クリーク・アンド・リバー社（4763、C＆R）とデザインエクスチェンジ（4794、DEX）は19日、デジタルコンテンツなどのデータベース構築について提携するほか、資本提携も行うと発表した。両社のノウハウを統合して日本で最大の著作権・ビジネスライセンス管理システムを構築するとともに、C＆RがDEXの株式を20％分を取得する。両社が資本を含めて手を組むことで、世界中のデジタルクリエイターやコンテンツをネットワーク化させるのが最大の狙いだ。

　 C＆Rは15,000人以上のクリエイターをネットワーク化し、コンテンツのアウトソーシング事業を行っている。一方のDEXはクライアントとクリエイターやコンテンツの取引を仲介する、いわゆるマーケットプレイスを事業としている。

　 そこでこの2つを組み合わせ、クリエイティブデータベースを作り上げるのが大きな目的の1つ。それぞれの分野を統合してデータベース化することで、コンテンツを作ってほしい者（クライアント）と作りたい側（クリエイター）双方のニーズにいち早くこたえるインフラが完成するほか、海外展開も簡単に行うことが可能になる。さらにブロードバンドネットワーク時代に向けて、クリエイターとコンテンツに関わる権利を管理することで競争の優位性を発揮することもできる、としている。

　 資本提携は、DEXが第三者割当増資を行って、600株すべてをC＆Rが買い取るほか、現在DEXの筆頭株主であるKikuze Holdingsが所有の1,962株から600株分をC＆Rに移動する。この結果、Kikuze Holdingsは22.7％、C＆Rは20.0％分のDEX株を持つことになる。