子どものデジカメ写真をママ友さんへスムーズに受け渡すには?【前編】
〜格安フォトブックやネットDPE活用のススメ〜
子どもが生まれると日常的に写真を撮るようになりますが、さらにその画像をやりとりする機会も一気に増えます。たとえば、ママ友さんたちと一緒に遊んだときは、撮った写真にお互いの子どもが写っていれば渡したくなるもの。離れて暮らす両親に「孫の写真を送ってほしい」と言われる機会も増えるでしょう。数枚ならメール添付でもLINEでも送れますが、数十枚単位になると「さてどうしよう?」と悩むことが意外に多いのです。
というのも、「相手がどんな環境で画像を見るか」「どのくらいパソコンに詳しいか」がわからないことが多いからです。そもそも、この記事を読んでいるみなさんは、すでに世の中の平均よりかなり詳しいのだと認識してください。相手がスマホや一眼レフデジカメを使っているからといって油断しないように!
そこで、「プリントやデータを手渡し」する場合と「インターネット経由」の前後編に分けて、おすすめのの方法をご紹介します。
品質が安定しているネットDPEなら「vivipri」
手渡ししたときに、その場でいちばん喜んでもらえるのはもちろんプリントです。何枚あるか、いくらかけられるかで方法は変わりますが、ひとりあたりの枚数が少ないなら、DPEでの銀塩プリントがおすすめ。とくに、インターネット経由で画像を送信して銀塩プリントできる「ネットDPE」の活用がおすすめです。
もちろん、自宅のインクジェットプリンターでプリントしても仕上がりは十分にキレイですから、自宅で撮った写真をその場で渡すような即時性が必要な場合にはプリンター大活躍します。ただし、純正インク・純正用紙でないと耐久性は落ちてしまいますのでご注意を。なぜか、PCに詳しくない方ほど簡単に互換インクを使う傾向がありますが、互換インクでプリントしても、耐久性は期待できません。子どもの写真は「まぶしい日差しの当たる壁に飾る」といったプリントの劣化しやすい状況に置かれる機会も多いです。その点、銀塩プリントの持つ耐久性は安心です。
銀塩プリントができる街中のDPE店にも利点は多くあります。仕上がりが早く、早ければ30分程度で受け取れますし、品質も安定していて安心です。ネットDPEと違って送料もかかりませんから、数十枚であればわざわざネットDPEで注文する必要はありません。
一方のネットDPEの魅力は、なんといってもその安さ。街中のDPE店が1枚30〜40円前後であるのに対して、ネットDPEは10〜20円前後と半額程度。ただし、送料や配送の時間が必要ですから、20枚以上プリントするものがあり、急ぎでないならネットDPEがおすすめと言えます。
価格にこだわる場合は、価格比較サイトの「価格.com」の1コーナーである「デジカメプリント料金比較」で安いところをかたっぱしから試してみるという方法もあります。ただし、各ショップで用意されている注文ソフトが違うため、そのたびにインストールして操作方法を覚えなければいけないのが少々面倒ではあります。
それでも、ネットDPEの場合は価格とプリントの品質が比例するとは限りませんので、どのショップが自分の使い方に合うかは、実際に試してみるしかありません。そして、正直言って、ショップによってプリント品質には差があります。街のDPE店のような高いクオリティのものが必ず届くとは限りませんのでご注意を。
最初に試したところのプリント品質や操作性がダメでも、ネットDPEすべてがダメというわけではないので、少し面倒ですがいくつかのショップを試してみることをおすすめします。「ここは合わないな」と思ったら、会員情報の削除やメルマガ配信の停止の手続きをお忘れなく。個人的には、ソフトが使いやすく、プリントのキレイな「vivipri」をよく利用しています。
数十枚あるなら500円で作れる格安フォトブック「TOLOT」
ひとりあたりに渡す枚数が、ある程度まとまった数あるときにおすすめなのが、500円ほどで作ってもらえるフォトブック。こちらもネットDPEと同じく数多くのサービスがありますが、誰かに渡す目的で作るときに便利なのが「TOLOT」です。
TOLOTで作れるフォトブックは、64ページで税込み500円、送料無料。1ページあたり約8円の計算になります。ページ数も固定、サイズも1サイズのとてもシンプルなサービスで、銀塩プリントではないのでキレイさもDPEほどではないですが、文庫本ほどの大きめサイズ(105×148mm)で、プレゼントで手渡したときに喜んでもらえる率が抜群に高く、500円の価値は十分あります。TOLOTのホームページでは発送まで5日〜2週間とありますが、注文から3日程度で届くことがほとんどでした。
作るときのコツは、あらかじめ画像の編集を終わらせておくこと。TOLOTはパソコンの専用ソフトからも、スマホの専用アプリからも注文できますが、どちらも画像の回転程度しかできません。また、全面印刷されるため周囲も自動的に切り抜きされ、拡大・縮小も不可。フチありで印刷する設定もありません。あまりぎりぎりまで人物が写っていると切れてしまうこともあるので、どうしてもという場合は事前に写真自体にフチをつけておくことをおすすめします。とくに集合写真などの場合は、ページの内側(綴じてある側)に余裕をもたせておくことをおすすめします。DPEと違って本として綴じてある分、あまり内側ぎりぎりまで入れると見づらくなるからです。
注文は1冊からできますが、数人で行った旅行やイベントの記念として数冊注文する、という使い方にも最適。離れて暮らす両親には、直接発送すれば送料も時間も節約できてしまいます。一度作ったフォトブックはあとから再度注文したり、複製して編集することもできます。
データを手渡しする場合は「CD-R」か「SDカード」
最後に、プリントなしで、もしくはプリントと一緒にデータを手渡しする場合。一般的にはCD-RやDVD-Rなどのメディアに焼いて渡す場合が多いと思いますが、困ったことに「DVDが読めない」と言われることがいまだによくあります。まとめて買うとDVD-RとCD-Rのメディアの価格差はほとんどないので、両方用意しておくのは正直面倒なのですが、CD-Rの方がまだトラブルは少ないので、容量が足りればなるべくCD-Rを選んでおいたほうが安全です。データの書き込み時は「ディスクのクローズ処理」も忘れずに。どちらも50枚のまとめ買いで1枚あたり30円程度がめやすです。
また、個人的にかなり便利だと思っているのがSDカードです。最近はかなり価格も下がり、たとえば「上海問屋」だと安いものは2GBで300円程度。microSDなら2GBが100円(カードリーダーも9円)で販売されているので(※2013年1月現在の価格)、返してもらえなくても忘れられる値段です。デジカメを使っている以上、カードリーダーは持っていることがほとんどですから、これまで読めないと言われたことがありません。SDカードにはロックもかけられるので、多少の操作ミスをしても安心です。もう使っていない1GB以下のSDカードなどが眠っていれば、それも再利用できます。データの手渡しが多いならあらかじめ数枚安いものを買っておくと便利です。
ただし、この方法が便利なのは渡す相手が一度に数人の場合。人数が多いときはインターネット経由での受け渡しにしています。後編では、このインターネット経由での写真の受け渡し方法についてご紹介します。