マネックス証券（8626）は1月26日の20時から通常取引終値1本で行う夜間取引「マネックスナイター」を開始した。同証券では、金曜日の夜で初日は通常予定している17時からではなく20時からという条件だったものの幅広く利用されたと評価している。

　 夜間取引初日の注文件数は549件で、注文した顧客数412人、約定件数146件、約定代金合計は約6,300万円だった。取り扱い銘柄数などの違いもあるため、単純に比較はできないものの、1月22日からマーケットメイク方式で夜間取引を開始したDLJdirect SFG証券の初日の注文件数は70件、約定件数は15件、売買代金は2,532万6,000円だった。

　 マネックスでは、他社で行われているマーケットメイク方式に比べて利用が多かった理由として、銘柄数を限定しなかったことや通常取引の代替えもしくは延長としての市場を提供したことなどを挙げている。夜間取引を始めた理由が、昼間利用できない、または利用しづらい個人投資家をターゲットにしているため、基本的に昼間取り引きできる全銘柄を提供するのは当然としている。

　 また、ビッド・オファーのスプレッド（買い・売り気配の差＝マーケットメイカーの純利益）がないため、顧客の間だけで取引が成立しディーラーが介在しないことも支持を受けた理由のひとつとしている。

　 一方、同証券では29日の朝8時30分ごろからWebサイトにつながりにくい状況が起こった。システムがダウンして取引が行えないという状況ではなかったものの、前場引け後の午前11時から午後0時30分までサービスを全面停止し原因箇所の修正作業を行った。

　 データ量の増大によってデータベースの最適化が徐々に崩れ、それが一定範囲を超えたため、全体のパフォーマンスが急速に悪化したとみられている。修正作業後は通常のパフォーマンスを回復しているが、念を入れて原因の再確認、再発防止に努めるため15時半から再び全サービスを停止して作業に入った。

　 29日から「マネックスナイター」は17時から開始する予定だったが、この作業が終わり次第19時をめどに開始するとしている。