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Lesson 13 メインディッシュを手早く美味しそうに撮る!ふとランチに立ち寄ったカフェでとっても美味しそうでフォトジェニックな一品が出てきたら思わずカメラを取り出してしまいますよね。 だけど、ここで周りのお客さんの迷惑も考えずに立ち上がってアングルを決めたり、もたもたと撮って料理を冷たくしてしまったり、フラッシュを使って店内のムードを壊してしまうようではステキ女子失格です! 今回は、美味しそうなメインディッシュを手早くステキに撮る方法をお教えしましょう。
Best Shot ! photo by nana
まず、撮影準備は店内に入った時から始まっています。奥の方の暗い席は避け、なるべく窓側の日差しが入る明るい席に座らせてもらいましょう。そのような明るい席であればISO感度は100〜400程度で大丈夫です。 ホワイトバランスはランチなどの日中の撮影であれば基本的にオートで問題はありませんが、店内照明が強くてミックス光になってしまうときは、ライブビュー画面を見ながらお皿が一番白く見える色に調節しましょう。この作業は手元に白いナプキンやハンカチなどがあれば料理が来る前にできるので、事前に確認&設定をしておきましょう。 露出補正は+1〜2EVの間くらいで、お皿の白い色が見た目よりもほんの少し明るく見えるくらいまで上げましょう。そうしないと、全体の色味がくすんでしまい美味しそうに見えなくなってしまいます。 さて、ここまでカメラの設定をしたところで、マリコちゃんはどのように撮ったのか見てみましょう。
NG Shot ! photo by mariko
マリコちゃんコメント
あれー? カメラの設定のちゃんとしてから撮ったのになぜか上手くいかないなあ。お皿まで全体的に撮ったのに、肝心な料理が、そそらない写真になってる。。。 実際はとってもおいしそうだし、ソースの香りが伝わりそうなくらい“美味しい写真”が撮りたいのに。 ナナさん、設定もしたし、ちゃんと日の当たる抜群に良い席に座ったはずなのに、どうして目に見えてる美味しそうな料理を伝える写真が撮れないんでしょうか?
マリコちゃんはお皿の全体を写したかったみたいですね。確かに、お皿の周辺にもデザインが施されていて全部を写したくなる気持ちはわかります。このように全体の状況がわかる写真も1枚抑えておくといいでしょうが、今回は一番美味しそうなところを切り取ってみましょう!
まず、構図はテーブルフォトの基本でもある斜め上からにします。このようなテーブルでしたら、自分が座った状態で撮れば自然な構図になります。また、レンズはなるべく望遠側を使いたいので、出されたお料理をそっと向かい側の遠い位置まで移動させましょう。 絞りの基準ですが、全体がボケすぎていると何の写真だかわからなくなってしまうので、画面全体の1/2がくっきりと写る程度まで絞ります。もちろん、くっきりと写す中心は‘一番美味しそうなところ’にしてくださいね。
GOOD! photo by mariko
マリコちゃんコメント
そうそう!!!! 美味しさが伝わるー!!! 食欲をそそる写真だ!! 撮りたいものを欲張りに撮っていたけれど、すべてを写さない伝え方があるんだ!?しかもすごく効果的!!!! これだったら写真を見た人の食欲もかきたてられる!!! いつもカメラの設定にばかり集中していたけれど、範囲を変えることでここまで効果が生まれることが本当にびっくり!! 最近は料理を写真に残すことも良くあるから、これからは見違える料理の写真が撮れそうでわくわくしています。
アップで撮るとお料理のすべてとお皿は欠けて写らなくなってしまいますが、これくらい寄ったほうが食材の色味やパスタの照り、ソースの絡み具合が表現されて具体的な美味しさが伝わりやすくなります。 温かいお料理は素早く撮影して美味しい状態で頂きたいものです。その為には、カメラの設定にプラスして‘なるべく望遠側で美味しそうな主役部分をアップで撮る‘を実践してみてください! 今回の撮影機材
NIKON D5100 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR 撮影協力=Bottega Lira
ホームページ(http://www.bottega-lira.com/) Facebookページ(https://www.facebook.com/BottegaLira) (状況撮影=編集部)
(2012/3/2)
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