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iPad Airがエアに舞った!?
スタイリッシュさとタフネスを両立させたiPad Air用ケースを装着して投げてみた

耐衝撃性能を備えた「Maroo」のiPadケースを試してみる

 スマートフォンやタブレットというものは、どんなに注意していても1度や2度は必ず落としてしまうもの。電車の中でも、ディスプレイのガラスがバリバリになった状態のまま使っている人をよく見る。たしかに、iPhoneやiPadなんかはデザイン性が高い反面、なぜか手から滑り落ちやすくなっているような気さえする。衝撃にも強くないように見えるし、できるだけ長い間きれいに使えるよう、ケースを装着しておきたいガジェットの代表格と言えるのではないだろうか。

 そうは言っても、頑丈さのためにカッコ悪いデザインのケースをつけたくはない。耐衝撃をウリにしたケースはだいたいが妙にゴツかったり、重かったり、デザインがカッコ悪かったりする。場合によってはケースのままでは充電できないなんてこともあって、万が一の破損に備えるためとはいえ、実用に耐えないものを使わざるを得ないのは本末転倒だ。そんなところへ登場したのが、今回紹介する耐衝撃性能とデザイン性を両立した「Maroo」のiPadケースである。

 「Maroo」のiPadケースは、iPad 2から最新のiPad Air、iPad miniまで対応する幅広いラインナップが魅力の製品だ。iPad Air用のラインナップは【プレミアムレザーシリーズ(4色)】と【プレミアムレザーシリーズ スリム(ブラックのみ)】の2種類があり、プレミアムレザーシリーズとスリムでは厚さが異なる。外側には高級感ある本革素材が用いられ、開いた内側はソフトなタッチのスエード地となっている。ケース自体の厚さはあまりなく、ハードシェルというわけでもないので、力を入れればしなる程度の堅さ。重量も300g以下と、iPadに装着した状態で重さが気になることはほとんどない。

これはプレミアムレザーケーススリムのMoko for iPad Air SG スリムというモデル。薄型で本革の質感は非常に高い

 内側の左にはちょっとした書類を挟めるポケットとゴムバンドがあり、モデルによっては名刺などのカードを入れておける窓付きのポケットも付いている。右端にはスタイラスペンを固定しておけるホルダーも備えていて、実用性もかなり高い。当然ながら、ボタン操作を妨げるような部分はなく、充電も装着したまま行える。マイクやカメラレンズの部分はきちんとホールが設けられているので、ケースを装着した状態で写真や動画を撮影するのも全く問題ない。

Moko for iPad Air SG スリムのケース内側
左側にはゴムバンドとカード入れが備わっている
こちらはプレミアムレザーシリーズのケース内側
Moko for iPad Air SG スリムとは異なり、グレーのスエード地。左側にはゴムバンドとポケットが設けられている
カメラレンズ部分には穴が空いており、撮影にも支障はない
もちろん充電もOK
電源キーはやや堅くなるが、頻繁に押すことはあまりない部分なので、それほど気にはならないだろう
iPad用ケースということもあり、右端にはスタイラスペンのホルダーもある

 そしてこのiPadケースの最大の特徴は、内側の右のiPad自体を固定する部分、高度な耐衝撃性能を実現する特許取得済みの技術「SG Bumper」だ。比較的頑丈な皮革製のケースと、iPadの四隅で固定する樹脂製のバンパーの組み合わせにより、多少の落下であれば衝撃を緩和、吸収してiPad本体の破損を防いでくれる。具体的には、開いた状態で床に落としても、突起物がなければディスプレイ面に傷が付くことはなく、本体が故障することもないとのこと。ゴムバンドを使ってしっかりカバーを閉じた状態であれば、よりプロテクション性能は高まる。

四隅と背面側にある樹脂素材がiPadへの衝撃を緩和、吸収する
マニュアルに沿ってしっかり固定しよう
持ち運ぶ時は必ずゴムバンドで開かないようにしておきたい
階段上からぽいっと投げてみた

 じゃあ、本当に衝撃に耐えられるのか、ということで実験してみた。十数段あるコンクリートの階段上から放り投げ、無事かどうかを確かめるというものだ。その結果は以下の動画で確認してほしい。

 ただ注意しておきたいのは、バンパーが設けられている四隅方向からの衝撃には強いとされているものの、実質的に革素材でしか守られていない前面と背面はそれほど強くないこと。iPadが落下するようなシチュエーションでは、前面・背面よりも、コーナーから着地し始めることが多いと考えられるため、ほとんどの場合は問題ないはずだ。今回の実験でも、前面・背面からは着地していないため傷ひとつ付くことはなかったものの、運が悪ければ破損することもある。また、メーカー側も、落下時の破損については保証しないとしているため、当たり前だがむやみに落としたり、投げたりしないのが無難だ。あくまでも万が一落としてしまった時の保険、と考えておきたい。

発売されたばかりのiPad Airをためらうことなく投げ落とす、文字通り衝撃の映像
充電用のラック製品にも対応する「Moko for iPad Air SG スリム」

 とはいえ、動画にあるようにこれほどの耐衝撃性能をもちながらも、軽く、スリムに作られているのは驚き。薄いおかげで、大量のiPadを導入する企業・教育機関などで使われることの多い充電用のラック製品、たとえば「タブレットPCデスクトップモジュール」のような製品にも対応する「Moko for iPad Air SG スリム」というモデルが用意されている。。従業員や学生にiPadを持たせているが、耐衝撃ケースを装着すると一括充電できないといった課題も、この「Maroo」のiPadケースで解決できるわけだ。

iPad Air向けとして、ビジネスからプライベートまで、おしゃれに使える5種類のデザインが用意

 耐衝撃性能が一番の特長ではあるけれど、実用上はやっぱりデザインも大切。その点、この「Maroo」のiPadケースはすでに述べたように本革素材で、見た目にも映える。カラーはシックなブラックで、ゴムバンドと窓付きカード入れのあるプレミアムレザーシリーズスリムのMoko for iPad Air SG スリムのほか、ゴムバンドとポケットを備えたプレミアムレザーシリーズのブラック、レッド、パープル、ブラウンの計5種類。ビジネス用途には特にMoko for iPad Air SG スリムがマッチしており、それ以外のカラーはプライベート用途にも向いていて、オシャレに使いこなせそうだ。今回の実験で耐衝撃に関する信頼性はしっかり確認できたので、さらに落としがちなスマートフォンに対応する耐衝撃ケースもラインナップに加わることを個人的には期待している。

(日沼諭史)