デジタル一眼レフ・ミラーレス・コンデジの正しい構え方
女子カメ Watchをご覧のみなさん、こんにちは。『女子カメレッスン』を担当していました水咲奈々です。長い間お休みを頂きましてありがとうございました。お蔭様で昨年の8月に無事男の子を出産することができました。私の新米ママカメラマンの様子は『ママカメ通信』をぜひご覧になって頂きたいのですが、休載前に予告しましたように、『女子カメレッスン』は装いも新たに再スタートとなります。
今回からスタートするこの「トライ・アンド・トライ」では、デジタル一眼レフに限らずミラーレスやコンデジなどで、自分の思い通りに写真を撮るためのテクニックや楽しみ方を、より具体的にお教えしちゃいます!
「カメラを買ったのはいいけど使い方がわからない」という初めてカメラに触れる方、「オートでしか撮れないからいつも同じような写真ばかり」、「自己流でやってきたけど基礎も身に付けたい」と言う方は、ここでの内容を実践してみてください。きっと今までよりカメラと仲良くなれるはずです。
デジタル一眼レフの構え方
まず今回は、素敵な写真を撮るための大事な基礎、「カメラの構え方」をデジタル一眼レフ・ミラーレス・コンデジの機種別に勉強しましょう。
最初にデジタル一眼レフの場合を説明します。カメラを構えるときは、右手でシャッターボタンがある側のグリップを握るように持ちましょう。カメラの右背面には親指を置く場所(親指のカーブに沿った形状になっています)がありますので、そこに右手の親指を置くとカメラをしっかりと握ることができます。
左手はカメラの底とレンズの筒の部分を下から包み込むように持ち、指を使って広角から望遠にしたりと画角の調節を行います。マニュアルフォーカスでの撮影時にはピントの調節も行います。
レンズを下からではなく上から握るように持っている方も多く見かけますが、これだと操作上は問題がないように見えますが、シャッターを押したときに上からかかる力でカメラが揺れてしまいがちです。シャッターブレを防ぐためにもレンズは下から支え、両脇はしめるようにしましょう。
ミラーレスの構え方
ミラーレスの構え方もデジタル一眼レフと同様です。右手はカメラ本体のグリップ部分をしっかりと握るように持ちましょう。
左手は下から支えるように持つのですが、レンズ部分だけを持つとボディもレンズも小さいミラーレスでは手が余ってしまうことがあります。そのような場合は、親指の膨らみとその斜め延長線上にある小指の膨らみの辺りにカメラボディを乗せるようにするとちょうど良いでしょう。
コンデジの構え方
コンデジの構え方はあまり考えたことがない方が多いと思いますが、ブレ写真を量産しないための構え方があるんです。
本体が小さいので軽くつまむように持ってしまいがちですが、右手はデジタル一眼レフ・ミラーレスと同様にしっかりとボディを握るようにしましょう。
左手は指を矢印のような形にしてカメラの底部を支えると、シャッターを押したときの衝撃を吸収してくれます。はっきり矢印を形作ってしまうとちょっと変な格好になってしまいますので、人差し指を軽く折ってカメラの底辺を支えるようにし、下の指で上にある指を支えるようにすると自然でしょう。左の親指はサイドに添えてボディを安定させましょう。
また、これは撮影時のお話になりますが、正しい構え方ができたらどの機種でも次に重要なのはシャッターボタンの押し方です。
カメラのグリップは人の手に合うように作られているので、正しい持ち方をすれば自然とシャッターボタンは右手の人差し指で押しやすい位置に来ます。そうすると無理なくシャッターを押すことができるので、シャッターを押したときのカメラの揺れを抑えられるのです。シャッターボタンはチョンと押さずに人差し指でゆっくりと押し込むようにしてくださいね。
いつもの撮影はもちろん、急なシャッターチャンスも正しい構え方で撮影できるようになれば、写真がブレたり構図が斜めになったりのミスを減らすことができますので、一度鏡の前で自分の構え方を確認してみてください。
これは基本的な構え方なので、これができるようになったら自分の撮影スタイルに合わせてちょっとアレンジしてみてもOKですよ!