FINANCE Watch
今川三澤屋証券がミニ店舗を展開~入門者にネット取引などを“伝授”

鈴木忠宏社長
  オンライン証券取引サービス「ホームトレード」を展開する今川三澤屋証券は6日、ミニ店舗「リテラ」構想を発表した。「リテラ」とは、「リテール」をラテン語風にしたもので証券のリテールの発展を願う意味があるという。

  「リテラ」は、10~20坪の1階路面店舗を基本として、インターネットと株式投資初心者をターゲットにした展開を図る。店舗には外務員資格をもつスタッフが3~4人常駐し、新規口座開設申し込みや店内のPCを使った取引、投資情報提供、投資セミナーの開催のほか、インストラクターにより「ホームトレード」やPCの使い方なども教えてくれる。リテラ内のPCを利用した取引の手数料は、通常のインターネット売買と同じで、現物株の約定代金×0.3%(最低2,000円、上限4,000円)が適用される。

  第1号店舗「リテラ新橋」は、東京都港区新橋に2月19日オープンする。営業時間は午前9時から午後8時までを予定。4月には都心部に4店舗、その後首都圏近郊へ広げ年内にさらに15店舗出店、合計20店舗展開を計画してる。来年以降は、関西圏、全国主要都市にも出店していくかまえ約50店舗展開を目指す。「リテラ」の新規口座獲得数の目標は1カ月200口座。一店舗あたりの出店コストはおよそ1,400万円(うち200万円が運営費)で、1年半で出店コストの回収を図る計画。

  今回の正式発表を前に、すでに実験店舗として本店に「リテラ」を開設しおり、これまで3カ月間でのべ5,000人が来場したという。月に3回行われているセミナーも3月まで満員の状況。一方で、同証券は既存店舗11店をもっているが、これと「リテラ」は明確に区別し、既存店舗はこれまで通り展開する。

  説明に立った鈴木忠宏社長は「証券取引をこれまでの証券会社主体から投資家主体に変革させる“証券の民主化”をスローガンに展開していく」と基本戦略を述べ、「それを実行するためにはまず顧客の信頼感を獲得しなければならない。そのためにはサポートが重要で、今回のミニ店舗を加えたことでインターネット、iモード、コールセンターという4つのマルチチャネル・サポート体制を確立することができた」と協調した。

  ミニ店舗展開のほかに、新規サービスとしてマネックス証券(8626)が展開する夜間・時間外取引「マネックスナイター」に参加することも発表した。「東証が開始するまでは待つつもりだったが顧客からの要望もあって開始することにした。ただし、公平性などの観点から個人の証券取引に証券会社が介入するものではないとの考えからマーケットメイク方式ではなく、終値1本によるマネックス証券のやり方に参加させてもらう」(同社長)との姿勢を述べた。

  同証券からの夜間・時間外取引注文は、マネックス証券のシステムで処理される。現在そのシステムの接続作業を急ピッチで進めており、これが終了次第このサービスを開始する予定。


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日米比較

■URL
・今川三澤屋証券
http://imagawa.webbroker.ne.jp/
・リテラ
http://imagawa2.webbroker.ne.jp/retela/index-d.html
・オンライン金融サービス(今川三澤屋証券)
http://www.watch.impress.co.jp/finance/service/trade/companies/imagawa.htm
・今川三澤屋証券がiモードの取引を開始~手数料上限を大幅下げ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/25/doc1530.htm
・マネックスの夜間取引が26日に“プレイボール”
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/23/doc1754.htm
・マネックスの夜間取引活発に~初日の売買代金はDLJの2.5倍
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/29/doc1821.htm

(別井貴志)
2001/02/06 17:23