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最終回「自分にぴったりなデジタル一眼カメラを選ぼう!」「女子が楽しむカメラ」をテーマに、毎回、高宮葵さんとゲストが楽しいトークを繰り広げる「高宮葵の女子カメトーク」。実は今回が惜しまれつつの最終回となります。 今回は、連載第2回に登場した菅香織さんが、新しくデジタル一眼カメラの購入を検討しているとのことで、葵さんがアドバイスすることに。葵さんは言いたいことがたくさんあるようですが、香織さんは意外としっかりしていて……?
まずは「店員を選ぶ」! 香織さん合理主義葵:カオリンがデジタル一眼カメラの購入を検討中……だけど、色々迷っているということなので、早速ですが話を聞いていこうと思います!で、まず、どこで買おうとしてる? 香織:私は電化製品を買うときは、だいたい最初に、秋葉原の家電量販店をめぐって、各店舗の店員さんをチェックするの。この人は「わかってる」人だな、 この人はちょっと知識怪しいな!?とか。で、この店員さんが良さそうだなってなったところで、この店で選ぼう、ってなるの。 葵:最初にお店を絞り込むと。 香織:うん。この時点ではまだ何を買おうとかは、決めてない。で、お店で店員さんに相談するのね。私は初心者で、カメラが欲しくて、たぶんこういう使い方をしたいんですけど、って。そうすると、色々な機種を紹介されるから、そこから値段を見たりしていきながら決めていくっていう。 葵:それってすごい大事なことだよ。カメラを買うときはちゃんと自分がどういう使い方をするのか、ちょっとでも考えてから、お店に行ったほうがいいよね。なにもわからないままだと、店員さんもおすすめのしようがないし。 香織:とんちんかんなもの勧められちゃうかもしれないしね。 葵:まず何を撮りたいのか、どんな写真を撮りたいのかだよね。たとえば、ガーデニングやっててそれを写真に撮ってブログにアップしたいんです、とか。子供を撮りたいのか、旅先での写真を撮りたいのか。あとは…カメラを誰かと共用するのか、とか。あと、いつどんなとき、どこへ持ち出すのか。私は料理教室に持って行くことが多いんだけど、 あまりにも大きいカメラだと悪目立ちしちゃうから小さいほうがいいよね、みたいな。いつでも持ち歩きます、っていうんだったら当然小さく、軽いほうが良くて、逆に、観光とかここぞというときしか持って行かないなら大きさは別に…ていうケースもあるだろうし。そのあたりは整理しておかないとね。カオリンはそのあたりすごいしっかりしてる(笑)。 香織:紙に書いて持って行くといいかな。 葵:そうだね。よくわからなくても、こんなことができるといい!という希望を書き出しておくといいかもね。希望が思いつかないという場合は、逆に、こういう条件のカメラはイヤ!っていうのでもいいと思う。それらの条件を満たす機種は、実際には存在していないかもしれないけど、とりあえずこの段階では、ちょっと欲張るくらいでOK。 【特別付録:葵特製! カメラ探しお助けシート】
葵さんがショップ経験者の意見も聞いて作ったチェックシートを公開。お店に行く前にチェックして、カメラ売り場の店員さんに見せると捗るかも? →ダウンロード←
選ぶときには店員さんに聞くのが一番?香織:で、お店で色々カメラを見てはいるんだけど、なかなか踏ん切りがつかないんだよね。重さのことが気になったり。あと、私は機能がありすぎると混乱しちゃうから、シンプルなのがよくて。買っても機能を持てあましちゃったらどうしよう、っていうのもあるし。 葵:国内のカメラ屋さんや家電量販店で普通に売られてるカメラで、本当に全然ダメで使えないものって、たぶんないだろうから、何を買っても大失敗はしないと思うんだけど、そこまで大きな差がないからこそ迷っちゃうっていうのはあるかもね。人それぞれ、カメラに対するポイント、許容できる範囲って違うもんね。
