自己流はNG! この機会におさらいしましょう!
写真を愛する女子のための三脚講座、第二回目の今回は三脚の正しい立て方についてお話したいと思います。
前回は三脚の各部名称と自分にピッタリの一本の選び方を勉強しましたが、知識とステキな三脚を手に入れても使い方が間違っていたらせっかくの三脚が泣いてしまいます。今よりさらにステップアップした写真を撮るためにも、基本的な使い方をマスターしましょう!
ここで登場してもらうのはただいま写真勉強中のマリコちゃん。実は三脚を自分で立てるのは生まれて初めて! ちょっと意地悪ですが、何もアドバイスしないで一人で三脚を立てたらどうなるかを見てみましょう!
マリコの初挑戦! 〜ひとりで三脚立てられるかな?〜
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高さを稼ごうとして最初にエレベーターを伸ばしちゃった! 気持ちはわかるけどエレベーターは微調節に使う程度にしておきましょう。 |
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脚を太いほうから伸ばしたのはOK。でも実は最初に伸ばすべき脚は決まっているのです。 |
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体の向こう側の脚から手で広げていますが、とっても開き難そうですね。 |
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できた〜!とご機嫌なマリコちゃん。……う〜ん、エレベーターが高すぎて見るからに不安定で怖いよ〜! |
マリコちゃんコメント
まず最初に言い訳すると、全然順番とかわかりませーん!!!
まずは前回高さを合わせて三脚を選ぶってことをナナさんから習ったから、エレベーターから高さから調節して、次に脚を伸ばしてみたよ。
前に人のを見た時は、もっと脚が開けやすそうに見えたのに、すっごく難しかった。。。
やっぱり何か違うのかなあ。
でもひとまずできた!!!
あってるのか間違ってるのかもわからない・・・・
ナナさーん!!!どうですか??
知っているようで知らない 〜三脚の正しい立て方〜
やっぱりアドバイスなしでいきなり一人で立てるのはハードルが高すぎちゃったね。ゴメンね、マリコちゃん。それでは、三脚の正しい立て方を順を追って見ていくことにしましょう。
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まずは三脚の高さをどれくらいまで上げるのかを決めるために、被写体に向かってカメラを構えてみましょう。 |
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三脚の脚には一本だけメーカー名が書いてある脚があります。この脚が三脚の正面になるように立てます。 |
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最初に正面の脚の太い所、つまり上の段から伸ばします。目標の高さに足りなければ次の段の脚を伸ばして最初に決めた撮影する高さにします。 |
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正面の脚を伸ばしたら、三脚を閉じたまま後ろの二本の脚を伸ばしましょう。三脚を開いた状態で伸ばすと長さがバラバラになってしまいますよ! |
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すべての脚の長さが揃ったら、後ろの二本の足を持って前脚を地面に付けて後ろに下がるようにするとパッと簡単に開くことができます。 |
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脚を閉じた状態で目標の高さに伸ばしたので、脚を開いた分少し低くなってしまいます。そこで、エレベーターを使って必要な高さまで上げましょう。 |
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カメラを取り付けたら完成です。自分の足を肩幅に開いて安定感のある姿勢で撮影しましょう。 |
いかがでしたか? いままで高さを決めないでいきなり脚を伸ばしちゃったり、脚を開いたまま高さ調節をしたりしていませんでしたか?
脚の太い方から伸ばすことや、むやみにエレベーターを使って高さを出さないことは、三脚の安定感を出すためにも大切なことなので基本としてしっかり抑えておきましょう!
マリコちゃんコメント
さっそく初めから間違っていたんだ・・・・
三脚に向きがあったことすら知らなかった・・
ちょっと恥ずかしい・・・
たまたま脚も太い部分から伸ばしたけれど、これにも順番があったんだー。
脚も太い部分を軸にしたら簡単に開くことができたし、三脚の安定感を出すのも順番を知ってると、とっても簡単!!!
三脚に対する食わず嫌いがなくなって、いろんな所で使ってみたい気持ちいっぱいです!!!!
カメラを固定する名脇役! 〜クイックシューの正しい付け方〜
カメラボディと三脚をしっかり固定するためには、クイックシューも基本を抑えてしっかりと取り付けるようにしましょう。
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カメラを傷付けないように、三脚穴にクイックシューのネジを合わせます。 |
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グリップやレンズを持ってカメラボディを体で支えながら、撮影途中でネジが緩まないようにしっかりと締めます。 |
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カメラの底とクイックシューのフチが平行になっているかを確認しましょう。 |
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雲台に取り付けるときは少し傾けると見やすく取り付けが楽になります。カメラネジで直接雲台に取り付けるタイプでも同様です。 |
クイックシューのネジが緩んでいたり雲台にちゃんと固定されていないと、カメラを縦にしたときに落下の恐れもありますので、確実に取り付けるようにしましょう。
さて最終回の次回は、3WAY雲台と自由雲台の違いと選び方、正しい使い方のお話をしたいと思います。
(モデル:安井真理子)