点選定
その他、審査員特別賞には、脳の発達の過程で重要な立体について楽しみながら学べる「Gravity Maze(グラビティ・メイズ)」(5,843円、CAST Japan)、ブロックにモーターやセンサーを組み合わせてプログラミングできる「KOOV(クーブ)」(37,871円/ソニー)、自分だけのゲームを作れる「ブロクセル」(3,700円/マテル)の3点が選ばれた。
Amazon特別賞には、配管の形をしたユニークなブロック玩具「チューブロック スタンダードセット」(7,854円/チューブロック)と、AIを搭載し、喜怒哀楽の感情を表現するロボット「COZMO(コズモ)」(27,681円/タカラトミー)の2点が選ばれた。
なお、価格はすべて2017年10月6日時点のAmazon販売価格となる。