香織:シーンモードか〜。 葵:あとは、撮りたい写真をどうやって撮るのか、カメラの側でガイドしてくれる機能が付いている機種もあるから、そこもチェックするといいよ。ソニーの「NEX」シリーズの「マイフォトスタイル」とか、オリンパスの「ライブガイド」機能とか。写真用語を一般的な言葉に置き換えているから、初心者さんにも使いやすいと思う。初心者向けの機能が付いているカメラはどれですか?って店員さんにストレートに聞くのもいいかもね。 香織:私、レトロっぽく撮りたかったりするから、そういうモードがついてるのがいいのかな。 葵:レトロっぽいっていうと、いわゆる「デジタルフィルター」機能だね。デジタルフィルターは、ソニーだと「ピクチャーエフェクト」、パナソニックだと「クリエイティブコントロール」、キヤノンだと「クリエイティブフィルター」、オリンパスだと「アートフィルター」とか、メーカーによって名前が違って、ちょっとややこしいけど(笑)。 香織:あと、やっぱり、ボケっていうの? そういうのも試したい! 葵:「ボケ」って、カオリンが普段ブログに載せている画像から察するに、たぶん一般的な「ボケ」のことじゃなくて、ジオラマ写真風エフェクトのことを言ってると思うんだけど……。ジオラマ風にできるフィルター機能が付いている機種もあるよ。店員さんに「このカメラはどんなデジタルフィルターが付いていますか?」って聞いて、実際に見せてもらえばいいと思う。お店に行くときは、ちゃんと店員さんに時間をとってもらえるときに行くのがいいね。カメラ以外の売り場からヘルプの店員さんが来てる場合もあるし(笑)。 香織:ネットとかでクチコミ見ても、結局、書いてる人がどんな人なのか、どんな使い方をしてるのか、下手したら男なのか女なのかもわからないから、参考にはするけど決め手にはならないんだよね。だから、とにかく人と話して決めたい。 葵:カオリンはそういうとこ、すごくしっかりしてるよね。珍しいタイプじゃない?(笑) 香織:え、そう? 葵:もうちょっとフワフワっとした人を対象に話を展開していきたかったんだけど、カオリンはしっかりしすぎてて、想定とちがったな(笑)。 葵セレクト for カオリン はこれだ!
香織:へー、それは、なんで? 私、望遠なんて、ぜんぜん要らないかも。 葵:本当に確信を持って要らないって言えるなら買わなくていいんだけど、迷ってるくらいだったら、最初に一揃いのキットを買っておくのがいいと思う。キットに付いてるレンズって、あとからレンズだけ買おうとすると、高くつくのよ。別にぼったくってるわけじゃなくて、それだけキットがお得なんだけどね(笑)。 それに、私は、望遠レンズ、やっぱりあったほうが良いと思う。というのは、「望遠」っていっても遠くのものを撮るためだけのレンズじゃないから。望遠レンズって、すごく「ボカしやすい」のよ。私も最初は、別に運動会で遠くの子供を狙い撮るわけじゃあるまいし!って思ってたんだけど。 香織:おおー。それは、いい情報だね。 葵:初心者の人達がダブルズームキットを借りて講習を受ける、という場に運営側として立ち会ったことがあるのね。私はひそかに、「レンズキットで充分なんじゃないかなぁ。レンズ2本も持ち歩かせて、『カメラってやっぱり重くて嫌だ〜』なんて思われたりしないかしら」と心配していたんだけど、みんな意外と望遠を使うんだよね! もちろん、人それぞれ、必要なレンズは違うはずではあるんだけど。たとえば、ちょっと極端な例だけど、知り合いのイラストレーターさんが初めてカメラを買う時、背景用の資料写真を撮る為に広角レンズを欲しがってた、とかね。まぁ、それはともかく、もしこのカメラ買うぞ! って決めたときは、レンズキットにどういうラインアップがあるかはちゃんとチェックしといたほうがいいよね。メーカーごとにキット付属のレンズの種類はちがうから。標準キットがズームだったり単焦点のパンケーキレンズだったり。望遠ズームのキットを用意してない機種もあるし。 香織:たしかに、持ってれば使うよね、人間って! 最初は使うかどうかわからなくても、買っておいたほうがいいのかな。 葵:そう! 私だって、「今にして思えば」って話なんだよね。最初に買うとき、必要性をきちんと理解していたわけじゃなかったから。 香織:用途っていうところでは、私は旅先にカメラ持っていきたいのね。