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キヤノン、3Dモデル生成ソフトを開発~デジカメで容易に

  キヤノン(7751)の英国法人である「キヤノン・リサーチ・センター・ヨーロッパ(CRE)」は、デジタル写真から3Dグラフィックスモデルを作成するソフトウェア「SOM(Small Object Modeler)」を開発した。デジタルカメラ以外の特別なハードウェアなしに、短時間で自動的に3Dグラフィックスモデルを実現するソフトで、実物の質感をそのまま再現できるという。

  立体画像を作成したい物体を専用の計測マット上に置き、デジカメを使って物体の周囲を約12の角度から撮影した後、SOMに一連の画像を取り込む。計測マット上につけられた目印を目安に撮影された写真に対して、カメラと被写体の位置関係が算出され、約12枚の平面画像から3Dグラフィックスモデルが作られるという仕組み。またでき上がったモデルは3D編集ソフトを使ってアニメーションを加えるなど、加工することもできる。

  CREは、1989年にキヤノン初の海外研究開発拠点として設立。3Dグラフィックスをはじめ、音声認識、自然言語処理技術などの分野で研究を行っている。

■URL
・ニュースリリース
http://www.canon.co.jp/pressrelease/sonota/som.html
・キヤノン
http://www.canon.co.jp/
・キヤノン・リサーチ・センター・ヨーロッパ
http://www.cre.canon.co.uk/
・キヤノン、世界初の3倍録画機能を搭載したデジタルビデオカメラ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/02/08/doc1941.htm

(塩谷麻樹)
2001/02/19 10:52