VR Watch
ホラーより怖ッ!? 水没車両からの脱出をVRで疑似体験
2017年8月18日 11:00
豪雨による災害が相次ぐ中、JAF(一般社団法人・日本自動車連盟)が公開している、水没車両からの脱出を疑似体験できるVR動画が注目を集めてる。JAFによればクルマは多少の水たまりは走行できるように作られているものの、一般的な乗用車の場合、走行可能な水深はクルマの床面が浸からない程度まで。豪雨の際、アンダーパスと呼ばれる立体交差道路やすり鉢状の道路では、この水深を超える水が溜まっていることがあるため、絶対に近づかない方がいいという。
では万が一、水の溜まった道路に侵入してしまったらどうなるのか。「360度動画でVR体験!水没車両からの脱出【疑似体験版】」では、まさにそのシチュエーションを助手席の視点から、超リアルに体験することができる。まず冠水した道路に入って車体が浮くと、クルマのコントロールがまったく効かなくなる。水圧でドアが開かない中、降り続く雨と徐々に車内へと入ってくる水。浸水した水が目線の高さに近づいてくるにつれ、死の恐怖を感じずにはいられない。動画内では緊急脱出用具を使って窓を割り、運転席の女性が脱出する様子が紹介されているが、もし緊急脱出用具がなかったら……。動画のラスト、天井まで浸水した車中に表示される「冠水した道路には絶対に入らないようにしましょう」「万一の時に備えて、緊急脱出用具を運転的から手の届く場所に準備しておきましょう」というメッセージには、このシチュエーションを疑似体験した後なら、実感を持って深く頷かざるを得ない。
なお、この動画には「疑似体験版」のほかに「解説版」もあり、この疑似体験動画がどのように撮影されたかや、そのときの車体がどのような状態だったか、脱出の詳しい手順などを、こちらもVR動画で見ることができる。またこの2つの動画のほか、後部座席シートベルトの重要性をドラマ仕立てで紹介する動画や、自転車走行中の危機回避動画など、いざというときのVR動画を集めた特設サイトも開設されているので、ぜひあわせてチェックしたい。
ついこの間、梅雨が終わったと思ったら、目の前にはもう台風シーズンが近づいている。いざというときの知識を得るためにも、またクルマが水没する怖さを身をもって知るためにも、ドライバーなら絶対に体験しておきたいVR動画だ。
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