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Lesson 4 ホワイトバランスはイロイロ遊べる“フィルター”!ホワイトバランスとは白い物がちゃんと白く写るように写真の色を調整する機能のことです。 よく晴れた日に太陽の真下で撮影するのと、雲が多い薄暗い日に撮影するのとでは、同じ被写体でも写真に写る色味は変わってしまいます。そこを調整するのがホワイトバランスなのですが、最近のカメラは性能がいいので、カメラが自動的に色味を調整してくれる「オートホワイトバランス(AWB)」モードを使っていれば通常はほとんど問題はありません。 ですが、せっかくなので沢山のカラー・フィルターがカメラに入っていると思って、写真に色味をプラスして遊んでみませんか?
Best Shot !
photo by nana
上のお手本写真はホワイトバランスを白熱電球に変えて撮影しています。撮影時の光源はレースのカーテン越しの太陽光なので、AWBで撮影すると通常はもっと黄味がかった暖かい色合いになるのですが、透け感のあるガラスの小物に合わせて透明感を出したかったので、冷たさを感じるほど青くしてみました。 今回はこのホワイトバランス機能を使って、マリコちゃんにちょっと幻想的な写真を撮ってもらいたいと思います!
ホワイトバランスモードの色の違いそれでは実際にホワイトバランスのモードによる色の違いを見てみましょう。下の写真は晴れた日に空を仰ぎ見て撮影したものです。空の青い部分ももちろんですが、白い雲が白く表現されているか、イチョウの葉の緑色にどんな色が被っているかなどにも注目してみてください。 ホワイトバランスモードの各名称は、ニコンでは「晴天」といっているものをキヤノンでは「太陽光」といったり、メーカーによって少し違います。 また、同じように「日陰」と設定されていてもカメラによってその設定数値は少し違うので、微妙に色合いが異なります。一度同じ被写体を同条件の光で撮影してみて、自分のカメラの個性を知っておくといいでしょう。 さて、それではマリコちゃんがどんな写真を撮ったのか見てみましょう!
NG Shot !
photo by mariko
寂しげな夕方を演出しようと思ったのに、全然寂しくないー!!
マリコちゃんが被写体にしたのは秋に咲く「ジュウガツザクラ」と言う木に咲いている白い花ですが、周りに明るい色味がないので、ちょっと地味な写真になっちゃったみたいですね。 そこでホワイトバランス設定の出番です! 温かいイメージにするために「曇天」や「晴天日陰」などに変えて赤味を足してもいいのですが、あえて寂しさを強調する「白色蛍光灯」に変えてみましょう。全体には少し赤味がかった青色が乗り、木の隙間からこぼれる遠い光は柔らかい薄ピンク色になりました。 GOOD !
photo by mariko
設定を変えるだけで雰囲気ががらっと変わって全然違う写真になったー!!
ライブビュー画面を見ながらホワイトバランスを変えれば、液晶画面でどんな色になるかを確認しながら撮影できるので、デジタルフィルターをかける気持ちで気軽に色々なカラーを試してみてくださいね! (状況撮影=編集部) 協力 = golla
(2011/10/27)
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