NEC(6701)は10日、ブロードバンドとモバイル通信用半導体事業の強化を目的とした新会社を2001年10月に設立する、と発表した。現在はNECの事業部である光半導体とマイクロ波ガリウムヒ素化合物半導体の両事業を分社して、資本金120億円で設立する計画。スタートから2年以内に株式の公開をめざす。
新会社はNECの100%出資で設立。従業員500人前後、年間売上高1,200億円とグループでも有力企業となる。また、本体とは独立した人事制度やストックオプション制度などを導入することで、ハイレベルの専門性が要求される分野の技術者確保を国内外で進める予定。
NECは光半導体、マイクロ波シリコン半導体、ガリウムヒ素化合物半導体の3つの技術を持つ世界的にも数少ない企業。すでに携帯電話などに使うガリウムヒ素デバイスでは60%、シリコン製品でも35%と、いずれも世界で高いシェアをもっている。
さらに同市場は2005年度には現在のおよそ2倍にあたる2兆円にまで拡大すると見通しており、NECとしての出荷高1,000億円は2005年には3,000億円を目標にしている。
■URL
・NEC
http://www.nec.co.jp/
・初の2,000億ドル突破へ~今年の世界半導体市場
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/05/doc1270.htm
(市川徹)
2001/01/10
16:58
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