|
写真を丸く切り抜けるポップなサークルカッター「フィッシュアイ・サークルカッター」写真の縦横比率というと、言うまでもなくデジカメ画像の4:3や、L判プリントの約3:2のような長方形が一般的ですが、最近では正方形のいわゆる「ましかく写真」も流行中。ましかく写真が多くなってわかったのは、縦横比のフォーマットが違うと同じ写真でもまったく違った印象になるということではないでしょうか。 では、さらに進んで円形は? 4:3で撮った写真でも円形に切り抜くことで活きる写真があるかもしれません。対角線魚眼で撮った動物などの鼻デカ写真や、全周魚眼レンズで撮影した星空などの写真も、プリントされる場合はスクエアサイズにプリントされるのが一般的ですが、円形にプリントできるとしたら、これもまた違った印象になるかもしれません。 「フィッシュアイ・サークルカッター」は、そんな疑問も解決できる、写真を円形に切り抜けるカッター。Lomographyの製品である、展示用の透明クリップ「Fotoclips」も同梱されています。
中央の赤いパーツは、バネつきの写真押さえ。周囲には3カ所にカッターがついていて、刃を出す位置によって直径9.5cm、8.5cm、6.5cmの3サイズに切り抜くことができます。L判だと、3サイズの中間、直径8.5cmの位置で切り抜くとちょうどいいサイズになります。刃は交換可能で、替え刃も製品に同梱されています。 カッターマットやダンボールなどの上に写真を置いたら、赤い写真押さえを上からしっかり押して、青い本体をぐるりと回転させて切り抜きます。出した刃の上からも少し力をかけて、一気に回転させるのがコツ。回転させている間に中心がずれると円形にならないので、写真自体が動かないようにご注意を。
ちなみに、銀塩プリントの写真は厚みもあるのでコピー用紙を切るようにはうまくいかず、慣れも必要です。正直、周囲が思ったほどキレイに切り抜けないのですが、実際に飾ってしまうとそれほど気になりませんでした。 ただ、工作用の円形カッターは、“写真用”として売っていないだけで、コンパスのような形から円形まで種類も豊富。いろいろ見比べて使いやすいものを選んでもいいかもしれません。選ぶときには、このフィッシュアイ・サークルカッターのように中央に穴が開かないような押さえがあることと、切り抜きたいサイズ(L判なら直径8.5cmなど)が設定できるかをチェック。 正直、フィッシュアイ・サークルカッターは厳密にキレイに切り抜けるか、という文房具としての性能を追求する製品ではないのですが、ポップな色合いで道具っぽさがなく、手頃な価格でセットになっているFotoclipsも含めて楽しめる、Lomographyらしいサークルカッターです。
(2012/3/7)
|
|