テレビ東京とクリーク・アンド・リバー社(4763、C&R社)は24日、C&R社がテレビ東京のグループ子会社である「プロスタッフ」を買収することで合意に達したことを明らかにした。今月31日に正式契約する。買収額などは明らかにしていない。プロスタッフはテレビ東京の番組制作に関わる映像クリエイターが所属する企業だが、放送メディアの多様化と対応するスタッフ育成などの観点からテレビ東京がC&R社への売却を決断。今後、プロスタッフが行ってきたテレビ東京関連の業務は、そのまま引き継がれる。
プロスタッフは、テレビ東京の全額出資子会社で、資本金は1,000万円。1997年に設立され、テレビ東京の番組で、映像制作に関する専門クリエイター数十人が所属している。
しかし、放送メディアの変化が激しくクリエイターにも多種多様な技術が求められるなどから、テレビ東京が自社子会社として経営していくよりも、インターネット向けなど各種のクリエイター約1万5,000人が所属するC&R社に売却する方が技術的にも経営的にもメリットがある、と判断。今後は同社に外注していく方針。さらにテレビ東京は、2002年に株式上場の計画もあり、現在関連会社を含め連結対象子会社などの再編も積極的に進めている。
一方、C&R社はもともと映像分野に強く、これまでにも在京キー局との結びつきがある。このためテレビ東京の映像制作分野についてはアウトソーシングを受ける形で、買収に合意した。
■URL
・クリーク・アンド・リバー社
http://www.cri.co.jp/
・テレビ東京
http://www.tv-tokyo.co.jp/
(市川徹)
2001/01/24
16:10
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