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セガ、アーキテクチャーライセンス戦略でまず英社と提携

  セガ(7964)は、英PACE Micro Technologyとセットトップボックス(STB)の開発で提携した。セガはドリームキャストのハード生産からの撤退を図るが、そのアーキテクチャーのライセンス戦略を進める。この提携は、PACE社のSTB技術にアーキテクチャーを盛り込むもので、ブロードバンドネットワークにつながった環境でゲームや多彩なグラフィック映像を楽しめるようにする。

  共同で開発するのは(1)家庭のリビングルームに置いているテレビモニターでもブロードバンドに接続され、ゲームをダウンロードして楽しめる大容量のSTB開発(2)ドリームキャストの持つ多彩なグラフィック機能をテレビ番組の電子プログラム予約などに応用(3)テレビ放送とゲームの融合に向けたSTBの開発―など。

  ドリームキャストのアーキテクチャーをゲーム専用機以外に拡大することで、開発されるデジタル機器はドリームキャストと完全な互換性をもち、これまでのソフトウェア資産がそのまま生きる。事実上、ハードウェア開発を取りやめるセガにとってはこの路線がひとつのライフラインにもなる。

■URL
・ニュースリリース
http://www.sega.co.jp/sega/corp/news/nr010129_1.html
・ドリキャス撤退のセガ、4日連続のストップ高に
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/25/doc1780.htm

(市川徹)
2001/01/30 10:26