産褥期は一緒に寝て撮る!

片手操作できる軽いコンデジはママの親友

両手を広げて無防備に寝ている姿がかわいらしくて、隣で両肘をついた姿勢で撮影しました
カメラを構えながら声をかけて、こっちを向いた瞬間をパチリ
本当に笑っているわけじゃないけど笑っているように見える新生児の笑顔「生理的微笑」も撮れました
唇の白い吸いダコは赤ちゃんがいっぱい母乳を飲んでいる証です

 退院してすぐの赤ちゃんが新生児と呼ばれる時期は、ママにとっても産褥期といって、妊娠・出産によって変化した体が妊娠する前の状態に戻る大切な期間になります。大体6〜8週間と言われていますが、この時期に無理をしてしまうと、そのときは大丈夫なようでも年をとって更年期になってから体にガタが来てしまったりするそうです。ですので、「意外と元気!」と思ってもしばらくは無理をせずに、赤ちゃんと一緒に横になって赤ちゃんのお世話だけをする生活をしたほうがいいと言われています。

 私もベッドに添い寝するための赤ちゃんのスペースを作って、家事一切を手伝いに来てくれた母に任せ、1カ月間寝たきりの生活を送りました。その後も、赤ちゃんが寝たら一緒に寝るようにして、夜間授乳の睡眠不足解消を一番に考えた安静生活を送り、産後の体の回復に努めました。

 そんなときは何もできないと諦めずに、寝たままで簡単に撮れるカメラを使って隣に寝ている赤ちゃんの写真を撮りましょう!

 この頃の赤ちゃんは毎日成長しているので、そのときは気が付かなくても後から見返すとその成長が目に見えてとてもおもしろいんです。新生児ならではの「ほわん」とした表情や、明るいなかでもすやすやと寝ているかわいい寝顔ショットがいっぱい撮れちゃいますよ!

 このときに活躍したカメラは「オリンパスXZ-1」です。寝ながら気軽に撮るには片手でシャッターが切れてズーム操作がなめらか、そして何よりも軽いことが重要です。このような持ち歩きやすいコンデジはこれからお出かけするようになっても重宝するので出産前に購入しておくといいでしょう。最初は色やデザインが好みの物を選んでもいいのですが、「オリンパスXZ-1」のように明るいレンズを搭載している機種ですと、一眼カメラのようなボケを作り出せたり薄暗いところでも撮影できたりするメリットがあるので、ちょっと高額にはなりますが購入候補に入れてみることをオススメします。

 また、気軽に撮れるという点ではコンデジを上回る、iPhoneのカメラでの撮影も多かったのですが、構えてシャッターボタンを押すには両手を使わなくてはならないので、実は使い勝手はコンデジよりも悪かったんですよね。起き上がっていれば簡単な作業ですが、寝たままもしくは片肘をついた状態でのiPhone撮影はちょっとめんどくさかったです。

 フラッシュですが、いずれの機種でもオフにして光らないようにしました。医学的な方面には疎いですが、生まれたての赤ちゃんに強い光を浴びせて驚かせたくないな〜という気持ちから、フラッシュを使わないと撮れないようなシチュエーションでは撮らないようにしていました。それでも一日中赤ちゃんと一緒にいるママならたくさんの写真が撮れます。

 毎日ぐんぐん成長する赤ちゃんのBEST SHOTを撮り逃さないように、枕元には簡単操作で気軽に撮れるコンデジをぜひ置いておいてください!

(2013/1/11)

(みさき なな) フォトライター 東京都生まれ。B型。知り合いの写真家の作品撮りにモデルとして関わったことがきっかけで写真に興味が沸き独学で写真の勉強をし、その作品を持ち込んだ出版社に編集として入社。2010年独立。現在はカメラ雑誌の編集やWEBでのカメラレビュー、写真講座のライターとして活動中。
Twitter:@cosaruru ブログ:http://misakinana.com