あと、ファッションイベントとか。だから、ファッション性もありつつ、小さいカバンにも入って、そこそこの重量感がいい……。 葵:じゃあ一眼レフじゃなくてミラーレスだよね? 香織:うん。あと、さっきも言ったけど、操作で迷わないやつ。 葵:いいな、って思ってるのは、あったりする? 香織:ええと、オリンパスのPEN mini(E-PM1)と……あとペンタックスのK-01っていうやつかな。 葵:えっ、K-01なの(笑)!? 香織:K-01は街で外国人がよく持ってるんだよね、表参道とかで黄色いやつを。 葵:え〜〜、本当にそんなに見る? にわかには信じがたい……(笑)。 香織:あと、メーカー忘れちゃったけど、「どピンク」のカラーがあって、それが気になる……。 葵:どピンクは、ニコンのJ1かな。 香織:ちなみに、もし葵ちゃんが私にカメラ勧めるとしたら、どれ? 葵:それはたぶん聞かれるかなーと思って、あらかじめ考えていたんだけど(笑)。オリンパスのPEN miniと、あとPENTAXのQ。カオリンの性格も踏まえて考えると、とにかく小さくて軽くてシンプルなのがいいかなと思って、ふたつともそっち系なんだけど。まずPEN miniは、私がPENユーザーだから、わからないことがあったら色々教えてあげられるよっていう意味でもおすすめ。Qのほうは、とにかく小さいから。いま市場に出てるレンズ交換式デジカメの中では、いちばん小さいはず。センサーサイズが他とくらべて小さいとか、レンズのラインアップが今のところ少ないこととか、カオリンはあんまり気にしないかな〜と思って。 香織:あーほんとにそうだわ。レンズのラインアップとか、あんまり気にしない。色は、どんなのがあるのかな。 葵:Qは黒とベージュっぽい白の2色だけど、PEN miniはすごく色たくさんあるよ。もしかしたら、店舗によっては、全色揃っていないかもしれないけど。 香織:あ、「Q」の白、これ私すごく好きー! PEN miniは、これすごく色多いね−! 葵:色は、ボディジャケットをつけるとまたイメージが変わったりするから、見た目を気にするなら、そっちも事前にチェックしとくのがいいのかもね。機種によってボディのサイズは違うからね。自分が買おうとしている機種向けのボディジャケットは、もしかしたらあまり売られていないかもしれない。 メーカーのショールームで触る! 学ぶ!葵:最近のカメラは、ガイド機能とかいろいろ工夫されてはいるんだけど、なんといっても、人からフェイストゥフェイスで教わるのに優るものはない、と思うのね。だから、できれば、メーカー主催の使い方講座に行ってほしいな。写真って、自分自身で試行錯誤することで身に付けていく部分ももちろんあるけど、「それは誰かに教わったほうが早いよ」ってこともあるんだよね。写真を続けていくと、「こういう風に被写体を切り取ろう」とか、「露出はどうすればいいかな」とか、自分で考えて決めなきゃいけないことは山ほどあるわけで。そこに辿り着く前に、カメラの使い方や写真の基礎的なことがわからずもたついてしまって、「あーー、今日は撮影に出かけてみたけど、なんだかよく分からなかった」ってなっちゃうのは、もったいないと思う。 香織:それはそうだよね。その使い方講座っていうのは、どういうもの? 葵:カメラメーカーさんって、大体どこも写真教室を開設しているんだけど、ここで言ってる使い方講座っていうのは、構図がどうとか、こうやって切り取るとテーマがはっきりする……みたいな写真表現を学ぶ講座とは別ね。もっと基礎的な部分から、カメラの操作方法を教えてくれる講座のこと。「カメラの使い方」っていう大きいくくりではなくて、個別の機種ごとに講座が設けられてるの。メーカーごとに対応はまちまちだから、全ての機種を網羅しているわけじゃないけど……。ちなみに、講座に使うカメラを持っていなくても、メーカーが貸し出してくれる講座もあるよ。 香織:それって、カメラを買う前に色々教えてもらえるってことだよね!……無料? 葵:それもまちまちだねー。でも、私が見た限りだと、使い方講座は高くても3000円程度じゃないかな。私は、3000円払ってでも行ったほうがいいと思う。