富士通(6702)と富士通研究所は、2003年末から始まる地上波デジタルテレビ放送の受信用1チップOFDM復調LSIを開発した。受信システムの小型化、低消費電力化を実現するLSIで、家庭などの固定テレビだけでなく、車載用テレビやノートパソコンなどの携帯機器でも地上波デジタル放送の受信が可能になる。
OFDMは、放送局が送り出す電波の変調方式で、多数の搬送波を使うマルチキャリア・デジタル変調方式のひとつ。開発したLSIは、OFDM電波をチューニングして取り出した後の信号処理を行うもの。小型化や低消費電力化のため、復調LSIの1チップ化求められていた。両社は今後、開発したLSIを使った実験を行った結果をもとに受信性能の向上を進め、2001年度末のサンプル出荷を予定している。研究成果は5日(現地時間)からサンフランシスコで始まった回路技術の国際会議である「ISSCC2001」で発表される。
■URL
・ニュースリリース
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/flab/News/2001/Feb/5-1.html
・富士通
http://www.fujitsu.co.jp/
・富士通研究所
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/flab/index-j.html
(塩谷麻樹)
2001/02/06
17:26
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