最終回 iPhoneで35mmフィルムを手軽にスキャン!

製品名:The Lomography Smartphone Scanner
メーカー名:Lomography
価格:5,980円
入手先:ロモグラフィーオンラインショップ

 フィルムを使っているカメラ女子のみなさん、古いネガや、データ化していないフィルム、どうしていますか?

 お持ちのスマートフォンを使って手軽に35mmフィルムをスキャンできる、こんなアイテムはいかがでしょう?

 「Lomography Smartphone Scanner」は、FacebookやTwitterなど、SNSにアップするには手軽でとっても便利なアイテムです。

同梱物は取り扱い説明書とスキャナーベース、分割できる本体のみ
スキャナーのベースになる部分に、単3の乾電池2本を使用する

 本体はとてもシンプルな作りで、スキャナーのベース部分と、スタッカーというスマートフォンとスキャナーベースの高さを調整する台、スマートフォンを固定する台の3部構成となっています。

 今回は、スキャンの際に使用するiPhone用のアプリ「Lomo Scanner」が出たばかりということで、iPhone 5を使用しました(Andoroid版も今後対応予定)。

App Storeで「Lomo Scanner」というアプリをダウンロードする(無料)
35mmフィルムのスキャンには、左の「REGULAR」をタップ

 iPhone 4 / 4S / 5では、スタッカー2つがちょうどいい高さになっています。スタッカーを載せたら、iPhoneのレンズ部分の位置を調整して、固定します。

 スタッカーなど、ボディ部分はプラスチック製でとても軽いので、スマートフォンを載せたときに、位置によっては倒れてそうになります。フィルムに傷がつくのを防ぐためにも、本体が倒れないよう手を添えて準備してください。

スキャンベースの電源を入れるとライトがつくので、スリットにフィルムを差し込む
ダイヤルを回すと、フィルムが送られる
アプリの起動画面

 iPhoneとフィルムのセットができたら、アプリを起動して、自分のスキャンしたいコマを確認します。画面の左側にある+と-をタップしながら、大きさを調整し、右側の赤いカメラのアイコンをタップするとスキャンできます。

 このアプリを使うと、ネガをスキャンする際にはネガを選択すれば、自動的に反転させてくれるので、とても便利です。パノラマや「LOMOKINO」で撮影したフィルムをスキャンすれば自動的に動画にしてくれるモードもあります。

 実際にスキャンしてみました。

ちょっと青みがかった、LOMOライクなデータになるのも魅力
サイズを調整して、赤いカメラのアイコンの上にあるマークをタップし、マスクをONにすれば、パーフォレーションのあり、なしを選んでスキャンできる

 スキャンしたデータは、1306×1061ピクセル(マスクあり)、1306×1335ピクセル(マスクなし)いずれも72dpi。SNSにアップする程度なら十分な大きさです。

 パーフォレーションをそのままスキャンできるのも、ロモグラフィーらしい遊びゴコロですよね。ロモで撮影したような(アートフィルターのトイカメラのような)、アンニュイな雰囲気のデータになるのも面白いですよ。もちろん、スキャンしたデータはiPhoneのカメラロールに保存されるので、好みの加工などを施すこともできます。

 持っているスマートフォンを利用して、手軽にフィルムをスキャンできるので、SNSへのアップロードや、お友だちと撮った集合写真などをスキャンして、メールで送るなどの用途にはピッタリです。

 春から新生活がスタートしたカメラ女子には、特にオススメしたいアイテムです。思い出の共有にも大活躍してくれること間違いなしですよ!

(2013/4/24)
笠井里香

1973年生まれ。自由奔放な3歳男児に育てられつつ、カメラ系の本を中心にフリーランスとして活動中。高校時代から20年超、カメラをただひたすらに愛しており、フィルムカメラをメインに、日々さまざまなカメラをとっかえひっかえしながら、カメラライフを満喫中。愛機は10年来の相棒、CONTAX T3。