なんといっても、自分のまわりで写真をやってる人に聞くよりも効率が良い。写真が趣味=人に教えるのが得意とは限らないしね(笑)。カメラのことぜんぜん何もわかりません!っていう人に対する接し方は、教室の人のほうが慣れてるんじゃないかな。 香織:個人的には3000円だとちょっと高く感じちゃうけど……そうかー。 葵:あと、メーカーのショールームとかは、カメラの使い方でわからないことがあるときは、持って行くとその場で色々教えてくれるはず。もちろん無料で(笑)。まあ、そういうのでちょちょっと教わるよりは、講座とか教室で体系的に教わるほうがいいのかな?とは思うんだけど。基本的な操作がわからないなんて、そういうどうでもいいことで時間とられるの、惜しいじゃない。写真撮影に集中したいし。それに、使い方講座である程度基礎知識を仕入れれば、まわりのカメラに詳しい人に質問する時、話が通じやすいよ。だから、そういうサポートの展開がどうなってるのかも、カメラを購入するときには気にしてみてもいいかもね。どんな種類の講座をどれだけの頻度で開いてるのか? 開催場所は? そういう情報の見やすさって、「サポートが手厚いんだな」という印象につながるんじゃないかな。今回、色んなメーカーのサイトを見ていて、ちょっと残念だと感じたのはパナソニック。写真講座はちゃんと開催されているのに、講座の専用ページがなくて、他の分野のイベントとまとめて掲載されてるから、埋もれちゃってもったいない。 香織:たしかにサポート大事だし、それも、電話とかで聞いてもよくわからないだろうから、サロンとかショールームとか、実際の場所で聞けるのはいいなあ。 葵:さっきカオリンが「買っても持て余すのが怖い」的なことを言ってたじゃない。メーカーの使い方講座なら、そうならないようにしてくれると思う。メーカーさんとしても、お客さんにちゃんと製品を使いこなして欲しい!と思ってるはずだし。 香織:購入前に参考にするなら、横並びでばーっと色んな機種を使える場所があるといいなあ。 葵:そういうのこそ家電量販店でいいんじゃない? 香織:いや、というよりは、たとえばニコンから出てるカメラを全部いっぺんに試すとか——。 葵:それならメーカーのショールームだろうね。基本的に現行機種はぜんぶそろってるだろうし、なんといってもメーカーのお膝元なんだから、何か質問して、「分かりません」ってことはたぶんないよね。量販店で5分くらい触って分かることって、限りがあるしさ。それに量販店は、やっぱりモノを売ってるところだから、買わないでずっと質問攻めっていうのは引け目があるけど、メーカーのショールームなら、製品を触ったり、知ってもらうためにあるところだから、そういう気兼ねは要らないしね。その場で売りつけられるわけでもないし(笑)。新製品が出たときに、いちはやく触れたりもするし。 香織:うん、ショールームや講座でじっくり触ってみるの、本当にいいと思えてきた。 葵:買う前の人向けに、そういうカメラの選び方的なライトな講座を、無料でメーカーがやればいいのに、とも思う。 香織:そうね。そうすると買いやすくなるし、選びやすい。家電量販店に見に行っても、こーんなにたくさんのラインアップがあります! さあ好きなのをどうぞ! って感じなんだけど、それだとわからないんだよね。 葵:そうなのね。どこに選択のポイントがあるのかわからないし、良いモデルを買っても、私本当にこれ使いこなせるの…?って不安になっちゃうと。 香織:私は量販店で色々見ると、かえって迷っちゃうんだよね。コンパクトデジカメを買うときも、色んなことを言われて、色んな機種をおすすめされすぎて、もうわかんなくなっちゃったりして。いくつかおすすめされて、しばらくその中で悩んでたら、さらに別の機種を持ってこられたりして(笑)。 葵:それは駄目な店員さんのパターンだよね(笑)! たくさんおすすめされても困っちゃうんだよね。2台おすすめして、さあどっち!? くらいがいい。 香織:やっぱり一度行ってみようかな、ショールーム。 葵:買う前も買ったあとも、ちょっとした相談もできそうなのがいいよね。各メーカー、都内ならアクセスしやすいところにあるし。
