松下電器産業（6752）は11日、デジタルネットワーク化された住宅やモバイル（自動車、携帯電話など）を提案する「eHIIハウス」を東京都品川区の同社マルチメディアセンター内に開設し、同日報道関係者に公開した。同社は1999年1月にHII（ホーム・インフォメーション・インフラストラクチャー）ハウスを同センターに設置していたが、最新のブロードバンドやデジタルTV、インターネット対応携帯などを盛り込み「eHII」として発展させた。

　 同ホームは、2003年ごろに普及すると想定したデジタル情報システムで構成。すでに実用化されている双方向機能をもつBSデジタルTVをはじめ、外部のモバイル端末から情報のやり取りや操作ができる、冷蔵庫、エアコンなどの情報家電、ペットロボットなど幅広いデジタル機器を盛り込んでいる。家屋内には、高速通信インフラとアクセスする「ホームゲートウェイ」が設置され、ここからパソコンや情報家電などに接続、家族が情報を共有する「くらしネット」を構築している。

　 正式オープンは2月5日で、事業関係者や学識経験者らに公開して意見などを募り、商品化に反映する。一般への公開はしない。