日銀は28日開いた政策委員会・金融政策決定会合で、追加的な金融緩和策を賛成多数で決定した。政策金利の柱である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.1%引き下げ、0.15%とする。日銀が3月から導入する金融機関向けの新型融資制度(ロンバート型貸し出し)の金利となる公定歩合についても同幅引き下げ、年0.25%とし、3月1日から実施する。無担保コール翌日物の金利引き下げは、ゼロ金利政策が解除された昨年8月以来、6カ月ぶり。また、公定歩合は9日の政策決定会合でも0.15%の引き下げを決めており、わずか3週間での再利下げとなる。
日銀は、追加的な金融緩和に踏み切ったことについて、海外経済の減速や物価下落の影響で景気回復の動きが一段と鈍化、「先行きの不透明感も強まっている」ことや「今後、物価低下圧力が再び強まる懸念がある」ことを理由に挙げている。
■URL
・金融市場調節方針の変更および公定歩合の引き下げについて(日銀)
http://www.boj.or.jp/seisaku/01/seisak_f.htm
・日銀、公定歩合0.35%に引下げ~事実上ロンバートレートに衣替え
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/02/09/doc1964.htm
・総裁ダブル退陣論が浮上~日銀総裁にも早期辞任促す声
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/02/15/doc2000.htm
・公定歩合の“意味”が変わる?~市場の観測に日銀は音無しの構え
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/02/02/doc1877.htm
(沖野宗一)
2001/02/28
17:12
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