富士通(6702)と栄研化学(4549)は18日、遺伝子増幅技術分野で提携した、と発表した。栄研が開発した遺伝子増幅技術「LAMP(ランプ)」と、DNAを設計する専用ソフトウェアを両社が共同で開発して、急拡大するゲノム市場に製品投入する計画だ。
遺伝子に関連する研究実験や遺伝子診断に不可欠といわれるのが遺伝子増幅技術。栄研はDNAや、DNAを複製するために使う短いDNAのプライマーなどを同一の容器に入れて検出するまでをワンステップで行う遺伝子増幅技術LAMP法を独自に開発した。現時点で一般的に使われるPCR法に比べ、100倍以上の増幅効率が得られる、という。
提携は、これをベースに最適なパラメーター条件やアルゴリズムを組み込んだ専用ソフトを開発することで合意した。富士通はすでに遺伝子情報解析やゲノム創薬などのIT支援で実績があり、栄研がバイオインフォマティクス分野のソリューションを大きく拡大できる、と判断して提携に踏み切った。
■URL
・富士通
http://www.fujitsu.co.jp/
・栄研化学
http://www.eiken.co.jp/
・ゲノム創薬の共同研究で提携~富士通と第一製薬
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/10/30/doc863.htm
・日立、ゲノム解析ソフトで米社と提携~バイオパッケージ核に情報サービス事業
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/11/doc382.htm
(市川徹)
2001/01/18
15:30
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