マルチメディア総合研究所は31日、2000年の国内パソコン出荷実績をまとめ、発表した。それによると個人、企業向けとも好調に推移し、出荷台数は前年比32.1%増の1,324万台と2年続けて1,000万の大台を突破し、過去最高を記録した。一方で出荷金額は、平均単価が17万4,800円で同14.1%の下落となり、総額2兆3,140億円(同13.4%増)にとどまった。
タイプ別の出荷台数は、企業も含む省スペースニーズの高まりからノートが666万台、デスクトップが658万台となり、初めてノートが上回った。また、販売ルート別では、個人やSOHO向けの需要の高まりから「店頭」が同41.6%増の630万台となり、全体の48%を占めるまでになった。インターネットでの直販は、全体の3%程度、30万台強と見込まれている。
メーカー別のシェアは、319万台(同22.2%増)を出荷したNEC(6701)がトップを維持したものの、24.1%で前年より1.9ポイント落とした。逆に2位の富士通(6702)は0.3ポイント伸ばして20.4%とした。また、前年比でほぼ倍の91万台を出荷したソニー(6758)は6.9%を確保、前年の6位から4位に躍進した。店頭売りが伸びているソーテック(6829)は3.8%で9位と、初めてベストテン入りしている。
マルチメディア総研は、2001年の出荷について、企業のIT投資が堅調に推移することなどにより同21%増の1,600万台と、引き続き高水準の伸びを見込んでいる。
PC国内出荷シェアの推移
■URL
・マルチメディア総合研究所
http://www.m2ri.co.jp/
・2000年度上期のパソコン出荷は最高の625万台~MM総研調べ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/10/25/doc811.htm
・パソコンの初期不良、故障率とも大幅低下~MM総研調べ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/09/doc1600.htm
(池原照雄)
2001/01/31
17:01
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