第1種通信事業者のフュージョン・コミュニケーションズは、国際電話と企業間ネットワーク(VPN)サービスの開始を検討している。4月から“全国一律・24時間3分20円”の料金を設定する電話とインターネット接続の両サービスをスタートさせる予定で、相次ぐ新事業の開始は競争が激化する通信事業の中でも台風の目的な存在となりそうだ。
4月から始める電話サービスは、料金が全国どこからどこへ電話をかけても3分間20円、しかも利用する時間帯に関係がないことが特徴。これまでに通信事業各社が行ってきた複雑な料金設定を変えるものとして注目を集めそうだ。5月からスタートする電話会社選択制のいわゆるマイラインサービス実施をにらんでのもので、インターネット接続サービスも同時に始める。
また、すでに国際電話サービスの準備も進めており、VPNサービスも近く開始にこぎつけたい考え。電話サービス事業をベースに、通信事業を多角度で進める。
同社は、日商エレクトロニクス(9865)の子会社で2000年3月に設立。古河電気工業(5801)やNTTデータ(9613)などの出資も受けている。
■URL
・ニュースリリース
http://www.fusioncom.co.jp/newsr/news007.html
・古河電工、NTTデータがフュージョン・コムに資本参加
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/08/29/doc270.htm
・コラム 瓦版一気読み~どうする?「マイライン」
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/10/doc1605.htm
(市川徹)
2001/01/11
11:23
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