NTTデータ(9613)、NTTドコモ(9437)、博報堂、東京放送(9401)、北海道放送の5社は、3月1、2日の両日、東京と札幌を結んで地上デジタル放送の共同公開実験を行う。BSデジタル放送のノウハウをベースにして、視聴者参加型番組やCMのエリア別差し替えなどを実際に行ってみる。
実験のポイントは4項目。ひとつは東京と札幌の両地点でそれぞれのエリアの属性や特徴に基づいたCMコンテンツの差し替え。2番目はセットトップボックス(STB)などの受信端末からのデータによって、受信者のニーズに合わせたCMコンテンツの差し替え。どちらも従来のアナログ地上波では不可能か、もしくはエリアごとのローカル局が手作業で行っている。
一方、視聴者参加型番組の制作は、携帯電話と連携して行う。北海道を素材にするクイズ番組を作り、放送と視聴者が1対1で向き合う双方向プログラムを作る。さらに受信側が移動体・携帯端末であることを想定し、MPEG4コンテンツをストリーミングで送り出す実験も行う。ドラマ番組をMPEG4で伝送して実用化を探るものだ。
■URL
・ニュースリリース
http://www.nttdata.co.jp/profile/release/130216.html
・富士通、地上波デジタル放送受信用の1チップLSIを開発
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/02/06/doc1912.htm
・東芝とNTTデータが開発で提携~地上波デジタルTVシステム
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/14/doc1036.htm
(市川徹)
2001/02/19
11:07
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