デジタル一眼メーカー ショールーム&使い方講座リンク集
キヤノン
ニコン
オリンパス
ソニー
パナソニック
ペンタックスリコー
トークを終えて……香織:今回、葵ちゃんと話をしてみて、「買う」ことに関してだいぶ考え方変わったね。いままで何かを買うとき、その製品の機能や使い方をきっちり把握してから買うことなんてなかったんだけど。カメラの場合は、そういうの必要だなと思った。初心者で、なにもかもわからなくて、だからこそ、どの機種が自分に合うかとか、ちゃんと認識しておきたいなと思った。できるなら、自分にいちばん合った、ベストな機種を欲しいと思うし。ショールーム、行きたいね。そもそも、カメラ買うときまずショールームに行こうって言う発想は、女子はないよね。私もなかった。たいてい量販店でしょ。 葵:まさか私もショールームの話題でここまで熱くなるとは思わなかった(笑)。自分に合ったカメラ、見つかるといいね。誰もが満足できる完璧な機材っていうのは、ないからね。やっぱり自分に合うか、合わないか、であって。 香織:私、雨の日も撮りたいから、できれば防水がいいな。 防水のミラーレスってあんまりないの? 葵:カオリン、「防水」と「防滴」は違うからね(笑)今年の春に出たオリンパスの「OM-D E-M5」がミラーレス初の防じん・防滴なんだって。 香織:この21世紀の世の中で、防じん・防滴ってそんなに難しいことなんですかね(笑)!? これからはそっちのほうを攻めてほしいかも。 葵:取り扱いとかお手入れは楽なほうがいいよね(笑)。カビが生えにくいとか(笑)。あとはなるべくコンパクトに……軽量で……。 香織:私は大きさより重さだな。ある程度大きくてもいいけど、軽いほうがいい。あっ、私、「らくらくカメラ」があるといいと思う! 「らくらくフォン」みたいな! おじいちゃん向けの一眼カメラとか。「このボタンを、押してください」とか音声で案内してくれたり(笑) 葵:本当に的確なアドバイスしてくれるならいいよね。Windowsのヘルプみたいに使えないやつは本当に要らないけど(笑)。操作画面の字を大きくするとかはいいかもね。 香織:高齢化社会に適したカメラ、ぜひ! 葵:……ということで次世代への提言を残しつつ最終回もそろそろお開きとなりますが(笑)。 香織:最終回なんだから、やっぱり葵ちゃんにまとめてもらいましょう! 葵:あー、そうねー……。えーと、色んなところで何回も言ってるんですけど、私はもともと、自分が写真をやることになるなんて夢にも思わず、興味がないというよりは、私の性格には向かないだろうから、できないだろうし、やらないほうがいいだろうなって、ずっと思ってたんです。ところが仕事の関係でカメラに触れることになって、写真を撮って、あ、私でも楽しめるじゃん……と。いわば、マイナスからプラスへの大躍進! だから、私みたいな人がまだ世の中にひそんでいるんじゃないかと。今の時点では、カメラとは縁遠い人、好き嫌い以前に意識すらしてない人が、まだまだいるはずです。そういう人が何かのきっかけで「女子カメトーク」を目にして、「もし自分がカメラを持ったとしたら、どうなるかしら?」と、ちょっと想像してもらえたら嬉しいです。想像した結果、「買ってみようかな」ってなったら、もっと嬉しい(笑)。女性のカメラ所持率が今以上に増えたら、写真業界もさらに活性化するでしょうし、それは巡り巡って、昔からの写真愛好家さん達にとっても、悪い事ではないと思うんです。 写真を始めて以来、周りの写真関係の方達にとてもお世話になってきたので、自分なりに少しでも恩返しができたらいいなーという気持ちで、「女子カメトーク」をやってきました。今回最終回ということで、きちんとエンドマークを付けられて、ホッとしています。まあ、少年漫画みたいに、「私たちの冒険はまだこれからだ!第一部完」とでもしておきましょうか(笑)。今まで読んで下さって、ありがとうございました。これからも女子カメWatchをよろしくお願いします。 (2012/8/17)
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