製品名:アードクリアS
メーカー:パピエコ
入手先:
ありがた文具公司
価格:1,050円(税込)
一眼レフデジカメの本体色はいまでも「黒」が主流ですが、最近は白や銀のボディのラインアップも本当に増えました。個人的には黒のボディよりも白のボディが好きなので、両方あれば毎回迷わず白を選んでいます。
しかし買ってしばらくすると、白いボディの「汚れやキズが目立つ」という欠点に直面することになります。拭いて簡単に取れるような汚れならいいのですが、外で持ち歩くものだけに、どこで付けたかわからない、いつのまにか付いてしまったガンコな汚れやキズも多いもの。目立たない位置ならまだいいのですが、カメラ前面や液晶の近くだったりするとどうしても気になってしまいます。
塗装がはがれてしまうようなキズは対処が難しいですが、なにかの塗料や油性のインクがついてしまったような場合は、「アードクリア」で解決できるかもしれません。アードクリアは、油性マーカーやボールペン、印字などを消せる、ペン型の消去液。プラスチックやビニール、金属などインクが染みこまない素材に付いてしまった汚れを強力に落とすアイテムです。
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油性ペンそのままの形で、ハケやボトルで液体を扱う必要がないので手軽に使える |
ペン先は堅めのフェルト素材。一度使うとペン先に汚れが付くので、そのたびに布などで汚れを落としておく |
使い方はごく簡単で、アードクリアのペン先で、ついてしまった汚れの上をなぞり、汚れが浮き上がったらティッシュなどで拭き取るだけ。どうやっても落ちなかった汚れがあまりに簡単に取れるので、最初に使うときにはびっくりします。
ペンに書かれている用途には「第二原図修正、製図インク、油性マジック、ペンキ、樹脂印刷物修正、印鑑清掃、マニキュア除去、事務器・家具の汚れ、磁気ヘッドの清掃、など」とあり、用途は多彩。人の手脂による汚れにも効果的ですし、ちょっとしたシールはがしとしても使えます。私の試したなかでは、洗濯しても落ちない子ども用のネームインクもプラスチック面につけた分は簡単に落ちましたし、テプラの印字も落ちました。
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ケースに固定していたため付いてしまった、拭いても取れない年期の入った汚れ |
汚れを直接ペンで塗りつぶし、少し置く |
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最後にふきとって仕上げる |
裏面全体を塗りつぶして拭き取った。こすれたキズは直らないが、汚れはキレイに落ちた |
このアードクリア、消去液にはシンナーやアセトンなどを含んでいないため、素材を痛めないのが特徴です。また、補充液が別売りされているため、ペンの部分は繰り返し使用もできます。
具体的には、カメラまわりだと、ボディの角をぶつけて付いてしまった汚れや、汚れた指で触ってしまったときのどうしても落ちない汚れ、液晶画面に付いてしまった汚れなど、いろいろな用途に使えます。
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ボディの角をぶつけてしまい、付いてしまった塗料。拭いてもまったく取れない |
アードクリアで汚れの部分を塗ると、簡単に浮き上がってくる |
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拭いて仕上げれば、汚れが跡形もなくキレイに取れる |
使い方のポイントは、「染みない素材」に使うこと。紙や革などのインクが染みこむ素材だとうまく落ちません。たとえば、色が付いた革ケースに使うと、革ケースの塗装が落ちてしまいます。逆にプラスチックや金属であれば、かなりキレイに落ちることがほとんど。ただしこの場合も、塗装に直接塗ると、その塗装自体も落ちるのでご注意を。
私の場合は、もう使わなくなったカメラを知り合いに譲ろうとしたときに、目立つ汚れを落としてからあげたいと思ったために探し出した製品だったのですが、知ってからは便利さにすっかりハマっています。一家に1本あると、いざというとき役立つ、便利なアイテムです。